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改蚂版『村の少幎探偵・隆』第15話 ダングケアラヌ



 第話 倩才ハンタヌ


 田舎の生掻はたったりしおいた。村の衆は少々のこずでは腹は立おなかった。
 それでも、䟋倖はあった。蜘蛛くもの巣だけは、シャクにさわった。朝䞀番に道を通ったりするず、䜓にベチャッず、くっ぀いた。䞭には匷力な粘着質のものもあっお、剝がすのにひず苊劎だった。
 ã€€åˆ¥ã«èœ˜è››ãŒäººé–“の領域を䟵犯したわけではない。䞀郚ダブっおしたったのである。

 蜘蛛はせっせず糞を匵る。空䞭ブランコよろしく、芁所芁所に糞を結んでいく。倖枠ができれば、䞭心に向けお糞を匵っおいく。
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 ã€€ç”°èˆŽã®å­äŸ›ãŸã¡ã¯èœ˜è››ã®å·£ã§éŠã‚“だ。
 现い朚の枝を茪っかにしお、蜘蛛の糞を集める。ちょうど、金魚すくいのポむを倧きくしたようなものだ。これで、虫を捕たえた。
 お株を奪われた蜘蛛の心うちは、どうだったか。子䟛たちには、そこたで思いやる䜙裕などなかった。
 

 第話 匁圓箱


 千足せんぞく村に、よく効の面倒を芋おいる女の子がいた。隆の同玚生だった。同じクラスの和子ずも仲が良かった。名前を枅矎ず蚀った。
 ã€€æž…矎は小孊校に入孊しおすぐ、母芪を亡くした。
 父芪は山仕事から垰るず、枅矎に酒のアテを䜜らせ、飲み始める。二人の子䟛を䜕かに぀けお叱った。姉効が倕食に箞を付けるのは、父芪が酔い぀ぶれおからだった。

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 ã€€æž…矎は朝早く起きお、匁圓を䞉぀䜜った。
 材料が足りない日もあった。仕方なく、枅矎は効ず父芪の分だけ䜜り、お昌は我慢するこずにしおいた。空腹には慣れおいた。
 たた、米の割合が少なく、ご飯が抌し麊で黒っぜくなるこずもあった。そんな時は、効の匁圓から衚面の抌し麊を、自分の匁圓に移した。

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 枅矎が台所に行くず、おかずの材料が切れかけおいた。なんずか父ず効の分は䜜れるずしおも、卵が䞀個もなかった。

 ã€€é è¶³ã®è¡Œãå…ˆã¯ã€å­Šæ ¡ã‹ã‚‰äž€æ™‚間半ほど山道を登ったずころにある湿原だった。
 枅矎も小孊校の遠足で行った。山の䞊なのに、湿原が広がっおいた。匁圓を食べた埌、隆や和子たちず鬌ごっこなどをしお遊んだ。
 数少ない、楜しい思い出のひず぀だった。

 ã€€æž…矎は効が匁圓箱を開けるずころを、想像したくなかった。ずめどなく、涙があふれおきた。 

 第話 届け物


 暩蔵爺さんには友達らしい友達は、いなかった。気難しい性栌から、村の衆は関わり合いを避けた。
 それでも䞀人だけ理解者がいた。息子の同玚生の敏倫である。芪がのこした田畑を守っお独身暮らしをしおいる。

 ã€€æš©è”µçˆºã•んの息子は、嫁ず家を出た。孫たちはたたに遊びにきおくれるものの、息子はその送り迎えで家に寄るくらいである。嫁に気を぀かっおいるのだ。
「たあ、あんなに性栌の悪い嫁は芋たこずがない」
 暩蔵倫婊ががやくず、敏倫は同情しおくれた。

 ã€€æ•å€«ã¯äœ•かに぀けお暩蔵爺さん宅に顔を出した。そのたびに、身の回りで獲れたものを届けおくれた。
「今日は卵が少ないけんど、たあ、二人で食べおみおや」
 敏倫は家の鶏小屋から獲っおきた卵を差し出した。
 ã€Œèª°ãžã€ä»Šæœã€æ—©ã¯ã‚ˆã‰ã€ã†ã¡ã®åº­ã‚’通ったのか、鬱陶うっずうしい蜘蛛の巣がなかったわ」
 敏倫が髪を撫で぀けた。
「けんど、気を぀けんず、悪い子䟛らがおるからのう」
 蚀いながら、婆さんは敏倫自慢の髪型を芋た。
 時々、蜘蛛の巣がかかっおいお、おしゃれも台無しだった。

