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⛪教会に住むピアニスト Kit Armstrong#️⃣10 クープラン《ドド》🙏ゆりかごの歌❝Musique, ma patrie ! ❞

    Musique, ma patrie !#10では、フランス・バロックの作曲家 クープラン(François Couperin)(*1) の小さな作品《トド》Le Dodo(*2)が紹介された。キット・アームストロングは、この作品をコンサートの最後に弾くことが多い(*3)と述べる。多くのクラシック公演は夜に行われるため、「コンサートの終わりには、聴衆に『おやすみなさい』と言いたくなるのです。」と続けている。「Klavierabend(ピアノの夕べ)」というドイツ語がある。演奏会が夜に行われることを表した言葉である。穏やかでやさしい旋律が流れるこの曲は、一日の終わりにふさわしい音楽なのかもしれない。最後の音が消えるとき、それは、聴衆への静かな「おやすみなさい」の言葉ともなる。

    ①こんにちは。今日は、私のピアニスト人生の中で特別な位置を占めるようになった作品を演奏します。②それは、私が特に好んでプログラムの最後に演奏する曲なのです。③まず言っておきたいのは、コンサート・プログラムを組むことは、非常に習得の難しい芸術だということです。④むしろ、習得不可能に近いものです。⑤けれども、それでもいくつかの原則はあるのかもしれません。⑥それらは、私のキャリアを通してさまざまな形で示唆されてきたものです。⑦実際、とても興味深いことなのですが、私たちの職業では多くの人がかなり変則的な生活時間を送っています。⑧それは、コンサートの大半が夜に行われるからです。⑨ドイツ語では、日常的に “Klavierabend” という言葉を使います。⑩つまり『ピアノの夕べ』という意味です。⑪つまり、コンサートの終わりには、ある意味で聴衆に『おやすみなさい』と言いたくなるのです。⑫私はそれを、フランソワ・クープランの《Le dodo》で行っています。

    ①bonjour je vais vous jouer aujourd'hui un morceau qui a pris une place particulière dans ma vie de pianiste〔je vais + 動詞「〜するつもりです/〜します」(近接未来)〕〔un morceau「一曲、作品」〕〔prendre une place particulière「特別な位置を占める」〕〔dans ma vie de pianiste「私のピアニストとしての人生の中で」〕②en tant que morceau avec lequel je conclus avec une certaine prédilection mes programmes.〔en tant que ~「〜として」〕〔avec lequel(先行詞=morceau)「その曲で」〕〔conclure un programme「プログラムを締めくくる」〕〔avec une certaine prédilection「ある種の好みをもって/特に好んで」〕③je commence par dire que composer des programmes c'est un art très difficile à maîtriser〔je commence par + 動詞「まず〜することから始める」〕〔composer des programmes「演奏会プログラムを組む」〕〔c'est ~「それは〜である」〕〔difficile à + 動詞「〜するのが難しい」〕〔maîtriser「習得する、自在に扱う」〕④voire impossible à maîtriser〔voire「さらには/むしろ」〕〔impossible à + 動詞「〜することが不可能」〕⑤mais il y a peut-être quand même certaines règles〔il y a「〜がある」〕〔peut-être「おそらく」〕〔quand même「それでも、やはり」〕〔certaines règles「いくつかの規則・原則」〕⑥qui m'ont été suggérées tout au long de ma carrière〔関係代名詞 qui(先行詞=règles)〕〔être suggéré à quelqu’un「〜に示唆される」〕〔tout au long de ~「〜を通して」〕〔carrière「キャリア」〕⑦en fait c'est très intéressant parce que dans notre métier beaucoup de personnes ont un emploi de temps plutôt inhabituel.〔en fait「実際には」〕〔parce que「なぜなら〜だから」〕〔dans notre métier「私たちの職業では」〕〔emploi de temps「時間の使い方、生活時間、スケジュール」〕〔plutôt inhabituel「かなり普通ではない」〕⑧c'est dû au fait que la plupart des concerts ont lieu le soir.〔être dû au fait que ~「〜という事実による」〕〔la plupart de ~「〜の大部分」〕〔avoir lieu「行われる、開催される」〕〔le soir「夜に」〕⑨en allemand on parle dans le langage courant de klavierabend〔en allemand「ドイツ語では」〕〔on parle de ~「〜という表現を使う」〕〔dans le langage courant「日常語で、普段の言葉で」〕⑩c'est-à-dire soirée de piano〔c'est-à-dire「つまり、言い換えれば」〕〔soirée de piano「ピアノの夕べ」〕⑪et ça veut dire que à la fin d'un concert on a envie de dire en quelque sorte bonne nuit au public.〔ça veut dire que ~「それは〜を意味する」〕〔à la fin de ~「〜の終わりに」〕〔on a envie de + 動詞「〜したくなる」〕〔en quelque sorte「ある意味で」〕〔bonne nuit「おやすみなさい」〕〔au public「聴衆に」〕⑫je fais ça avec le dodo de François Couperin〔je fais ça avec ~「私はそれを〜によって行う」〕〔Le dodo「眠り/ねんね」の意味を持つ題名〕
    出典(音声)Musique, ma patrie ! – F. Couperin : Le dodo

    (*1)(フランソワ・クープラン1668–1733)フランス・バロック期を代表する作曲家、オルガニスト、チェンバロ奏者。「クープラン大(le Grand)」の異名で知られ、ルイ14世治下のヴェルサイユ宮廷音楽を彩った中心的人物。

    (*2)「Dodo」とはフランス語で、子どもを寝かしつけるときの言葉。
    日本語で言えば「ねんね」や「おやすみ」に近い響きを持つ。

    (*3)コンサート・プログラムを作ることは、単に曲を並べればよいわけではない。音楽の流れ、聴衆の集中、時間の感覚、さまざまな要素を考えながら構成しなければならない。

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