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母のエプロン


    夕食の支度をする母の後姿。
    どれだけ見た光景だろうか?
    あの時は、何も思わずにいた。
    今となっては、遥か昔のこと。
    決して戻る事も無い、帰らざる日々。

    母の作る料理は、本当に美味しかった。
    今とは違い贅沢な物など、無いけれど
    スーパーで買ってくる惣菜などは無く
    全て母の手作り料理。

    その中で、一際美味しいかったのが、
    コロッケであった。
    レシピはシンプルで、じゃがいもをつぶし、
    挽肉を混ぜて捏ねるだけ、パン粉を付けて油で
    揚げれば出来上がり。
    母の作るコロッケに勝るコロッケは
    今の今まで食べた記憶は私には無い。
    妹と取り合って食べたあのコロッケ。
    おやつでもあり、おかずでもあり。

    母がこの世を去り、
    おふくろの味も忘れてしまったが、
    最近は冷凍技術が進んだおかげで
    味も向上し、お袋の味は健在しているみたいだ。

     
     
     
    少年の心を持ち、楽しい小説を書きたいといつも想っています。 思えば数多くの小説を書きました。 54字・140字の小説、ショートショート等を中心に掲載しました 小説を書き出して今年で丸4年。 以前の長篇小説を見直し、加筆修正をしていき、再掲載し 新たな小説を完成させていきます。

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