芋出し画像

小説「オツトメしたしょ」⑲

 募匕

 月も半ばを過ぎお、倧孊では期末テストが間近に迫っおいた。同様に、りィンタヌむンタヌンを始めずした就職掻動も忙しくなる時期で、構内は人の集たるずころず集たらないずころがハッキリ分かれるようになった。

 由乃はそうした孊生達ずは違い、倧孊院進孊のための準備を進めおいたが、たずは纒向遺跡の発掘調査をレポヌトにたずめ、倧孊に提出する準備に忙殺されおいた。

 千英は、盞倉わらず枡蟺准教授が「奜き過ぎお苊手」なため、別行動をする時間が増えるこずになった。実は、最近、父ず連絡を取り始めた。ず蚀っおも、それは父ず嚘の関係ず蚀うより、開発者ず協力者のそれだった。

 千英の父は、非砎壊怜査の゚キスパヌトであり、今たでは䞻に隕石や特定鉱物の成分鑑定などを手掛けおいたが、春からは本栌的に線スキャン装眮を䜿甚しおの、「墚曞」の解析をメむンの研究課題にするずいう。そこで問題になっお来たのが、スキャン画像の䞉次元的再構成の粟床だった。玙も墚も、同じ炭玠で構成されおいるため、それらを区別しおテキスト化するためには、ミクロン単䜍の粟床が必芁ずなるのだ。

 今たでは、父の構築したプログラムに䞍正にアクセスし、手盎しを加えおきおいたのだが、それがずうずうバレおしたい、どうせなら本栌的に研究を手䌝っお欲しい、ず頌たれた。圓初、千英はあたり乗り気ではなかったが、由乃が積極的に手䌝うべきだ、ず蚀うので、半ば枋々、協力を始めた。

 始めおみるず、これが面癜い。千英はすぐに倢䞭になっお、次々に抌し寄せる難題をクリアするため、かなりの時間を割いおいた。

 今日も由乃を埅぀間、ひずりミニクヌパヌの助手垭でノヌトパ゜コンを開き、プログラムを远っおいた。今日の千英は絶奜調で、ここ䞉日掛かりきりだった難局に、光明を圓おる可胜性のあるアむデアが降りおきおいた。アスリヌトで蚀えば、「ゟヌン」に入ったような状態で、キヌボヌドを叩き続けた。

 そのために、ミニクヌパヌを取り囲んだ異倉に、たったく気が付かなかった。その瞬間、千英は「手長」でも「盗め人぀ずめにん」でもなく、「研究者」になっおいたのだ。

突然、助手垭の窓が割られ、驚いお振り向いた千英の顔に、䜕かのガスが噎射された。瞬間的に、千英は意識を倱った。

 由乃のスマホが、けたたたしいアラヌムを鳎らした。画面を芋るず、ミニクヌパヌの異垞を知らせるアラヌムだった。しかし、今、ミニクヌパヌには千英が乗っおいるはずだ。先ほど、あず分ほどかかる、ず連絡をした時にも、それを確認しおいた。

 『誀䜜動させたのかしら』

 そう考えながらも、由乃は研究宀を出お、駐車堎に向かった。歩きながら、千英のスマホを鳎らしおみたが、千英が出る気配がない。由乃は移動速床を䞊げた。鳎るはずのないアラヌムが鳎り、出るはずの千英が出ない。どちらかだけなら偶然だが、二぀重なれば、それは事故ずいうこずだ。

 駐車堎の芋える廊䞋に出た時、ミニクヌパヌが芋えた。助手垭のドアが開け攟しになっおいる。千英の姿は芋えない。由乃は廊䞋の窓に飛び䞊がり、その窓から盎接駐車堎に出た。その様子を芋おいた数名の孊生が、信じられないモノを芋た、ずいうように顔を芋合わせる。その䞭の䞀人は、近近倧の女子孊生ず遠距離恋愛をしおいる、あの男子孊生だった。

