
キャリア開発 第1章|最初の心構え
自分のキャリアを、自分の足で踏み出すために
こんにちは!
今日からnoteでキャリア開発シリーズをお届けしていきます。
▼自己紹介はこちら
みなさまは「キャリア」や「キャリア開発」という言葉を聞くと、どこか難しそうな響きがありませんか?
でも本来、それは“特別な人のためのもの”ではありません。
キャリアとは、誰にでも日々の中で少しずつ形づくられていくもの。
そしてキャリア開発とは、自分の人生をより良く、より豊かに生きるための営みです。

このnoteでは、「自分のキャリアを、自分の足で踏み出す」ための考え方を、理論と実践の両面から、やさしく・わかりやすく解説していきます!
このnoteの最大の特徴は「学術理論に基づいている」ことです。
これは、もちろん万人に当てはまるものではありませんが、一定の作法に従って明らかになってきた知見の蓄積であり、“当てはまりやすい”とは言えます。

noteを順に読んでいただければ、必ずお役に立てると思いますので、ぜひ最後までご覧ください!
キャリアとは、「これまで」と「これから」をつなぐもの
さて、冒頭から再三申し上げている「キャリア」
これはどういうものなのか、少し考えてみましょう!

キャリアという言葉の語源は、ラテン語の carrus(車輪)。
もともとは「轍(わだち)」や「通った道筋」を意味します。

つまりキャリアとは、職歴や実績だけでなく、
みなさまがこれまで歩んできた軌跡そのものなのです。
仕事、学び、家庭、趣味、人との出会い─
そのすべてがキャリアをかたちづくっています。
アメリカの心理学者ドナルド・スーパー博士は、キャリアを「人生のあらゆる役割の組み合わせ」と捉えました。
仕事だけでなく、家庭人・友人・学習者・地域の一員など、複数の役割を行き来しながら私たちは生きています。
キャリアは“道”ではなく“風景”に近いのかもしれません。
一直線に進まなくても、寄り道や停滞の中にこそ、らしさが宿っていくようにも思います。

大切なのは、「今どこにいるか」ではなく、「これからどこへ向かうか」。
キャリアは、いつからでも、どんな状況からでも、動き出せます。
これを私は信じています。
キャリア開発とは「幸せに生きる力」を育てること

キャリア開発という言葉には、「スキルを磨く」とか「昇進・昇格を目指す」といった印象を持つ人もいるかもしれません。
しかし、もう少し広い視点で見ると、それは 自分らしく、幸福に生きる力を育てていくプロセス だといえます。
たとえば─
家族や友人との時間を大切にしたい
趣味や学びを続けながら働きたい
経済的にも、精神的にも安心したい
社会に少しでも貢献できる仕事をしたい
こうした想いの一つひとつが、キャリア開発の出発点だと思います。

Well-being(ウェルビーイング)について
さて、最近「Well-being(ウェルビーイング)」という言葉が広まってきました。
これは、単なる幸福感ではなく、心・体・社会的なつながりのバランスがとれた状態を指します。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。
心理学者マーティン・セリグマン博士はこれを「PERMA」という言葉で説明しました。
P:Positive Emotion(ポジティブ感情)
E:Engatment(エンゲージメント)
R:Relationships(関係性)
M:Meaning(意味・意義)
A:Accomplisument(達成)
キャリア開発も、この5つの柱を整えていく過程そのものです。
また、幸福の研究者である前野隆司先生は、4つの要素(因子)を明らかにし、提唱しています。
やってみよう!因子
ありがとう!因子
なんとかなる!因子
あなたらしく!因子
Meaningful work/life(意味ある仕事・人生)について
その先にあるのが「Meaningful Work(意義のある仕事)」という考え方です。
自分の成長や生活のためだけでなく、他者や社会に良い影響を与えられる仕事…これこそが、現代における“豊かなキャリア”と考えてみるのも、1つの考え方かもしれません。

対話と経験が、キャリアを動かす
キャリアを築くうえで欠かせないのが「対話」と「経験」の2つです。
対話について
まず、「対話」とは、単なる情報交換ではなく、
自分や他者との関わりを通じて新しい気づきを生み出す行為です。
誰かに話すことで、自分の考えが整理され、これまで気づかなかった想いや価値観に出会えることがあります。

経験について
次に、「経験」です。行動して、振り返り、学び、また次に生かす。このサイクルを心理学者デイヴィッド・コルブは「経験学習モデル」として示しました。

失敗も迷いも、すべてが学びの素材です。
キャリアは計画どおりに進まないからこそ、
経験を通じて柔軟に形を変えていくのです。
小さな一歩から始めましょう!
キャリアの旅は、何か大きな決断から始まるものではありません。
今日の「ほんの一言」からでも動き出せます。👣
たとえば─
「自分の強みを見つけたい」
「今の仕事を、もう少し意味あるものにしたい」
「焦らず、自分のペースで前に進みたい」
手帳にメモしても、スマホに書いても構いません。
まずは「キャリア開発への意気込み」を一言で書いてみましょう。
それが最初のアクションです!

次の章に向けて
次の章からは理論をベースとした、実践的なワークも記載していきます。
キャリアとは、過去と未来をつなぐあなたの軌跡。
キャリア開発は、持続的に幸福に生きる力を育てる営み。
幸せに働くためには、「対話」と「経験」が欠かせない。
キャリアは、いつでも・いつからでも変えられるものです。
あなたの歩みそのものが、すでにキャリアの一部なのです。

おすすめの本
日本の幸福研究の第一人者である前野隆司先生による、より実践的な内容が書かれた本です。会社員以外の方にもおすすめできますし、すぐに実生活に取り入れられます。迷った方はこちらがおすすめ!
前野隆司先生の著書です。幸せに直結する4つの因子を導かれた研究に基づく、理論ベースの本です。
ポジティブ心理学のことが分かりやすく書かれています。セリグマン博士の原著です。実践に使えるヒントも多くあります。