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⛪教会に住むピアニスト Kit Armstrong#️⃣52 ハイドン《カプリッチョ(奇想曲)Op.58》⚡ヴィルトゥオジティとしての生成 ❝Musique, ma patrie ! ❞

    Musique, ma patrie ! #52では、ヨーゼフ・ハイドン《カプリッチョ (奇想曲)Op.58》(*1)が紹介される。キット・アームストロングは、クラシック音楽の特性を「聴くことがそのまま創造への立ち会いである」と述べる。作り出す者(作曲家/演奏者)、それを受け取る者(聴き手)、そして展開される時間という三つの要素で、音楽における時間と生成の関係を捉え直す。作品には、過去・現在・未来が共存しており、まだ知られない未来が音楽に固有の緊張と運動を与えている。作曲とはあらかじめ確定したものではなく、「どこへ向かうのか分からない」ものである。作曲家はその過程を聴き手と共有し、思考が展開していく瞬間へと導く。そこには「一つのアイデアが生まれる瞬間」と、それに連鎖して無数のアイデアが展開していく流れがある。ここで定義されるヴィルトゥオジティとは、単なる技巧の誇示ではなく、生成し続ける思考そのものとなる。ここでの音楽は、完成された構造ではなく、時間の中で次々に生起していく創造のプロセスとして提示される。

    ①こんにちは、皆さん。クラシック音楽は、多くの他の芸術形式とは異なっています。というのも、それを聴くとき、私たちは常にその創造の現場に立ち会っているからです。②あらゆる音楽的行為には、三つの要素が必要です。創り出す者、受け取る者、そして満たされるべき時間です。③どの瞬間にも、作品のただ中には、過去・現在・未来が存在しています。④この本質的に知り得ない未来こそが、音楽にその独特の性質を与えているのです。⑤ときに作曲家は、自分自身ですら自分の音楽がどこへ向かいたいのか分かっていないかのような印象を与えることがあります。⑥そうして彼は、その作曲のプロセスを私たちと共有するように招くのです。⑦この過程の中には、常に忘れがたい感覚があります。それは「アイデアが浮かんだ」と思う瞬間です。⑧そしてその一つのアイデアに、さらに何百ものアイデアを続けていくこと——それこそがヴィルトゥオジティなのです。

    ①bonjour mesdames et messieurs. la musique classique se distingue de bien d'autres formes d'art, car en l'écoutant on assiste toujours à sa création. 〔se distinguer de「〜と区別される」〕〔car「なぜなら」〕〔en + 現在分詞「〜しながら」〕〔on assiste à「〜に立ち会う」〕②Toute action musicale a besoin de trois choses: quelqu'un qui invente, quelqu'un qui reçoit, et une période temporelle à remplir. 〔toute「すべての」〕〔avoir besoin de「〜を必要とする」〕〔quelqu'un qui「〜する人」〕〔à + 不定詞「〜されるべき」〕③à tout moment en plein milieu d'un morceau il y a du passé, du présent et du futur. 〔à tout moment「いつでも」〕〔en plein milieu de「まさに〜の最中に」〕〔il y a「〜がある」〕④c'est ce futur, par nature inconnaissable, qui donne à la musique cette qualité distinctive. 〔c’est ... qui(強調構文)〕〔par nature「本質的に」〕〔donner à A B「AにBを与える」〕⑤parfois le compositeur peut donner l'impression de ne pas savoir lui-même où sa musique a envie d'aller. 〔parfois「時に」〕〔donner l'impression de「〜という印象を与える」〕〔ne pas savoir「知らない」〕〔où「どこへ」〕〔avoir envie de「〜したがる」〕⑥il nous invite ainsi à partager sa démarche de la composition. 〔inviter à「〜するよう促す」〕〔ainsi「このようにして」〕〔partager「共有する」〕〔démarche「プロセス・試み」〕⑦dans cette démarche il y a un sentiment qui est toujours inoubliable, c'est celui lorsqu'il se dit "j'ai une idée". 〔dans「〜の中で」〕〔sentiment「感覚」〕〔c’est celui「それは〜である」〕〔lorsque「〜するとき」〕〔se dire「自分に言う=思う」〕⑧Puis faire suivre cette idée d'une centaine d'autres, c'est ça la virtuosité〔puis「そして」〕〔faire suivre A de B「AにBを続ける」〕〔une centaine de「数百の」〕〔c’est ça「それこそが〜だ」〕
    出典元(音声)Haydn : Capriccio Op.58 | "L'esprit virtuose" – Musique, ma patrie !

    (*1)ピアノ独奏曲。民謡風の主題に基づく自由で機知に富んだ作品で、即興性や展開の遊びが特徴とされる。「カプリッチョ(奇想曲)」という題名の通り、形式に縛られない発想と連続的なアイデアの展開が際立つ作品

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