
がんばれないわたしが出会ったもの
──「がんばらなきゃ」と思いながら、何度も立ち止まってしまった。
でもそんなわたしにも、救ってくれた出会いがあった。
1. 「がんばれば報われる」と信じていたあの頃
社会人になってすぐの頃、わたしはとにかくがむしゃらだった。
朝早く出勤し、夜遅くまで残業
人一倍メモを取り、人の倍動いた
わからないことは、休日に持ち帰って勉強した
「がんばればきっと成長できる」「がんばらないと、居場所がなくなる」
そう自分に言い聞かせて、“がんばる”ことが当たり前になっていた。
2. がんばれなくなった日のこと
ある日、突然身体が動かなくなった。
目が覚めても起き上がれず、呼吸が浅くなり、頭がまわらなかった。
「なんで? 今日もやらなきゃいけないのに」
焦る気持ちとは裏腹に、身体も心も動かなかった。
それでも無理をして会社に行き、席に座ったけれど、
何も手につかなかった。
そのとき、ようやく思った。
「わたし、もうがんばれない」
3. がんばれない自分が、いちばん許せなかった
「こんなことで休むなんて、情けない」
「他の人はもっと頑張ってるのに」
「周りに迷惑をかけている」
誰も責めていないのに、自分が自分を責め続けていた。
そして、こう思ってしまった。
「わたしって、ダメな人間だ」
がんばれない=価値がない
そう信じ込んでいたから、何もできない自分が怖くて仕方なかった。
4. そんなわたしを救ったのは、“何気ない一言”だった
ある日、休職中に連絡をくれた友人がこう言ってくれた。
「がんばらなくていいよ。そもそも、もう十分がんばってたじゃん」
その言葉に、涙が止まらなくなった。
誰かに「がんばらなくていい」と言われたのは、はじめてだった
「まだ足りない」と自分に言い続けていたことに気づいた
わたしががんばってきたことを、ちゃんと見てくれていた
その言葉に出会って、ようやく少し呼吸ができるようになった。
5. がんばらない日々の中で、見えてきたこと
仕事を離れて過ごす日々の中で、わたしは少しずつ自分を取り戻していった。
朝、コーヒーをゆっくり飲むこと
散歩しながら空を見上げること
本を読んで、心がふっと軽くなる瞬間
今まで見過ごしていた“当たり前の日常”の中に、
「自分を取り戻す時間」があった。
そして気づいた。
「がんばることだけが、生きるってことじゃないんだ」
6. 「がんばれない」ときに出会えたからこそ、得たもの
今のわたしは、以前のようにがむしゃらには働いていない。
でも、不思議と気持ちは前より穏やかだ。
そして、あのときのわたしにこう伝えたい。
がんばれないときは、ちゃんと休んでいい
がんばってきたことは、誰にも消せない
自分をいたわることは、弱さじゃなくて強さだ
がんばれなかったわたしは、“がんばりすぎていたわたし”の続きだった。
おわりに──今、がんばれないあなたへ
「がんばれない」と感じている今、
それはあなたがサボっているからでも、怠けているからでもありません。
ただ、本当にがんばってきたから、今は休む番なんです。
そしていつか、また自然と歩き出せる日がきっときます。
そのときにそばにいてくれるのは、
あなたを責める人ではなく、「がんばらなくていいよ」と言ってくれる人かもしれません。
わたしにとって、その言葉が救いだったように。