 「千英 千英っ」

 ミニクヌパヌの助手垭の窓が割られおいお、車内から錻を衝く異臭が挂った。恐らくセボフルランスタンガスだ。千英は、誰かに攫われた。

 由乃は玠早く呚囲を芋回した。䜕かの異垞を芋萜ずしおいないか、確認するが、これず蚀っお倉わったこずがない。その時、駐車堎のフェンス越しに芋える、䞀般道路を走っお行った宅配トラックの運転手ず目が合った。ニダニダずこちらを芋おから、スピヌドを䞊げお走り去っお行った。

 助手垭のドアを閉め、ボンネットを滑っお運転垭に回り蟌むず、゚ンゞンをスタヌトし、ミニクヌパヌを急発進させた。駐車堎を瞬時に走り抜け、サむドブレヌキタヌンで右折しおゲヌトに向かう。バヌは䞋がっおいたが、開くのを埅぀䜙裕はない。由乃はギアを萜ずし、アクセルを螏み蟌んだ。 

 ミニクヌパヌが即座に反応し、回転数が䞀気に䞊がる。驚いた顔の駐車堎の譊備員が、䞡手を倧きく振っおこちらの泚意を促したが、由乃はそれにクラクションで答え、譊備員をどかせるず、そのたたゲヌトのバヌをぞし折っお、道路に飛び出た。巊から来た車が急ブレヌキを掛け、その埌にけたたたしくクラクションを鳎らしたが、由乃は意に介さず、さらにアクセルを螏み蟌んであのトラックを探した。

 この先、緩いが長い䞋りの右カヌブが続き、キャンパスのある䞘を回り蟌むように降りおいくず、片偎車線道路の十字路亀差点に出る。その時点で芋倱っおいたら、もう远い着くこずは難しい。䜕ずかその前に捕捉し、確実に埌を぀けなければならない。

 時速で坂を䞋るず、十字路の信号が赀から青に倉わったずころだった。その光景を芋お、由乃は愕然ずした。同じトラックが台。それぞれ台ず぀に分かれ、䞉方向に進んで行く。

 「くそっ、やられた。」

 明らかな尟行劚害措眮だ。これで远跡できる確率がグンず䞋がった。同時に、この䜜戊がそれなりの組織によっお、きちんず蚈画されたものであるこずが分かった。少なくおも、台のトラックず人の運転手を甚意するこずのできる組織であるこずは、間違いない。

 由乃は、盎進に賭けた。可胜性は分のに枛った。あっずいう間に远い着くこずはできたが、運転垭を確認させないよう、台が車線をいっぱいに䜿い、同じ速床で走っおいる。由乃が右に寄れば右が狭く、巊に寄れば巊が狭くなる。ドラむバヌの運転技量もなかなかのものだ。

 「・・・もう 頭来た」

 ギアを䞋げ、ハンドルを右に切った。ミニクヌパヌは䞭倮を分離しおいるポヌルを数本なぎ倒しお、察向車線に飛び出した。アクセルを目いっぱいに螏み蟌んで、二台を远い越そうずするが、こちらの意図を察した二台も、同じようにスピヌドを䞊げた。

 察向車線を向かっおくる車が、激しくパッシングし、クラクションを鳎らした。脇目で距離を枬りながら、ギリギリたで速床を䞊げ、すんでのずころで巊に寄り、たたポヌルに突っ蟌んだ。速床が萜ちる。たた察向車線に戻り、アクセルを螏み蟌む。向かっおくる車が気付き、慌おお車線を倉曎した。

 「よしっ」

 由乃はギアを䞋げ、アクセルを床に着くたで螏み蟌んだ。瞬時に゚ンゞン回転数がレッドゟヌンに飛び蟌み、ミニクヌパヌはロケットのように加速しおトラックに䞊んだ。右車線のトラックの運転手は、先ほど芋かけた人物ずは別人だった。はずれ。そのたた远い抜くず、ハンドルを巊に切っお、䞀気に第䞀通行垯たで車線を移し、ブレヌキを螏み蟌んだ。鋭いスキヌル音を䞊げお、ミニクヌパヌが急停止する。トラックも同じように急ブレヌキを螏んだ。勢いでトラックのフロントが沈み蟌み、ミラヌ越しに運転手の顔が芋えた。これも、はずれ。賭けは、倱敗した。

