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無音になる季節

    もうその環境に身を置くことはないと思うが
    山梨県の冬には、意外に雪が降る。

    雪の降る日の「しん」と静まり返った状態が
    私は大好きだ。

    雪が降る様子の音を
    童謡では「こんこ」と表す。
    「しんしんと降る」というのも聞いた事がある。

    では実際はどうか?というと・・
    雪が降る時はほぼ無音なのだ。
    これを読んでいる雪国地方の皆さんはうんうん、と頷いて下さるだろう。
    雪は「こんこ」と音を立てない。静かに静かに、降り積もる・・

    雪が降ると人は外に出ない。
    家にじっとして、ただただ止むのを待つ。

    ・・と、ここまで書いて、あ!と思った。
    雪が降ると、しばらくは無音の世界が広がるが、その後に聞こえるのが
    颯爽と雪をかく、雪かき車の音だ。

    地域にもよると思うが、その音は夜遅くだったり明け方に聞こえてくる。
    その音が聞こえると、私は安堵する。
    「あ、雪かき車が出てくれて良かった」と。
    決して静かな音ではない。
    なんならかなりの大きな音で、雪かき車は仕事をする。

    あの音が大嫌いな人もいるだろう。
    けれど、私にとってあの音は「ヒーローがやってきた音」だ。
    窓の外を眺めると、雪の降る中に雪かき車のあかりが見える。
    その時間に動いているのは、雪かき車だけ。。

    しんと静まり返った中に、それだけ。

    私は感謝と共に、その様子を少しだけ見て、また眠りにつくのだ。
    「あの雪かき車がかいた後、家のまえに積もる雪の塊を、明日の朝早くかかなくちゃね」
    そう、心に刻みながら。

     
     
     
    タロットで可能性をひらき、あなたと未来を創る。 薬剤師・タロット講師・占い師。タロット歴10年。心理学を取り入れたタロット講座・鑑定を行うほか、四柱推命も扱っています。薬剤師としての健康の話、心理と占い、仕事、そして61歳からの生き方を綴っています。著書あり。

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