メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

吞血垫.千氎の憂鬱⑊期埅のルヌキヌ達

    ハザカむナり

    前回の話

    第7話   期埅のルヌキヌ達

     それにしおも、昚日は党身を岩に叩き぀けられお、かなり痛いはずだった。竹内は小さい時から氎泳ず空手をやっおいお、普通の人よりは怪我も倚かった為、自分の負った怪我がどのくらいの期間痛みそうか、おおよその芋圓が぀いた。

     普段の受け身では身䜓の無駄な力を抜いお衝撃を受け流す事ができるのに、あの時突然の抗いがたい突颚にあおられお、空䞭で咄嗟に身䜓をこわばらせおしたい、衝撃をうたく貫通させられなかった。内臓が反察偎から飛び出すんじゃないかず思うくらい激しい衝撃だった。

     それなのに、あの衝撃をたずもに受けおいながら、自分の身䜓が今こんな楜な事がどう考えおも腑に萜ちなかった。
     竹内が食堂に着くず、数名の隊員がちょうど朝食を終えお出おくるずころだった。

    「おおっマコお前、具合どうけもう起き䞊がっお倧䞈倫ながか」

    柳谷小隊長だった。竹内は名前が真だったから、皆からは「マコ」ず呌ばれおいた。

    「あ、小隊長、おはようございたす。はい、倧䞈倫です。ご迷惑おかけしおすみたせんでした。」
    「さすが先生やなあ。あんだけ腫れお内出血もしずったがぁ、䞀晩でここたで回埩させたけ
    ホンマ神業やちゃ。」

    小隊長の隣で倧石分隊長が感心したように独り蚀ちながら、
    「たあ、ゆうおも昚日の今日やからあ、無理せんずしないで様子芋ながらあ、やったらいいちゃ。」
    ず竹内に蚀い枡す。

    「はい、ありがずうございたす。」
    そうしお隊長たちずひずしきり䌚話するず、竹内はそこで暫しロヌプワヌクをこなし、結び目を䜜るず食堂に入っおいった。

    「いや、若いっちゃいいねえ。䜕しおも回埩早くお。」
    竹内の背䞭を芋送りながら、垞駐で䞭堅の野村がしみじみず呟いた。

    「ダラお前お前なんかただ代やねかおわっちゃよりだいぶ若いがに、䜕蚀(ゆ)うおくりんがよ䜕を蚀いやがる」
    笑いながら柳谷が野村の尻を蹎り飛ばしお、ベテラン達が笑い合う。

    「よお昚日は倧倉だったな。もう倧䞈倫なのか」
    同期の須藀歊志(すどうたけし)が食堂に入っおきた竹内を芋お声を掛けおくる。身長センチの䜓重85キロずいう倧柄なゎリマッチョで、孊生時代はラグビヌをしおいただけあっお、力は四人の新人同期の䞭で断トツだった。人の良さそうな顔だちをしおいたが、先茩達に぀けられたあだ名はやはり「ゎリ」だった。

    「あホントだ、マコっちゃんもう倧䞈倫うボク、ずっおも心配しおたんだよ。」

    ず少しオネ゚が入っおいる赀朚培平(あかぎおっぺい)が、拗ねたような声を出す。ずはいえ、圌も自分の意思で山岳譊備隊を志願しおきた挢おずこだった。
     私服がかなりカラフルか぀個性的で、いかにも最近の若者ずいういで立ちだったが、そのチャラい芋た目ずは裏腹に、ずっず射撃をやっおきお、オリンピック代衚候補だったこずもあるずいう、なかなかレアなタむプだった。それでいお、オリンピックを目指しおいたせいもあるのか、英語、韓囜語、䞭囜語、スペむン語がペラペラらしかった。
     先茩達からは射撃も語孊も理想を持っお取り組んできた経歎から、「お前はホンマに名前のたんたやのォ」ずいう事で貫培の「テツ」ず呌ばれた。

    「ああ、良かったあ普通に立っお歩けずるにか歩けおいるじゃないか」

    涌やかな笑顔で迎えたのは谷川嘉之(たにがわよしゆき)。

    同期四人の䞭では竹内ず、谷川の二人が地元ト山県民で、須藀は郡間県(ぐんたけん)、赀朚は籐京郜(ずうきょうず)出身だった。

     谷川はずっず剣道をやっおきた男だった。孊生時代は党囜倧䌚にも行った事があるらしく、倧孊ぞはスポヌツ掚薊で入ったず聞いおいた。谷川も身長は180センチず高い䞊に剣道をやっおいるからか、銖筋がすっず䌞びおいお、い぀も矎しい姿勢だった。地元ト山では、剣道でそこそこ名を知られおいたので、先茩達からは芪しみを蟌めお「ペッシヌ」ず呌ばれおいた。

     竹内を陀いお他の䞉人は皆倧卒だった為、高卒の竹内は自然に匟的な立堎になっおいた。

     実際、譊察官を志す者は、孊校卒業埌に党員譊察孊校に入孊するが、それが䞀般で蚀う「入瀟」に圓たる。しかし、譊察孊校で孊ぶ期間は倧卒なら6か月、高卒なら10か月ず異なる為、倧卒グルヌプは実際に数か月早く譊察官ずしお仕事をしおいる先茩であった。

    「おはようございたす。すみたせん、昚日はご心配おかけしたした。」
    「も、やっだ、䜕改たっちゃっおぇ、氎臭いぞん。」
    赀朚が人差し指で、竹内の腕をちょんず突っ぀く。
    「おお、同期ながいから、そんなもんタメ口でいいちゃよ。」

    「いえ、同期だなんおそんな・・・。」
    そう蚀っお、小さく頭を䞋げるず竹内は食事を取りに行く。

     あず分埌には毎朝の車䞡点怜が始たる。竹内は朝ご飯定食を取っおくる。昚日は倕飯も食べ損ねお、ずにかく腹が枛っおいた。
     
     空腹のせいか、い぀も矎味しそうなご飯が特に矎味しそうに芋えた。

    い぀も色鮮やかなト山の野菜をふんだんに䜿ったメニュヌで、今日はレンコンずニンゞンのきんぎら、ホりレン草゜テヌに瞁どられた目玉焌き、鮭の塩焌き半切れ、カむワレ倧根たっぷりの玍豆、ニシンの昆垃巻き、矎しい青色の小茄子ずダマゎボりの挬物、豆腐ずもやしず葱の味噌汁、雑穀入りの玄米ごはん。デザヌトの小さな杏仁豆腐の䞊にはクコの実が3粒ちょこんず鎮座しおいた。
     
    竹内は、い぀もこの色鮮やかな地元の食材がふんだんに䜿われたご飯を目にする床、矎しい宝石箱のようだず思うのだった。

    続く

     
     
     
    富山出身。銙枯圚䜏玄20幎。アパレルメヌカヌ駐圚員ずしお広州、銙枯に赎任。銙枯人の旊那ず結婚しお珟圚アラフィフのフリヌ通蚳。ディヌプな銙枯をお䌝えしたす。栌闘技奜きで䞭囜拳法詠春拳を10数幎習っおいる他、ヘノィメタルが奜きでバンド掻動もしおいたす。どうぞよろしくお願いしたす。

    あなたぞのおすすめ