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レッテルに疲れたあなたへ。本当の「あなた」はそこにはない。

    「何かを決めつけられて、心がズキッとしたこと」って、ありませんか?

    あるいは、誰かに何かを「押し付けられた」ように感じて、モヤモヤしたり、深く傷ついたりした経験は……。

    私がこれまでに言われてきた言葉の中には、こんなものがあります。

    「女だから」

    「引きこもりだから」

    「変わり者だから」

    「うつ病だから」

    「双極性障害だから」

    「社会的弱者だから」

    ……こういった言葉たち。

    一般的に、これらを告げられたらショックを受ける……はずですよね。

    でも、私は、これらの言葉に対して、なんだか「どうでもいい」とさえ感じてしまうんです。

    「それ」は、あなたのほんの一部でしかない

    たとえば、「あなたはうつ病です」と診断されたとします。
    でも、その診断によって、あなたという人間の全てが変わってしまうわけではないですよね。

    「うつ病」というのは、確かに脳の機能に関わる病気の一つです。
    けれど、それはあくまで「今のあなたの状態」を短く、分かりやすく示すための便宜的な「名前」に過ぎません。

    あなたが生まれてから何十年と積み重ねてきた人格や、経験、成長してきた軌跡。
    そういったものは、その短い「名前」の中にはほとんど含まれていません。

    まるで、巨大な氷山があったとして、そのほんの先端のかけらに名前をつけたようなもの。

    つまり、「うつ病」というのは、あくまで病気の名前。
    あなた自身をまるごと表す言葉ではないんです。
    「あなたは風邪ですね」と言われるのと、本質的には同じこと。

    実際、私は結局、うつ病歴を隠さずに転職することにしました。

    ▶過去記事:病歴を隠すべきか、明かすべきか ーうつ病を抱える私の転職奮闘記(有料ですが、途中までは無料でお読みいただけます)

    なぜ、私たちは「レッテル」に苦しむのだろう

    とはいえ、こういった「レッテル」にショックを受けてしまう気持ちも、痛いほど分かります。

    「うつ病」とか、「双極性障害」とか、「引きこもり」、「無職」、「ニート」……? 私には、何が悪いのかさっぱり分かりませんが……。

    でも人によっては、そう言われると、まるで「自分は人としてダメな存在なんだ」「社会の落伍者になってしまったんだ」と、自分自身を全否定されたような気持ちになってしまう。

    その感覚は、とてもよく理解できます。

    ただ、もともと社会のレールから少し外れて生きてきた私のような人間にとっては、正直なところ、それが大きな問題だとは感じにくい、というのも本音だったりします。
    「だから何?」という思いが、どうしても先に立ってしまうんです。

    もしかしたら、一度社会からドロップアウトした経験があるからこそ、そんな表面上の「レッテル」によって、自分の本質的な何かが変わるわけではない、ということが、肌感覚で分かるのかもしれません。

    考えてみてください。

    道行く人を見ても、その人が過去にうつ病だとかなんだとか、他の人には分かりません。
    そして、ほとんどの人は、他人の状態にさほど深い興味を持っているわけでもありません。

    それなのに、私たちはどうしてか、自分のことになると、良いことも悪いことも、少し大げさに捉えてしまう傾向があるように思います。

    「レッテル」と「あなた自身」は違う

    もちろん、真面目に学校に通い、会社に就職して、周囲と協調しながらコツコツと人生を歩んできた方にとって、「あなたはうつ病です」とか「ニートです」といった言葉は、まさに青天の霹靂へきれきでしょう。
    その衝撃は、想像に難くありません。

    でも、知っていてほしいのです。
    それって、あなたが思うほど、あなたの価値を左右するような「大したこと」ではないかもしれない、ということ。

    今落ち込んでいるとしても、数年が経ち、もしあなたが元気になって、笑顔で過ごせるようになったとしたら……。
    周りの人には、あなたが過去にどんなことを言われたかなんて、ほとんど分かりません。

    そして、万が一、元気になれなかったとしても……。いつかきっと気づく日が来ます。
    「あなたを示すレッテル」よりも、「あなた自身がいま、あなただけの人生を生きている」ということの方が、ずっとずっと大切なんだ、ということに。

    私自身、双極性障害という、基本的には完治が難しいとされる病気を抱えています。

    ▶過去記事:双極性障害ってどんな病気?

    それによって、日々の生活で制限されることも少なくありません。
    でも、まあ、それも含めて「自分なんだな」と、今は捉えています。「どうでもいいし、それは私の本質じゃないよね」と思ってるからこそnoteに包み隠さず書いているのかもしれません。

    (逆に、たまに、「病気とか、気にすんなよ!」みたいなことを言われると、いや、気にしてないんだけどな…とちょっとモヤッとすることもあります…)

    もちろん、これは一個人の見解です。「症状が軽いからそんな気楽なことが言えるんだ」「精神疾患だからそう言えるんだ」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。もしそう感じさせてしまったら、本当に申し訳ないです。あくまで、こういう捉え方もあるんだな、という程度に受け取っていただけると嬉しいです。

    あなたの価値を決めるのは、あなた自身

    だから、もし今、何かしらの「レッテル」に苦しんでいる方がいるとしたら……。

    そのレッテルはレッテルとして、一旦受け止めた上で、でも、それを自分の全てだとは捉えないでほしいのです。

    「他の人は、今の私をそういう言葉で表現するのね」というくらいに、少し距離を置いてみてはどうでしょうか。

    あなた自身がどんな人間で、あなたの本当の価値がどこにあるのか。

    ちょっと見ただけの他人に、何が分かるでしょう?

    それを最終的に決めることができるのは、他の誰でもない、あなた自身だけです。

    今、もしあなたが何かのレッテルによって深く傷つき、自信を失いかけているのなら……。
    「そんな風に考えることもできるんだ」と、心の片隅にでも留めておいていただけたら、とても嬉しく思います。

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    「知る」ことは優しさ。不登校/双極症の経験を持つひきこもりのITエンジニアが、生きづらさを抱えるあなたへ「それでもきっと、大丈夫」のヒントを3年間、毎日発信しています。病気でも、不登校でも、ひきこもりでも。きっと、私たちそれぞれの「だいじょうぶ」を見つけられる。(毎日19時更新)

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