
ヤマナカさんという選択肢〜第3話:合理主義の婚活レポート〜
生活を整えたくて、結婚相談所に入った。
恋愛感情よりも、仕組みとしての結婚。
「誰かに見張ってもらう方がうまくいくんじゃないか」
そんな仮説からのスタートだった。
まず相談所のアプリで20人にお見合いを申し込んだ。
結果は、お見合い成立ゼロ。
これが現実かと思い知った。
でも、だからといって落ち込むわけでもなく、
私は目標を立てた。
お見合い申込み100件・お見合い成立10件。
とにかく、数をこなす。
◾️婚活活動ログ
• 期間:2ヶ月
• お見合い申込み人数:80人
• お見合い申し込まれ人数:5人
• お見合い成立人数:8人
• 実際に会ったお見合い数:6人
【お見合い①】
50代前半・初婚・会社員
※相手からのお見合い申込み
本命のお見合い前の“練習”として会った相手。
年収1000万が自身の売りだが、見た目は完全に年収300万風。
子ども希望がにじむ「万が一できたらどうしますか?」発言あり。
狭いカフェで、ずっと膝にカバンをのせて話していた。
「自分が結婚できない理由がわからない」と言っていたが、私には彼が結婚できない理由しか見つからなかった。
【お見合い②】
30代後半・バツイチ・料亭勤務(年下)
※私からのお見合い申込み
期待の年下くん。
料亭勤務という事で平日は基本家にいないとのこと、週末婚もいけるかもしれないと、ちょっとだけ期待していた。
お見合いで質問した婚活理由は「孫の顔でも見せて親を安心させたい」。
私のプロフィールには「子ども希望しない」と書いてあるが?と疑問に感じた。
結局「お互い忙しくて結婚生活が想像できない」と言われてフラれる。
彼の勤務体制で普通の結婚生活を想像していた事に正直驚いた。
【お見合い③】
50代前半・初婚・会社員
※相手からのお見合い申込み
会話の途中から完全に起業相談会に。
「起業ってどう始めたんですか?」
「どのタイミングで法人化を?」
「不安じゃなかったですか?」
——相談料頂きます!
【お見合い④】
41歳(同じ歳)・初婚・会社員
※私からのお見合い申込み
身長185センチで、見た目はスラッとしている。
ブルーのスーツにポールスミスの鞄がよく似合う。
笑顔の継続が苦手で、笑ったと思ったらすぐに素の顔に戻る。
めちゃくちゃ「可」ではないが、とにかく「不可」がない。
【お見合い⑤】
50代後半・バツイチ・大学教授
※私からのお見合い申込み
まさかの、出身校の教授だった。
見た目も身なりも完璧で、まさにイケオジ。
でも、この人と一緒にいて自己肯定感が高まる気がしないと感じ終了。
【お見合い⑥】
50代前半・初婚・会社員(管理職)
※私からのお見合い申込み
話も楽しく、見た目もど真ん中の好み。
まさに理想に近かった。
でも相手は、すでに“次のステージ”にいた。
週末の時間をどう楽しむか——そんなモードに入っていた。
私は、まだそこにはいなかった。
結局、最後に残ったのは
どの条件にもバツがつかなかった
41歳(同じ歳)・初婚・会社員
可もなく不可もなく男だった。