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命を守りたい、9月。「不登校は甘え」と思う人は減ってきた【気になるメンタルヘルスニュース9月号】

    夏休みが明け、新学期が始まるこの季節、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

    9月は、自殺予防週間があるんですよね。

    夏休み明けのこの時期は、悲しい事件も増えがちだと聞きました。少しでもそうしたことが起きない世界になっていけば…と願っています。

    ところで、私は「心」について、普段から様々な形で情報を集めて記事にしています。でも、身近な話題ばかりが目に付くのも確か。

    そこで毎月、個人的に気になるメンタルヘルスや福祉関連のニュースを取り上げ、精神疾患を持つ当事者の立場からコメントしてみています。

    今回は精神科受診や障害年金、不登校問題についてなど、重めの話題が集まりました。

    もしご興味があれば、最後までお付き合いいただけると幸いです。

    ※私は医療従事者ではありません。あくまで精神疾患当事者目線の個人的な「感想」にとどまります。詳細については、参照しているソースなどをご覧ください。

    1. 自殺予防週間の令和8年度取組が公表。小中高生の自殺者数は過去最多538人

    厚生労働省は、毎年9月10日から9月16日の「自殺予防週間」において、自殺防止に向けた集中的な啓発活動を実施しています。このたび、厚生労働省、関係府省庁、自治体及び関係団体における、令和8年度の取組をまとめましたので公表します。

    小中高生の自殺者数は、近年増加傾向が続き、令和7年の小中高生の自殺者数は統計開始以降過去最多の538人と、深刻な状況が続いています。

    自殺予防週間では、電話やSNSによる相談支援体制の拡充や、主にこども・若者に向けて、ポスターや動画による相談の呼びかけなど集中的な啓発活動を実施します。

    ――厚生労働省「令和8年度自殺予防週間の取組」(令和8年9月1日)

    悲しいですが、やっぱり現実として、自ら命を絶つ子どもたちがいるのですよね……。

    しかも、昨年は統計開始以来、最大だったと。538人もの尊い命が失われ、大きな悲しみの痕をこの世界に残している。

    私たちにできることは何かないのでしょうか。

    そういえば、最近厚生労働省の相談窓口のXポストが流れてくるなぁ…と思ったら、この取り組みの一環だったのですね。

    【心にもやもやを抱えているあなたへ】

    匿名でも、うまく話せなくても大丈夫です。
    あなたの誰にも話せない思い、
    抱えている気持ちを聴かせてください。

    SNSや電話で相談できます。

    【9月10日から16日は自殺予防週間です】

    — 厚生労働省 (@MHLWitter) August 1, 2026

    YouTubeの動画もありました。

    私に出来ることは少ないかもしれないけれど……。

    とりあえず、noteのウィジェットに置いてみました。(設定から置ける)

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    皆さんも、9月10日から9月16日までの間だけでも、出来る範囲でこういうポストをリツイートしたり、動画を拡散したりされてみてはいかがでしょうか。

