
⛪教会に住むピアニスト Kit Armstrong#️⃣51 《肖像》⚡ ヴィルトゥオジティと創造性❝Musique, ma patrie ! ❞
Musique, ma patrie ! #51では、キット・アームストロング(Kit Armstrong)の作品《肖像(ポートレイト)》(Portraits)(*1)が紹介される。キット・アームストロングは、この作品で創造性、すなわちヴィルトゥオジティの概念を提示する。それは二つの次元で現れ、一つは作曲の場において、音の配置によって何を生み出せるかを探る創造。もう一つは演奏の場において、楽器からどのような可能性を引き出せるかを示す実践である。この種の音楽は、個人的感情の表出というよりも、「芸術のための芸術」として、形式そのものを称え、その可能性を展開することに向かう。《ポートレイト》はその具体例であり、様々な様式を提示する変奏曲集として構成されている。ここでの音楽は、焦点となるのは描かれる対象ではなく様式そのものであり、スタイルの差異を提示するものとなる。
①皆さん、こんにちは。芸術や技術の世界には、「自分に何ができるか見てほしい」という欲求によって生まれる創造性があります。②これを「ヴィルトゥオジティ(技巧性)」と呼びましょう。③音楽においては、これは二つのレベルで起こります。④第一に、作曲家として机に向かいながら、「音でこんなことができる」「配置次第でこんなものが作れる」と考える段階。⑤そして第二に、演奏者として「この楽器にこんなことをさせられる」と示す段階です。⑥この種の音楽は、必ずしも個人的な感情を表現するものではありません。 ⑦むしろそれは「芸術のための芸術」です。⑧それは芸術形式そのものを称え、その可能性を展開していくものです。⑨今週は、そうした種類の音楽をお聴かせしたいと思います。⑩まずは私自身の作品《ポートレイト》から始めましょう。⑪このタイトルは適切です。というのも絵画において肖像画を見るとき、私たちは描かれている人物そのものよりも、まず絵のスタイルに目を向けるからです。⑫この変奏曲集は、さまざまな様式を示すショーケースであり、特定の巨匠に直接由来するのではなく、そこから着想を得たものです。
出典元(音声)Kit Armstrong : Portraits | "Virtuosity is creativity" – Musique, ma patrie !
(*1)アメリカ出身のピアニスト兼作曲家キット・アームストロング(Kit Armstrong)による作品集。歴史上または個人的に影響を受けた人物を音楽的に描写することを目的として作曲した作品群であり「作曲家=演奏家」的立場を象徴する作品。