夜を越えて君に会いに来た
シロハルさん&ノーターズの企画に参加します。
企画概要
【募集テーマ】
あの夜を生き延びてよかった
苦しい過去を乗り越えて、今生きている自分
人との出会いで人生が変わった瞬間
未来へつながる希望のエピソード
【参加方法】
■参加資格:ノーターズメンバー
※ノーターズを知りたい方はあでぃさんまで!
■投稿場所:note
□企画ハッシュタグ
「#夜を越えて君に会いにきた」
□作品の共通タイトル
「夜を越えて君に会いにきた」
□文字数:800文字以内
□サムネイルは、共通サムネイル画像をご利用ください。
□締切は8/22まで

あの日から気づけば17年もの間
君から離れていた。
幼少期から大人になるまで
君は私の人生そのものだった。
でも、ある出来事をきっかけに、
「もう私と君との人生は終わったんだ」
と心に蓋をして生きてきた。
それから時間が経ち、結婚して、
子どもを授かった。
そして迎えたコロナ禍での
出産&育児。
初めての育児は、
想像以上に孤独だった。
誰にも会えず、
毎日子どもと二人きり。
ママ友なんて、いてもいなくても良かったけど、
ほんとに一人もできなかった。
子どもが成長すると、
今度は行き渋りが始まり、
「私の育て方が間違ってるのかな」
と自分を責める日もあった
「助けて。」
心の中で何度叫んでも、
その声はどこにも届かない気がしていた。
そんな私が、
もう一度君と向き合うきっかけをくれた人がいた。
私は17年間、
君から逃げてしまったことで
私は君との事を
「黒歴史」にしていた。
でもその人は、
私にこう話してくれた。
「黒歴史じゃない。財産だよ。」と。
その一言で、
17年間背負い続けてきた重たい荷物が、
一気に軽くなった気がした。
逃げた時間だと思っていた17年も、
悩み、苦しみ、子育てをし、人と出会い、
今の私をつくってきた大切な時間だった。
「もう一度、
君と向き合ってみてもいいのかもしれない。」
そう思えた瞬間だった。
勇気を出して一歩踏み出したからこそ、
今の仲間と出会い、歌を届ける毎日がある。
だから私は、
あの17年をもう否定しない。
黒歴史なんかじゃない。
私の人生そのものだったと言えるように。
そして今日も私は車の中で練習する。
あの日の私のように、
孤独な涙を抱えているだれかに、
「あなたは一人じゃない」と歌で届けるために。
私は、いくつも夜を越えて、
君に会いに来た。
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