䞀぀、二぀、くすねるのはプロのやり口や。芋぀かりにくいからのう
 ず、暩蔵爺さんは思った。爺さんには、垞習犯の心理が読めた。
 

 第話 䜙蚈なお䞖話

 
 枅矎の効は、遠足の話をしおくれた。
 山の䞊に田んががあり、メダカやドゞョりが泳いでいたこず。その䞊を倧きなトンボが飛んでいたこず。小さな癜鷺のような花を぀けた草があったこず。土の䞭に、蜂が巣を぀くっおいお、䜕人かが刺されたこずなども報告した。

 ã€€ã‚µã‚®ã‚œã‚Šã«æ„Ÿå‹•しおいる効が、枅矎の目に浮かんだ。倧きなトンボずはオニダンマに違いない。蜂の巣の話には驚いた。効たちは逃げ惑ったこずだろう。

「お姉ちゃん お匁圓ありがずう。卵焌き、おいしかった」
 効は台所に行っお、匁圓箱を掗い始めた。

 ã€€ã„぀になく、暩蔵爺さんが隆の家にやっおきた。
䜕ぞむダなこず蚀いにきたな
 隆には分かった。
「この村もしばらく治安がよかったけんど、たた、盗人ぬすっずが出ずるようやなあ」
 爺さんは隆の父芪に話しかけおはいおも、隆を意識しおいるのは明らかだった。
 ã€Œä»Šæœã€æ•å€«ã®ãšã“の卵が盗たれたんやっお。隆。誰ぞい぀もず倉わった様子の者はおらんかったか」
 蚀いながら、暩蔵爺さんは隆を芋た。
「悪いのず付きおうたらいかん。ワシはお前のこず心配しずるから、蚀うおやっずるのやで」

 ïŒˆãã†èš€ãˆã°â€ŠïŒ‰
 隆は枅矎の髪の毛に、蜘蛛の巣が぀いおいたこずを思い出した。みっずもないので泚意しおやりたかったが、蚀いそびれおいた。

 枅矎の家は敏倫さんの家の近くだから、通るこずはある。もし、敏倫さんの庭かどこかで蜘蛛の巣を付けたず仮定しお、そんなに朝早く、䜕のために行ったのだろう。
 隆はいろいろなケヌスを想定した。

 第話 身代わり

 
 隆ず掋䞀は川で氎切りをしお遊んでいた。
 隆は暩蔵爺さんが来たこずを話した。
「掋ちゃん。どう思う」
 隆は掋䞀の考えを蚊いた。
「盗ったのがワシやのうお、爺さん、残念やったなあ。けど、枅矎がそんなこずするかなあ 」

 ã€€æŽ‹äž€ã¯ã„たたたれなくなっおきた。
 枅矎は効の面倒を芋ながら、難儀しおいる。掋䞀も父芪を亡くしおいるので、ひずり芪の぀らさは身に染みおいる。
ワシがやったこずにしおもええ
 ず、密かに決心した。

 ã€€èª°ã‹ãŒããŸã®ã‹ã€å’Œå­ãŒçŽ„é–¢ã«å‡ºãŸã€‚
「おるよ。入りなよ」
 枅矎だった。
 掋䞀は枅矎の顔を芋るこずができなかった。

 意倖なこずに、枅矎は明るかった。
「富江おばちゃん。昚日はありがずな」
 玙の袋を出した。
「ええんよ。自分らで食べな」
 富江は袋を抌し返した。

「ゆうべ、父ちゃんに怒られおな。『卵借りに行くなんお恥ずかしいこずすんな。明日買こおおきお返しずけ』っお」
 ã€€æŽ‹äž€ã¯äž€åˆ»ã‚‚早く、隆に知らせたかった。
「鶏やっお、幎取ったら、タマゎ産たん日もあるやろ」 
 暩蔵爺さんに蚀った぀もりだった。
「掋䞀、䜕ブツブツ蚀うずるの」
 富江が枅矎に、おかずか䜕かを持たせおいる。
「和子ず䞀緒に、枅矎ちゃん送っおおやり」

 ã€€äž‰äººã§æš—い道を歩いた。敏倫さん家ちの前を通るず、テレビの歌番組が流れおいた。敏倫さんが憧れ、同じ髪型にしおいる歌手だった。

 月曜の朝、掋䞀は村の奥にある、隆の家に寄った。
「枅矎ちゃん、犯人やなかったで」
 ず、真っ先に報告した。
 枅矎の髪に蜘蛛の巣が぀いた理由も説明した。

「よかったなあ。けんど、暩蔵爺さんは、掋ちゃんがタマゎ盗んだず、思うずるよ。どうする」
「ワシなあ、隆。暩蔵爺さんが可哀そうになっおきおな。すぐ、人を疑う。爺さんに比べたら、枅矎ちゃんは倩䜿みたいな子や」

 枅矎が効ず、坂道を降りお来た。
「掋ちゃん、ゆうべはありがず」
 倩䜿が二人に明るくあいさ぀した。

この䜜品はフィクションです
登堎人物等は実際のものずは関係がありたせん