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連載:メタル史 1981年⑦Tygers Of Pan Tang / Spellbound

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    Tygers Of Pang Tang(パンタンの虎)という印象的な名前を持つこのバンドは1978年、ギタリストのロブ・ウィアーらによって結成。ロブ・ウィアーは1958年生まれなので結成時20歳。N.W.O.B.H.M.の中ではDef Leppardと並んで若手のバンドです。若手ながら早くから頭角を現し、早々にN.W.O.B.H.M.の隆興に大きな役割を果たした(Venomらが在籍した)インディーズレーベル、Neat Recordと契約を獲得。そしてシングルをリリースしたあとメジャーレーベルであるMCAと契約を獲得し、「Wild Cat(1980)」でデビューします。

    メジャーデビュー後にメンバーチェンジがあり、ボーカルとギターが変わっての新体制でのセカンドアルバムが本作。後にThin Lizzy~Whitesnakeで成功を収めるジョンサイクスのプロデビュー作でもあります。

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    1981年のタイガーズオブパンタン
    左からロブ・ウィアー(Gt)、リチャード”ロッキー”ロウズ(Ba)、ブライアン”ビッグ”ディック(Dr)、ジョン・サイクス(Gt)、ジョナサン・デヴェリル(Vo)

    名前の由来は英国のファンタジー作家、マイケル・ムアコックのエルリック・サーガシリーズの中に出てくる魔術師の島「パンタン諸島」に由来。こうした「ファンタジックな世界観」を取り入れるのはメタルバンドの一つの伝統。

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    エルリック・サーガ
    ちなみにこの表紙の絵はUSのパワーメタルバンド、Crith Ungolのデビューアルバム「Frost And Fire(1981)」のジャケットにも使われました

    Tygers Of Pang Tangはそれほどの商業的成功は収められず(本作はUK最高位18位)1987年に解散しますが、1999年に再結成。現在までコンスタントに活動を続けています。

    本作のプロデューサーはクリス・タンガリーティス。様々な名盤を手掛けた名プロデューサーです。彼のプロデューサーとしてのデビュー作はGary Mooreの「Back On The Street(1978)」。この作品を手掛けたころはまだ若手プロデューサーですね。この後Judas Priest、Thin Lizzyなどさまざまな作品を手掛けていきます。クリス・タンガリーティスはバッテリースタジオ(元の名前はモーガンスタジオ)の社内プロデューサーであり、同僚としてマーティン・バーチ、マット・ラング、トニー・プラット、ナイジェル・グリーンといったHR/HM界でよく名前を見かける面々がいます。

    ※はじめて当連載に来ていただいた方は序文からどうぞ。

     
     
    ワールド・ミュージックとヘヴィ・メタルを中心に好きな音楽について書いています。アングラシーンから世界を獲ろうとしているミュージシャンが好きです。日常に溶け込む音楽が好きです。旅で出会う音楽が好きです。音楽は環境と不可分なところがある。だから音楽はバーチャルな旅でもあると思います。

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