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疑わしきは・・・

    ハザカイユウ

     ここ香港、去年は激しい暴動が何度も起こり、その痛手も癒えないうちに、そのまま今年のコロナに突入。香港社会で流通している食材や日用品、大半のものは大陸からの入荷なので、だいぶ平常を取り戻しつつあるとはいえ、受難の時期が続いております。

     日本のAmazon同様、いえ、多分それ以上に、中国には淘寶(TAO BAO)というオンラインストアが定着しています。ない物はないんじゃないかと思う程豊富なラインナップで「こんなのあったらいいな~」的な妄想に近い商品もあったりします。

    例えば、不眠に陥った私が仰向けと横向きどちらも密着してくれる真ん中と端っこの落差が激しい枕ないかな~と思ったら蝶型枕で普通にありました。

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    (ついでに腕がしびれない恋人枕なんてのもありました。サンプル画像が男女のと、男の子同士のっていうのに何か時代を感じます。抱かれる側の男の子のわざとらしいポーズがまた・・)

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     この淘寶(タオバオ)、余りに何でもあり過ぎて香港人の間で「偉大なる淘寶」と呼ばれて大人気。ここ数年淘寶に何でもあり過ぎる為に、またとても便利で安い為に、どんどん小売店が潰れる社会問題にもなっています。 

     しかし、去年の暴動以来マスクや武器の材料になりそうな物などは全て出荷停止。なので、コロナで香港に深刻なマスク不足が起こった時もマスクは出荷禁止製品として普通の運送手段では入手できませんでした。(大陸でも生産が追い付かなかった時期もありましたが生産云々に関わらず今も淘寶でマスクは送れないはずです。ただ、今はマスクは生産が追いついて街角でだいぶ普通に買えるようになってきました。)

     昨日、旦那の会社(内装業)スタッフが作業用軍手を淘寶で注文しようとしましたところ

    「これを買って何処に行くつもりだ?私達には見えているぞ」

    という文字が表示され、軍手の注文ができませんでした。       (顔を隠す為のマスクに指紋を残さない為の手袋=暴徒ルックと見なされてしまったみたい。)

    スクショ撮って欲しかったなと思いますが、去年から私の携帯でもスクショしようとすると「安全性の問題でこの画面はスクリーンショットできません」と言う表示が多く出るようになりました。

    「この画面の何が?!」と思うような画面ばかりなのですが、ホントにスクショできない状況の遭遇率は上がりました。全世界的な事なのかココだからなのかわかりませんが。

      でも軍手でしょ?普通に作業に使う人の方が圧倒的多数ではないでしょうか。それに軍手が武器にはなれるポテンシャルを秘めているとは思えません。「危険性」という意味では果てしなく低いような・・?それなのに受注拒否って・・。 

     日本は「疑わしきは罰せず」という、被告が限りなく黒でも立証できなければ無実という刑事訴訟上での大原則がありますが、こちらは「疑わしくは、とりあえず芽をつんどく」的な?・・

     
     
     
    富山出身。香港在住約20年。アパレルメーカー駐在員として広州、香港に赴任。香港人の旦那と結婚して現在アラフィフのフリー通訳。ディープな香港をお伝えします。格闘技好きで中国拳法(詠春拳)を10数年習っている他、ヘヴィメタルが好きでバンド活動もしています。どうぞよろしくお願いします。

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