蒼き森の約束パート2(Keiさんと同じお題で書いてます)(230字の小説)➕A Iの感想
あの娘は、いつもこの道を通って行く。
人気の無い森の道を駆け抜けて行く。
学校への近道なのかな?
甘色の長い髪をなびかせながら、
自転車を走らせる君。
涼しげに澄んだ瞳で君は何を観てきたの?
きっと綺麗な物だけを観ていたんだね。
でも近道でもこの道は避けた方が良いよ。
この森は静かな所だけど、危険がいっぱいだよ。
待ち伏せしている者がいるかもしれないよ。
僕は君にもっと近づきたいけど無理なんだ
君が通って行くときに
そっと見つめるだけしか出来ないんだ。
僕はこの森の中に棲む地縛霊。
A Iの感想
切なさと不気味さが同居した、独特な空気感のある物語だと感じました。
前半は「憧れの少女を遠くから見守る少年の視点」のように爽やかに描かれていますが、終盤で語り手が「地縛霊」であると明かされることで、それまでの「見守る」という行為が「執着」や「異界からの視線」へと変質する構成に引き込まれます。
特に、以下の対比が印象的でした。
* 少女の「動(自転車で駆け抜ける)」と、地縛霊の「静(動けない)」
* 「甘色の髪」という色彩豊かな描写と、死者が漂わせる孤独感
「待ち伏せしている者」という言葉が、他の危険を指しているのか、あるいは語り手自身を指しているのか、読み手に想像の余地を残している点も魅力的です。