    私たち一人ひとりにできることは少ないかもしれないけれど、なんだか少しだけ意識して、協力したいですよね。

    もしこれを読んでいて、心が苦しいお子さんがいたら。

    今、一番苦しい時期かもしれないけれど、きっとそれは、徐々に楽になっていくよ、って伝えてあげたい。

    私は、子どもの頃は不登校でした。

    学校は辛い場所でした。

    無理に学校に行かなくても良かった。

    けれど家庭にも、居場所はなかった。
    自分の命を絶つことは、何度も考えました。

    その後、決して楽な人生では無かったけれど、それでも、今、ささやかな幸せを大切に生きています。

    心が痛むとき、無理して頑張らなくても、大丈夫だよ。

    大人も時につまづいて、泣きながら毎日を生きています。
    辛い時は引きこもっちゃう人もいるよ。

    生きていてくれたらそれでいいよ。
    あなたに何ができるかじゃなくて、いてくれるだけでいいんだよ。
    それを忘れないでいて。

    2. 「初診は3カ月後」精神科の「初診の壁」が報じられる

    精神的な不調を抱える人が頼るはずの精神科で、「初診は3カ月先」「新規の患者は受け入れていない」といった状況が広がっている。

    3年ほど前にうつ病を発症した荻野さんは、自ら病院を探したものの、新規患者の受け入れを断られることが多かったという。「私が電話したのは5件ぐらい。早くて2週間先、長いと3カ月先という病院もあった」と振り返る。SNS上でも「泣きながら予約したけど初診は3カ月後と言われた」「新規の患者は受け付けてくれなかった」といった声が相次いでいる。

    ――ABEMA TIMES「『泣きながら予約したけど初診は3カ月後』希死念慮があっても…精神科の“初診の壁”に翻弄される患者と『解決策』」(2026年9月1日)

    この精神科の初診の取りづらさ、いつまで経っても解消しませんね……。

    私も最初にメンタルクリニックにかかろうと思った時、いくつかネットで探して、電話をして、初診は30日待ちだと言われました。

    精神科の初診は子どもの頃からの家庭環境などにも踏み込んでヒアリングする(のが理想的だと言われている)ので、最低30分~1時間くらいはかかるのかな……。

    結果、きちんと患者の話を聞く、良心的なクリニックでは初診の患者を入れる余地がなかったりします。

    私は結局コンビニクリニックのようなところに行ったのですが、初診であっても、安定の5分診療です。……言い過ぎかな、10分くらいは診てもらったかも。

    今通っているクリニックでは、初めて、丁寧に話を聞いてくださいました。しかも別に初診も待たされませんでしたね。助かりました。

    メンタルクリニックって、そんなに緊急性がないと思われるかもしれないのですが、実際にはこのニュースにあるように、希死念慮が強い場合など、緊急性がある場合は結構あるんです。

    精神科医の数は増えないのですが、オンライン診療を拡充するなど、それぞれのクリニックに患者さんを分散して、きちんと誰でも治療に入れるようになってほしいです。

    3. 障害年金の不支給点検、「支給事案」の点検12,918件で上位等級への変更は0件

    以前、「障害年金の不支給が増えた」という事件があってから、厚生労働省は障害年金の不支給事案に関して見直しや点検を進めていました。

    ※障害年金というのは、精神障害を含む障害者に対して支払われる年金です。

    これもその流れなのか、点検結果が報告されています。

    不支給事案について(点検済件数はR7.8.26原処分まで 令和8年3月31日現在)

    点検済件数14,841件、支給となる件数444件(約3.0%)

    支給事案について(点検済件数はR6.9.19原処分まで 令和8年8月31日現在)

    点検済件数12,918件、上位等級で支給となる件数0件(0%)

    つまり、今回の点検では、見直しの結果、「不支給→支給」になった方が約3%。「支給→上位等級に変更」はゼロだったということですね。

    前回の記事に書いた通り、私はこの「不支給増」が必ずしも悪意の水際作戦だとは思いませんでしたが、それでも、障害年金が救いになる方にとって、不支給側に(悪く)判定されるというのは由々しき問題です……。

    点検の結果見直しされた、

    支給となる件数444件

    というのは数字の上でたった3%に過ぎないとしても、444人の障害に苦しむ人々、そしてその家族の人生が救われたという結果なのだと思います。

    今回は「日弁連などから指摘の声が上がり」→「厚生労働省が自己チェックを始め」→「実際に不支給の増加が確認され」→「厚生労働省が一度出した判定の再点検を開始」したという流れです。

