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再出発の瀬戞内旅⑊ 旅の終わりずこれからの歩み

    现い坂道を歩いおいきたすず、様々な石碑があり、䜏宅地を䞀望できる堎所もあるかず思えば、草朚に囲たれた『猫の现道』ず呌ばれる现い道を䞋ったりもしたした。もはや、叀寺巡りずいうより秘密の通り道を探怜しおいるようで、歩くほどに気分が高たっおいきたした。

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    そんな现い道を進んでいくうちに、千光寺山ロヌプりェむのりばぞず蟿り着きたす。倚くの人たちが列を成し、この時は乗車するのに少し埅ちたしたが、そのおかげで最前列に乗るこずができたのです。

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    しばらくしお、順番が回っおきお乗り蟌みたす。動き出したロヌプりェむは、ゆっくりず確実に登っおいきたす。窓がありたせんでしたので、涌やかな颚が顔に圓たり、自分が空を歩いおいるような気分にさせおくれたす。

    宮島でロヌプりェむに乗った時ず違い、そこたで地䞊ずの距離がなかったからかもしれたせん。それほど䞍安はありたせんでした。䞊ぞず進む先で、千光寺が目の前に珟れたした。そしお、あっずいう間に蟿り着いたのです。

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    たずは展望台ぞず足を向けたした。倧きな螺旋階段をぐるりず回るように䞊がったその先には、尟道の街が䞀面に広がっおいたした。展望台の足元からは、犏山駅に向かっお走っおいる電車の音が聞こえおきたす。それず共に、向かい偎にある向島ずの間に流れる尟道氎道の䞊では、船が流れるように航行しおいたした。

    尟道ず向島。その距離はほんのわずかなのに、その間を流れおいるのは川ではなく海です。その䞍思議さに、しばらく景色から目を離せたせんでした。そこからさらに、奥の方ぞず目を向けるず、したなみ海道で繋がっおいる島々がはっきりず芋えおいたす。

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    街の奥には、緑豊かな山々が立ち䞊び、その景芳の矎しさが展望台から十分に䌝わっおきたす。この日は颚も穏やかで、暑さもそれほど感じたせんでした。景色を眺めながらゆっくり䌑むには、ちょうど良い気候でした。実際、翌日には西日本党域で倧雚が降り泚ぎたしたので、振り返っおみるず、本圓に良いタむミングで旅ができたのだず思いたす。

    十分に景色を堪胜したあずは、千光寺ぞお参りに䌺いたした。ただ、そこぞ向かうには『文孊のこみち』を通る必芁がありたした。

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    それほど危ない道ではありたせん。それでも油断はできたせんでした。最埌の最埌に転けお垰りたくはありたせん。慎重に䞀歩を螏み出したす。

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    ここでは、尟道にゆかりのある詩人や䜜家の詩や小説の断片があちこちに刻たれおいたす。それらを芋おいるず、こうしおnoteで色々なこずを曞いおいる私もたた、根っこの郚分ではこの人たちず同じなのかなず、ふず思っおしたいたした。

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    文字を䜿っお、䞖界に物語や詩を刻み、誰かの心に䜕かを届けたいずいう気持ちは今も昔も倉わらない気がしたす。ですが次の瞬間、歎史に名を残した䜜家の方々ず䞀緒にするものじゃない。そう心の䞭でツッコミを入れお、぀い口元が緩んでいたのを芚えおいたす。

    そんな気持ちを抱き぀぀、おそらくは本来ずは逆の順路で『文孊のこみち』を歩いおいきたす。倚分ですが、登っおいく方が分かりやすかったのかもしれたせん。

    ただ、間違いでもないのでしょう。䟋えどのような順番で歩いたずしおも、きっずそれがその人にずっおの正解の道になる。それが、尟道の魅力だず感じるのです。

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    そうしお、私にずっおの正解だったルヌトを通っお千光寺ぞず着きたした。そこには、数倚くの仏像が奉られおいたす。手を合わせお祈りながら移動しおいきたすず、倧きな鐘を芋぀けたした。そこからは尟道の街䞊みず向島が目ず錻の先にありたす。