 远突されるギリギリで、再び急発進した由乃のミニクヌパヌは、脇道に逞れ、そのたた行方をくらたした。既にパトカヌのサむレンが聞こえおきおいる。すぐに身元はバレるだろうが、ただ捕たるわけにはいかない。由乃はモヌルの立䜓駐車堎にボロボロになったミニクヌパヌを止めるず、広い店内に姿を消した。

 次に別の出口から姿を珟した由乃は、別人の恰奜になっおいた。䜕食わぬ顔でタクシヌを拟おうずした時、スマホが着信を知らせた。芋たこずのない番号だった。

「・・・はい・・・。」

「笹鳎の由乃、だな」

「・・・そちらは」

「䜜業班の、駒止の信二、ずいう者だ。手長は、䜜業班で聞きたいこずがあっお、身柄を預かっおいる。ヘタに、隒がないこずだ。自分の銖を絞めるこずになる。」

「手長は、無事なんでしょうね」

「・・・今のずころは、な。」

「・・・すぐに返しおもらうわ。どこに迎えに行けばいいの」

「それは無理だ。こちらの甚件が終わるたで、誰ずも䌚わせないし、拘束を解く぀もりもない。」

「ふざけたこずを蚀っおんじゃない 話が聞きたいのなら、螏むべき段取りっおもんがあるでしょ いきなり身柄を攫うなんおこずが、蚱されるず思っおんの」

「ははは・・・おかしなこずを蚀うな か匱い女子倧生だ、ずでも蚀いたいのかあいにく、アンタも俺も、そんな䞖界で生きおねぇだろ もちろん、手長もな。アンタにできるこずは、倧人しくこっちからの連絡を埅぀こずだけだ。・・・今倜にも連絡を入れるから、それたで倧人しくしおろ。・・・それず、な、この件で、他を巻き蟌たない方がいいぞそれが䟋え、身内でもな。これ以䞊、呚囲を巻き蟌むな。わかったか」

「そんなたわごずを、真に受けろ、ずでも蚀うの」

「ふ・・・奜きにしなよ。ただ、俺は忠告したぜ」

 それだけ蚀うず、電話が切れた。由乃はすぐに、「組合」に発信番号の照䌚を䟝頌したが、結果は間違いなく、「䜜業班」で登録がされおいる電話番号だった。これで、ハッキリした。千英は、䜜業班に連れ去られた。

 タクシヌに乗り蟌んで、自宅ではない目的地を告げた。䜜業班が絡んでいる以䞊、自宅に芋匵りが぀いおいるのは、ほが間違いない。自宅はもう、しばらく戻れない堎所ずなった。車内で考えを敎理する。千英の身柄を抑えおたで、聞きたいこずずは䜕か。普通なら、所属支郚の聎聞を受けるのが先だ。いきなり委員䌚が動くほどの、重倧な掟砎りがあったずは思えない。

 それに、駒止の信二は、「呚りを巻き蟌むな」ず忠告しおきた。「身内を含めお」ず。そこにどういった意図が隠されおいるのかは䞍明だが、おそらく実家にも監芖の手が回っおいるこずだろう。もしかするず、もっず進んだ事態になっおいるかも知れない。由乃が䞋手に協力を芁請すれば、連垯責任を抌し付けお、制裁を加える気でいるのかも知れない。

 その可胜性が吊定できない以䞊、由乃は䞀人で䜜業班ず盞察しなければならない。すでに倧孊斜蚭を意図的に砎壊し、亀通法芏を逞脱した運転を行っお、呚囲を巻き蟌んでいる。その眰はいずれ受ける぀もりだが、今ではない。最優先は、千英を無事に取り返すこずだ。

 分ほどで、目的の堎所ぞ着いた。同じようなショッピングモヌルだが、こちらは駅に䜵蚭されおいお、人通りも比べ物にならないほど倚い。本圓の目的地ぞ行く前に、ここで尟行の確認をする぀もりだった。恐らくは、ないだろう、ず思う。向こうが千英を抑えおいる以䞊、こちらを芋匵る必芁はないず刀断するはずだ。

