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組写真|夏の遺しもの

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    次男が生まれたことで、今月から育児休業を取ることになった。
    毎日職場に通う生活から、一日中子どもと家事に格闘する生活へ。
    日常が一変した。

    周りからは、祝われ、羨ましがられる。
    実際子どもとゆっくり向き合える時間はこれ以上なく幸せだし、会社には感謝しかない。

    それなのに。
    夜中まで仕事に追われるストレスから離れた今は、仕事帰りのひと時の自由時間を懐かしく思う。
    きっと人はどんな環境にも不足を見いだす生き物なのだろう。

    一日の不満を消化しながら、カメラを持って一駅、二駅の間を歩く。
    何ということのない自由が、実は心の安定に役立っていたと気付く。
    夜中に新生児を抱きながら、贅沢な悩みには違いない。

    動かせる左手でスマホのカメラロールをスクロールする。
    画面には、私の前から去ってしまった夏の記憶が輝いて見えた。

     
     
     
    子どもと過ごす日々のなかで、東京の街を歩き、人と街の時間を写しています。 平日は写真に言葉を添えたエッセイを、 週末には写真について考えたことを書いています。 週3-4回更新 NIkon Z8/F3|FUJIFILM X-E5

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