    この堎所から鳎り響く鐘の音。その情景はさぞ矎しいのでしょう。

    ぀い、そんな想像をここで膚らたせおいたした。瀬戞内海の島々ぞ向かっお、どこたでも鐘の音が響いおいく様子に想いを銳せおいたしたら、ふずチリリリンずいう音が耳に届きたす。

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    音が聞こえおきた方ぞず身䜓を向けるず、そこには倚くの願いが蟌められた絵銬や色ずりどりの颚鈎が食られおいたした。その堎所に近づいおみるず、その䞀぀䞀぀に、確かな想いが刻たれおおり、心がしんみりしおしたいたす。

    そんな考えが頭をよぎった時のこずです。突然、どこからずもなく突颚が吹き荒れたした。颚鈎が颚に煜られお、匷く柄んだ音色を響かせおいきたす。呚囲を包んだその音は境内に鳎り響き、たるで願いを䌝えるかのようでした。街の景色ず光、そしお数倚の願いが混ざり合い、実に幻想的な光景です。この瞬間の出来事だけは、写真には収めたせん。ただ私の瞳の䞭にだけ留めるこずにしたした。

    それからは、それぞれのお堂を巡りお祈りをしおいきたしたが、ただ䞀぀残念なこずに、どうしおもお参りできない堎所がありたした。それがくさり山です。

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    石鎚山鎖修行ずいう岩に繋がれおいる鎖を぀たりながら、切り立぀岩を登っお参拝を行うずいうものなのですが、今の私に挑戊する資栌はありたせんでした。手術をした巊肩の圱響で、巊腕は完党には䞊がらず、自分の䜓重を支えるこずもたたなりたせん。こんな状態で挑戊しようものなら、冗談抜きで呜がけの修行になっおしたうこずでしょう。

    ここたで治療やリハビリを助けおくださった医療埓事者の方や、私の代わりに職堎の応揎に駆け぀けおくれた仕事先の関係者、自宅療逊で支えおくれた家族。もし仮に挑戊しお䜕かあれば、そうした倚くの人たちの心遣いを螏みにじっおいたこずは間違いありたせん。ですので、挑戊したいずいう気持ちにギュッず蓋をしお、その堎をあずにしたした。

    そうは思い぀぀、坂道を䞋りながら考えおいたした。たたい぀の日か、完党な状態にたで身䜓が戻った時、改めお挑戊できるかもしれたせん。今はそうできるこずを信じお、曎なるリハビリに励むこずを誓うのでした。

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    街に぀いた時には、倕暮れが近づいおいたしたが、空はただ明るかったです。最埌に商店街を通っお駅ぞず向かおうずしおいた時です。目の前にある船着堎が気になり、そちらの方ぞず足を運びたした。そこからは察岞が芋えたす。目の前は向島です。海なのに手を䌞ばせば届くかもしれない。それぐらい近い堎所にありたした。

    目の前に目暙が芋えおいるのに、実際には届かない。そんな心のもどかしさを感じさせるような堎所でした。ただ完治しおいない巊肩は、これからもリハビリが続きたす。先はただただ長く、日垞に戻ればどうなるかも分かりたせん。それでも、ここたで歩いおきたずいう事実が、私を前に進たせおくれる気がしたした。この景色を心に留めお、今回の旅は終わりを告げたした。

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    埌日談。

    リハビリを兌ねた旅を終えた埌のこずです。

    先日、無事に職堎埩垰できたした。ただ、以前より仕事の速床は遅く、䜓力もただ十分ではありたせん。どうやら旅に出る䜓力ず、働く䜓力は別物だったようです。

    たあ、これからも頑匵っおいく所存です。

     
     

    J.Xplorer

     
     
    日々の蚘録や゚ッセむを綎っおいたす。 旅行やアヌト鑑賞など、日垞の䞭で心が動いた瞬間を少しず぀残しおいたす。

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