 モヌルをグルグルず回り、䜕床も昇り降りし、やはり尟行がないこずを確認した。それでも、由乃は最終的に䞋着専門のテナントに入り、その裏にある埓業員通甚口からバックダヌド経由でモヌルを出た。にこやかに埮笑みかけおきた店員が、怪蚝な面持ちでこちらを芋おいたが、由乃も笑顔で䌚釈をするず、絵に描いたような䜜り笑いで䌚釈を返しおよこした。恐らく、今頃はもう忘れおいるだろう。ショップ店員も、ヒマではないのだ。

 そのたた電車に乗り蟌み、本圓の目的地の最寄り駅で電車を降りた。埒歩で向かったのは、閑静な䜏宅街にある䞀軒家だった。いざず蚀う時の、いわゆるセヌフハりスである。

 ここに、由乃は圓面の掻動を行うための資金、矎雚䜜成の停造身分蚌明曞、カヌドなどを隠しおいた。この堎所は、千英も知らない。同じように、千英にも由乃の知らないセヌフハりスを持たせおあった。知らない情報は、話しようがない。聖からの忠告を受け、「比翌連理」にならないための措眮の䞀぀だった。

 由乃は゜ファに腰を䞋ろすず、そのたた埮動だにせず、目を閉じた。

 今や、完党に孀立無揎だ。聖から枡されおいる特殊装備も、䜕䞀぀持っおいない。真盞を知るために、䌊十郎に連絡を取ろうかずも考えたが、向こうは由乃ず䌊十郎の関係性も突き止めおいるだろう。「身内」ず捉えおいるかも知れない。ダメだ。

 今ある資産をたずめおみた。ガレヌゞに車が䞀台、䜕の倉哲もない、旧匏のトペタノア。バッテリヌの端子を繋げば、すぐに走れるようにはなっおいる。珟金が䞇円ほど。パ゜コンず携垯が数台ず぀。それだけだった。特筆すべきものは、䜕もない。

 これで、䜜業班ず枡り合わなくおはならない。䜕もかも、䞍足だった。せめおあず䞀人、事情を知る人間が欲しい・・・。

 ふず、思い぀いた。由乃は曞斎机の匕き出しから、たっさらな携垯を取り出すず、番号を抌した。

 

 千英は、芋慣れない郚屋で目を芚たした。ただ頭がボヌっずしおいる。どうやら、怅子に座っおいるらしい。身䜓を動かそうずしお、身動きができないこずに気が付いた。拘束服を着せられおいる。声を出そうずしお。口に玉口枷が付けられおいるこずにも気が付いた。

 「お目芚めのようだな・・・。時間、ピッタリだ。」

 顔を䞊げるず、目の前に事務机に寄りかかるようにしお立っおいる男が、腕時蚈を確認しおいた。癜のスヌツに、玫のシャツ。胞元から金の喜平ネックレスが芋えおいた。

 「お前は、『瞄抜け』もできるし、『絶息』たで䜿えるらしいからな。小嚘䞀人に倧袈裟かずも思ったが、油断はできねぇ・・・。申し遅れたが、俺は委員䌚䜜業班班長の、瑛吉っおもんだ。」

 「むヌむむ・・・むっ」

 千英は抗議の声を䞊げたが、声は出ず、代わりに口の端から涎が垂れた。口が閉じられないので、呌吞はできるが、唟を飲み蟌むのも楜ではない。

 「おいおい、そう興奮するなよ。涎たで垂らしやがっお、カワむむ顔が台無しだぜ」

 そう蚀うず、男は千英に歩み寄り、指で口に着いた千英の唟液を掬っお、自分の口に入れた。音たで立おお、指を吞っお芋せた。瞬間、千英は激しい吐き気を芚えたが、かろうじお堪えた。目から意図しない涙が溢れ、喉が焌けるように痛い。

 「ああ、矎味ぇ・・・。もう少ししたら、たっぷりず味わっおやるからな・・・。だが、その前に、お前の恋人を始末しちたわねえずな・・・。た、それたでは、窮屈だが我慢しおくれよ。」

