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⛪教会に住むピアニスト Kit Armstrong#️⃣5 グノー《アヴェ・マリア》🙏バッハの前奏曲から❝Musique, ma patrie !❞

    Musique, ma patrie#5では、シャルル・グノー(Charles Gounod)(*1)の《アヴェ・マリア》(Ave Maria)が紹介される。声楽曲であり、独唱とピアノ伴奏のための作品として広く知られている。キット・アームストロングは、J.S.バッハの音楽(*2)の魅力の一つとして、❝さまざまな解釈を受け入れる柔軟さ❞を述べる。《アヴェ・マリア》Ave Maria (Gounod)は、バッハの《平均律クラヴィーア曲集》(Das Wohltemperirte Clavier)(*3)第1巻第1番の前奏曲の上に、グノーが旋律を付けた作品である。(伴奏 → バッハの前奏曲・メロディ → グノー作曲)この動画では、両手で バッハの前奏曲(伴奏)を弾き、歌の旋律をも演奏する。ピアノ(C. ベヒシュタイン)の音域特有の音色を活かすために、声楽部分の旋律を 珍しい音域に置き、その音の性質を「広がり(ampleur)」 と表現した。

    ①こんにちは、皆さん。J.S.バッハの音楽の大きな魅力の一つは、さまざまな形の解釈を受け入れる、その多様性ではないでしょうか?②ロマン派のバッハがあります。③古楽演奏家たちのバッハがあります。④ジャズ音楽家たちのバッハがあります。⑤そして、シャルル・グノーのバッハもあります。⑥これから、とても有名な曲を演奏します。⑦それはグノーの《アヴェ・マリア》です。⑧バッハの《平均律クラヴィーア曲集》第1番前奏曲に基づいた作品です。⑨通常これは、独唱のために書かれた作品です。⑩人間の声かもしれませんし、楽器による“声”かもしれません。⑪ピアノ伴奏付きで。⑫そしてその伴奏は、まさにバッハの前奏曲そのものです。⑬ですが今日は、私一人なので、⑭今は皆それぞれ一人ですよね。⑮伴奏、つまり元の前奏曲と、旋律(歌)の両方を演奏します。⑯そして旋律を、少し珍しい音域に置いて演奏します。⑰そうする理由は、このメーカーのピアノには、⑱この音域に特別な音の性質があると思うからです。⑲私はそれを『広がり(豊かさ)』と呼びたいと思います。⑳では、聴いてみましょう。

    ①Bonjour mesdames et messieurs.N'est-ce pas une grande fascination de la musique de Jean-Sébastien Bach : la diversité des traitements auxquels elle se prête ?〔N'est-ce pas ~ ?「〜ではないでしょうか」〕〔une grande fascination「大きな魅力」〕〔la diversité「多様性」〕〔les traitements「扱い方・解釈」〕〔se prêter à ~「〜に適している/〜を受け入れる」〕〔auxquels(à + lesquels)=「それらに対して」〕②Il y a le Bach des romantiques,〔Il y a ~「〜がある」〕〔le Bach des romantiques「ロマン派音楽家たちによるバッハ像」〕③le Bach des baroqueux,〔baroqueux「バロック演奏の人々(やや口語的表現)」〕④le Bach des musiciens de jazz,〔les musiciens de jazz「ジャズ音楽家たち」〕⑤il y a le Bach de Charles Gounod.〔le Bach de Charles Gounod「グノーによるバッハ解釈」〕⑥Je vais vous jouer un morceau très célèbre〔je vais + 動詞「〜するつもりです」近接未来〕〔vous jouer「皆さんに演奏する」〕〔un morceau très célèbre「非常に有名な作品」〕⑦qui est l'Ave Maria de Gounod,〔qui est ~「それは〜である」〕⑧basé sur le premier prélude du Clavier bien tempéré de Bach.〔basé sur ~「〜に基づいた」〕〔le Clavier bien tempéré「平均律クラヴィーア曲集」〕⑨Normalement, c'est une composition qui a été conçue pour une voix soliste〔normalement「通常は」〕〔a été conçue「構想された/作られた」=受動態〕〔une voix soliste「独唱」〕⑩peut-être c'est une voix humaine, peut-être une voix instrumentale〔peut-être ~「〜かもしれない」〕〔une voix instrumentale「楽器による声」〕⑪avec l'accompagnement du piano.〔avec ~「〜とともに」〔l'accompagnement du piano「ピアノ伴奏」〕⑫Et l'accompagnement, c'est exactement le prélude de Bach.〔exactement「まさに・正確に」〕⑬Mais ici comme je suis seul〔comme「〜なので」理由〕〔je suis seul「私は一人です」〕⑭nous sommes tous seuls en ce moment〔nous sommes tous seuls「私たちは皆ひとりだ」〕〔en ce moment「今この時」〕⑮je vais jouer et l'accompagnement, c'est-à-dire le prélude d'origine, et le chant.〔c’est-à-dire「つまり」〕〔le prélude d’origine「元の前奏曲」〕〔le chant「歌・旋律」〕⑯Et je vais mettre le chant dans un registre qui est peut-être un peu inhabituel.〔mettre dans un registre「ある音域に置く」〕〔un peu inhabituel「やや珍しい」〕⑰Et je vais faire cela parce que je trouve que les pianos de cette marque〔je trouve que ~「私は〜だと思う」〕〔les pianos de cette marque「このブランドのピアノ」〕⑱ont la particularité d'une qualité dans ce registr.〔avoir la particularité de ~「〜という特性を持つ」〕〔une qualité「音の質・特性」〕〔dans ce registre「この音域で」〕⑲que j'appellerais l'ampleur.〔j’appellerais「私は〜と呼ぶだろう」条件法=控えめ表現〕〔l’ampleur「広がり・豊かさ・スケール感」〕⑳Voyons.〔Voyons「さて見てみましょう/では聴いてみましょう」〕
    出典元(音声) Musique, ma patrie ! – Gounod : Ave Maria

    (*1)Charles Gounod(シャルル・グノー, 1818–1893)はフランスの作曲家。オペラ《Faust》で特に知られている。バッハの音楽を深く敬愛し、生まれた作品の一つがこの《Ave Maria》である。

    (*2)Johann Sebastian Bach(ヨハン・ゼバスティアン・バッハ)はバロック時代の作曲家。ロマン派的な解釈、歴史的演奏、ジャズなど、さまざまなスタイルで演奏されている。

    (*2)《平均律クラヴィーア曲集》は、鍵盤楽器のための前奏曲とフーガ各24曲からなる2巻(BWV846–893)の作品集。1722年と1742年にまとめられ、バロック期最も影響力のある鍵盤作品集の一つとされる。

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