
⛪教会に住むピアニスト Kit Armstrong#️⃣25アルカン《無言歌 Op.38-1》✨喜びとは❝Musique, ma patrie ! ❞
Musique, ma patrie ! #25では、シャルル=ヴァランタン・アルカン (Alkan)の《無言歌》Op.38-1 が紹介される。(*1)キット・アームストロングはこの作品を、本能的・衝動的ではなく穏やかに作用する性質の喜びと述べる。内面的に静かに、緩やかに浸透していくような、高貴な喜びと表現した。アルカン自身による指示「ほどよく生き生きと、そして広がりをもって」❝Assez vivement et largement❞は、ある程度の活発さを保ちながらも、同時に広がりをもって響くことともとれる。この相反する二つのバランスが、作品全体の性格を保つものとなる。ここでは「喜び」を強さではなく性質で示し、激しさではなく持続と広がりを伴ったものとされる。
①皆さん、こんにちは。先ほども言ったように、今週はこのサント=テレーズ教会で、私にとって「喜びの音楽の週」です。②今日は、私が知っている中でも特に美しい作品の一つをお聴かせしたいと思います。③これは私を喜びで満たす作品です。ただしそれは、どちらかといえば本能的な喜びというより高貴なもので、さらに言えば、熱狂的というよりは穏やかに心に働きかけるような喜びです。④この作品については、作曲者であるシャルル=ヴァランタン・アルカン自身が示した「ほどよく生き生きと、そして広がりをもって」という言葉以上に、うまく説明することはできません。
出典元(音声)Alkan : Chant sans paroles (Assez vivement) Op.38 #1 | Musique, ma patrie !
(*1)シャルル=ヴァランタン・アルカン によるピアノ曲集《無言歌》の第1曲。歌詞を伴わない「歌」としての性格を持ち、内面的で抒情的な表現が特徴とされる