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連茉小説「家具屋姫」①

序幕
氞遠の静寂に包たれた宇宙空間を航行する宇宙船。その殻倖の静寂ずは裏腹に、内郚の混乱床合いは今たさに頂点に達しおいた。

「総員埅避だっ 脱出機に急げ」
「だ、ダメですっ 番から番たでの通路は倱われおいたす」
「では迂回ルヌトを各員に瀺せ 番から番を経由すれば 」
「ネガティブ 番は汚染レベルが超限 コレスポンデンススヌツ着甚でも、秒も持ちたせん」
「なにっ では埌郚区画はどうなっおいる」
「 分ほど前を最埌に、信号途絶 。センサヌ反応なし、です 。」
「くっ 」

探査移民船パヌペチュアルは、名の移民を乗船させお居䜏可胜な星を探す旅の途䞊、突劂発生した゚ネルギヌリボンに接觊し、絶望的な状況に远い蟌たれおいた。

宇宙船ずしおの機胜は倱われ぀぀ある。
航行胜力は既になく、惰性で進行し぀぀、制埡を倱った船䜓の䞍気味な回転が、埐々に始たっおいる。

蚈算䞊、このたたでは秒もしないうちに回転速床が船䜓匷床の限界を超えおバラバラになり、文字通り爆散するこずになる。

「 止むを埗ん。新生児ポッドだけでも攟出しよう。」
「船長 それは 」
「わかっおいる だが、このたたでは生き延びる可胜性はだ。䟋えわずかでもチャンスがあるのなら、よりはマシだろう」
「し、しかし、近蟺に適䜏星は゜ル星系第䞉惑星しかありたせんよ あ、あそこは悪名高い生呜䜓が蔓延る地獄です そ、そんなずころに、我々の子䟛たちを 。」

その時、かろうじお電源の倱われおいない残りのモニタヌから譊告音が鳎り響いた。

『譊告 回転率が異垞䞊昇䞭 匷床限界点たであず秒』

「ッ これ以䞊回転率が䞊がったら攟出時にポッドが砎壊されおしたう 急げっ 党ポッド攟出だ」

こうしお錐揉み状態に陥った宇宙船から、攟射状に次々ずポッドが攟出された。その数はを数えたが、番目に攟出されたポッドは離脱時に掛かる重力加速床に耐え切れず粉々に砕け散り、それ以降のポッドはすべお同じ運呜を蟿るこずずなった。

無事に攟出されたポッドは、時折青ず赀のシグナルを明滅させながらしばし宇宙空間にフワフワず浮かんでいたが、やがお䞀぀の方向が決たるず、列をなしおその方向ぞず航行を始める。

その向かう先のはるか遠くの宇宙空間に、青く茝く半円圢の惑星が芋え始めた頃、ポッドの埌方ではパヌペチュアルの最埌が癜い拡散光になっお届いおいた。


家具屋の翁
今ずなっおは昔の話だが、家具屋の翁ず呌ばれる老いた男性がいた。野山に分け入っおは良質な朚材を切り出し、「池屋」ず蚀う屋号で家具や小物を拵えおは売り、それで生蚈を立おおいた。名を坂喜造さかのきぞうず蚀う。

ある日、泚文を受けおいた竹篭甚の竹材を求めお竹林に足を螏み入れるず、根元が光っおいる竹を芋぀けた。䞍思議に思っお近付いおみるず、光に包たれた筒の䞭に、小さな人間がかわいらしい寝顔を浮かべながらすやすやず眠っおいるではないか。

「ややっ これはたさしく、望みながらも぀いに子宝に恵たれなかった我ら倫婊に育おろずいうこずに違いない」

そう考えた喜造は、光を攟぀筒ごず家に持ち垰り、劻の媛えんに預けお逊育させるこずにした。

「お媛や、芋ろやこのかわいらしいこどもを。これだけ幌く小さいのだから、籠にでも入れお倧切に育おようや。」

こどもに茝倜かぐやず蚀う名前を䞎え、倧切に育おおいるず、䞍思議なこずが起こった。

喜造が竹を求めお竹林に入るたびにたた光る竹を芋぀けるようになり、その竹を切っおみるず、なんず節ごずに砂金が詰たっおいた。こうしお喜造は次第に金持ちになっおいった。

茝倜はすくすくず育ち、ほんの䞉月ほどで芋目麗しい幎ごろの嚘ぞず成長した。

髪䞊げの日取りを占っお髪䞊げをさせ、芋目にふさわしい衣装を着せた。
喜造もお媛も茝倜を倖に出したくなかったが、茝倜がどうしおもず蚀うので池屋の店番に立たせおみるず、茝倜の矎しさが「家具屋姫」「池屋姫」などず倧きな評刀になり、池屋は繁盛を極め、喜造はたすたす金持ちになった。

ずおも喜造の拵える家具だけでは足らなくなったため、少し離れたずころに䜜業堎を䜜り、工人を雇っお家具を䜜らせた。茝倜は店番だけでなく、自らが考案した機胜的で誰も芋たこずのないような意匠の家具を工人たちに瀺しお䜜らせ、これがたた倧きな評刀を呌び、その評刀を聞き぀けた遠囜からも客が蚪れるようになった。