 「・・・っ」

 こい぀は、由乃に危害を加えようずしおいる。しかも、䜜業班の班長ず名乗った。組合絡みのこずなのか だけど、いきなり始末 そんなこずが有り埗るのか こい぀は䞋品でずんでもない倉態だが、立ち居振る舞いを芋おもかなりの腕利きだず蚀うこずはわかる。その時、千英の背埌でドアをノックする音が聞こえた。

 「・・・入れ。」

 ドアの開く音がしお、誰かが宀内に入っお来た。

 「準備が、敎いたした・・・。」

 「よし・・・。」

 瑛吉は、優雅ずも思えるゆっくりずした仕草で事務机を回り蟌むず、高い背もたれの぀いた革匵りの怅子に座り、䞊着のポケットからスマホを取り出しお、机に眮いた。すぐにスマホから、呌出音が聞こえお来る。スピヌカヌにしたらしい。

 「・・・はい。」

 由乃の声だ。瞬間的に、危機を感じた。自分をダシに、由乃を呌び出す算段に違いない。そしおその先には、䜕かずお぀もない眠が仕掛けられおいる。

 「んヌヌヌっ んヌヌっ」

 身䜓を振るようにしお、怅子を前に出し、䜕ずか声を届けようず詊みたが、声は声にならず、怅子は埌ろから抌さえ぀けられた。

 「・・・聞こえたか 状況は、わかっおいるな 俺は䜜業班班長の、明神の瑛吉だ。笹鳎の由乃さんよぉ、すたねぇが、その件でご足劎願いおぇ。今晩時ちょうどに、䜜業班で䜿っおるビルに来おくれ。䜏所はメヌルで送った。蚀うたでもねぇが、䞀人でな。」

 「・・・わかったわ。」

 それだけ蚀うず、由乃は「自分から」通話を切った。瑛吉が、驚いたような顔をする。

 「・・・おいおい、向こうから先に切りやがったぜ 普通は無事に返せずか、声を聞かせろずか、蚀っおくるもんじゃねぇのか なぁ、信二、こい぀、ほんずに倧䞈倫なんだろうなぁ」

 「・・・さぁ・・・。」

 「自宅にも戻っおねぇし、身内どころか、䌊十郎にすら盞談した様子がねぇ、ず蚀うのは、どういうこずだ たさか、手長を芋捚おお、どこかにトンズラこいたんじゃねぇよな」

 「・・・もう䞀床、電話しおみたらどうで」

 「ばかやろう そんなみっずもない真䌌、できるかよ こっちが芋倱っおるっお宣䌝するようなもんじゃねぇか」

 「・・・。」

 「ちっ たあ、いい。ずにかく、予定通りだ、行くぞ」

 信二ず呌ばれた男が、先に郚屋を出た。瑛吉も立ち䞊がり、ドアに向かう。向かいながら、瑛吉は千英の顎に手を掛けお、顔を䞊向かせた。目の前に、瑛吉の顔がある。必死に顔を背けようずしたが、匷く䞋顎を掎たれお、乱暎に正面を向かせられた。

 「ぞぞっ、いいねぇ。俺は、嫌がるのを無理矢理するのが倧奜きなんだよ・・・。た、せいぜい楜したせおもらうさ・・・。」

 そういうず、瑛吉は舌を出し、千英の頬を䞋から䞊に、舐め䞊げた。千英はそのざらっずした感觊に、ずお぀もない嫌悪感を芚えた。瑛吉が郚屋から出お行った埌、今床は堪えきれず、千英は激しく嘔吐し、玉口枷の圱響で、危うく自分の吐しゃ物で溺れそうになった。



「オツトメしたしょ」⑲
了。


#創䜜倧賞2024#ミステリヌ小説郚門#オツトメ#女子倧生
#矩賊#盗賊#湯浅由乃#䞊怙千英#八神倜宵#小説#ミニクヌパヌ
#お盗め#考叀孊#考叀物#叀文曞#フォヌド#纒向遺跡

いいなず思ったら応揎しよう

八神 倜宵 蚘事が「いいな」ず思っおいただけたら「心付け」よろしくお願いしたす 犬や猫などの動物保護掻動に䜿わせおいただいおおりたす ï¿¥300でノミダニ忌避薬がか月分買えたす