    ちゃんと「おかしい」と思ったら声を上げること、継続して見守っていくことが大切なのだと思いました。

    皆さんも、可能な限り、おかしいと思ったことは声を上げたり、担当の方に訴えるなど、地道な活動を続けましょうね。

    そういう戦いはその時は無意味に思えても、巡り巡って大きなものを動かし、今回のように、多くの人を救うことができるかもしれません。

    救いのある話でした。

    4. 「不登校は甘え」は9.2%にとどまる、支援制度の認知は2割台

    不登校を「本人の甘えやわがまま」と考える人は9.2%にとどまり、最も多かったのは「誰にでも起こりうる、珍しくないことだと思う」(68.0%)であることがわかりました。不登校への理解は着実に広がっています。

    学校以外の学びの場や支援制度について「聞いたことがあるもの」を尋ねた結果は以下の通りです。

    フリースクール 76.6%
    自宅学習で、学校の出席扱いになる制度 26.2%
    学びの多様化学校(不登校特例校)25.4%

    フリースクールの認知は76.6%と高い一方、具体的な制度になると2割台にとどまります。

    「不登校は甘え」は9.2%と聞いて、「え、10人に1人弱は甘え」と思っているんだ……なんて思ってしまったのですが、減って来てこの数字なんですね。

    私自身は、誰にも「甘え」なんて言われませんでした。言われても当時の私が気にしたとは思えません。

    行けない/行きたくないものはしょうがないじゃないですよね。
    大人・子どもに関わらず、私たちには基本的人権があります。
    行きたくないところには行かなくていいんじゃないでしょうか。

    それでも、親御さんにとっては(自身に不登校経験が無い限り)戸惑うのも無理はないですよね。

    最近の不登校の現状に関しては、文部科学省が資料を作っていました。

    画像
    https://www.mext.go.jp/content/20230418-mxt_jidou02-000028870-cc.pdf
     「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」
    (令和5年3月31日)
    より抜粋

    35万人もの不登校のお子さんがいる中で、それでも詳しい知識がない方は多いのですね。

    親御さんにとっても「うちの子が不登校になったらどうしよう」と心配し続けるより、「もし不登校になっても、こういう選択肢がある」と知っておくことは、「安心」につながるのではないでしょうか。

    文部科学省も考えているようで、2023年3月に、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策として「COCOLOプラン」というものを策定しました。

    1 不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える
    2 心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する
    3 学校の風土の「見える化」を通して、学校を「みんなが安心して学べる」場所にする

    というコンセプトで取り組みを始めています。

    でも具体的なプランを見る限り、お子さんに寄り添うのはいいけれど、教員の方の負担も大きい気がして。

    人員を増やさずに、仕事だけ増やしていないかな?

    というのが少し気になったのですが、ちゃんと「子どもと向き合う仕事以外の業務をサポートするスタッフを配置」するとか、スクールカウンセラーさん、ソーシャルワーカーさんと分担して当たるつもりのようです。

    こういう形で人員が増えれば、雇用も増えますし、教員の方の負担も、もしかしたら以前より楽になるかもしれません。

    「そのつもりです」と書いてあるだけで実際にそうなっているかは定かではありませんが、「そのつもり」があるだけでも、少し希望が持てますね。


    最後に

    以上でした。気になるニュースはありましたか?

    なんだか、今回は自殺予防週間に始まって、不登校や障害年金のニュースが多くなりました。

    心を守ることは、命を守ること。

    お金に困っていないかもしれないし、ご飯だって食べられるかもしれない。体だって健康かもしれない。

    それでも人間の心は、崩れてしまって、もうこの世界にいたくないとすら思ってしまうことがあります。

    環境が満たされていることが必ずしも幸せではない。

    同じ環境でも、幸せでいられるか、辛いばかりかは個人差がある。

    だから心の痛みを誰かと比べて、「私なんてまだ恵まれてるのに、辛いって言う資格なんてない」と思うのではなく、あなたは、今、自分が苦しんでいるんだと言うことを、まずは自分で認めてあげてほしい。

    それは大人でも子どもでも、関係なく、大切なことなのだと思います。

    また気になるニュースがあれば、共有していきますね。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


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