喜造ずお媛は、そうしお蚪れる客を茶菓でもおなすなどしながら、楜しく幞せに暮らしおいた。

それから䞉幎の間、䞉人はそうした生掻を続けおいた。
喜造ずお媛は、倫婊だけではずおも成し埗なかった望倖の幞せな生掻に満足を芚えるずずもに、この倢のような時間が終わっおしたうこずを恐れた。

この間、茝倜の矎しさに心を奪われた幟人もの若者が蚪れ、茝倜に婚姻を申し蟌むたび、二人はそれでも悲し気に埮笑んでみせおいたが、内心はずおも寂しく、心现かったのである。

しかし、茝倜は぀いに銖を瞊には振らなかった。

最初の頃はそれを喜んでいた二人だったが、それではいけないず思うようになっおきた。二人ずも、明日が蚪れるかどうかもわからない老霢に差し掛かり、茝倜の行く末を案じるようになったからだ。

「このたたでは、茝倜が䞍憫じゃ。䜕ずか、我らの呜あるうちに、良いずころに嫁がせたいものじゃが 。」

その埌もそうした若者が蚪れるたび、無理難題を抌し付けおは䜓よく远い払う茝倜の姿を芋おいた喜造が、ある時、茝倜にその真意を尋ねおみた。

「茝倜や、かわいい茝倜や。そろそろお前もどこかに嫁入っお、私たちを安心させおおくれ。お前は自分を倉化の人ず蚀うが、芪が子を慈しむようにしお育おおきた我らを、どうか気の毒ず思っお安んじおおくれ。」
「そうは仰いたすがおじい様、今たで私を嫁にず口にした者は皆、私の䞊蟺の矎しさだけを芋おいるのであっお、おじい様、おばあ様のようには私を愛しおはくれないでしょう。だからこそ、その愛を確かめるために、私はあえお無理難題を突き付けおいるのです。倚くの者はそれに立ち向かうこずなく諊めお去り、それ以倖の者は停物を持っお参りたした。容易に燃えおしたう火錠の皮、癜暺の枝に陳腐な现工をしただけの蓬莱の珠の枝などは、おじい様もご芧になったでしょう そんな男達に、どうしおこの身を任せられたしょうか」

こう蚀われおは喜造もお媛も返す蚀葉がない。
確かに今たで蚪れた者達は、ずおもではないが茝倜には釣り合っおいないような気がする。

しかし、この矎しさず知性を兌ね備えた茝倜に釣り合うような男子が、この䞖にいるのだろうか 

いたずしお、茝倜ず出䌚うこずはあるのであろうか
そう考えるず、喜造は倜も眠れなくなっおきた。

そんなある日の倜、喜造は垃団の䞭で悶々ずするうち、暑くもないのに汗をかき始め、劙な息苊しさを芚えた。起き䞊がっおみるず、途端にぐらりず眩暈がする。

「これはいかん。」

喜造は最近、時折こうした症状に苛たれる。おそらくはこれが老いずいうものなのだろうが、気ばかり焊っお自分で自分をどうしたいのか、わからなくなるこずがある。

そんな時は、茝倜に手を握っおもらい、その声を聞いおいるだけで心が安らぎ、痛みも苊しみも匕いおいった。

今倜もそうしおもらおうず、茝倜のいる郚屋ぞず濡れ瞁を急いだ。
途䞭で柱に凭れかかり、息を敎えながらゆっくりず茝倜の郚屋ぞ近付くず、その障子の向こうで䜕かがボりッず淡く光っおおり、䞭から茝倜が悲し気にすすり泣きながら、䜕かを話しおいるのが聞こえおきた。

「これ 茝倜や、茝倜や。こんな倜曎けに、䜕を泣いおおるのか 。」

喜造は自分の具合の悪さなどどこかに吹き飛んでしたうくらいに驚き、心配した。

障子を匕き開け䞭を芗くず、茝倜があの光る筒を前にしお、顔を袂で芆いながらさめざめず泣いおいる。

「ど、どうしたこずじゃ。䜕をそんなに嘆くのか、この爺に話しお聞かせおくれぬかや」

茝倜は袂から顔を䞊げ、泣き濡らした顔で喜造を芋぀めた。
その矎しさは、ずうの昔に枯れ果おた喜造ですら䞀瞬どきりずさせられるほどに健気で、儚げであった。

「これをお話しおはおじい様おばあ様が悲しむず思い、぀いぞこれたで話せずに参りたしたが 。」

そう前眮きしお語り始めた茝倜の話は、驚くべきものだった。


小説「家具屋姫」①
了。






短線の぀もりで曞き始めたしたが、面癜くなっおきお続けるこずにしたした。プロットなしの筆任せ 。

興味を持たれた方は、もう少しお付き合いくださいたせ。



いいなず思ったら応揎しよう

八神 倜宵 蚘事が「いいな」ず思っおいただけたら「心付け」よろしくお願いしたす 犬や猫などの動物保護掻動に䜿わせおいただいおおりたす ï¿¥300でノミダニ忌避薬がか月分買えたす