
⛪教会に住むピアニスト Kit Armstrong#️⃣99モリコーネ《Magic Waltz》—『海の上のピアニスト』より❝Musique, ma patrie ! ❞
Musique, ma patrie ! #99では、エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)の《Magic Waltz》(*1)が紹介される。画面中央を境界とし、二人の人物が鏡像的に演奏を始める。編集によって生み出された「もう一人の自分」は、単なる視覚的効果ではなく、演奏という行為の内部に存在する複数の視点を映像化したもののように現れる。一人の演奏家の中には、演奏する者、聴く者、記憶する者、想像する者が同時に存在している。映画『海の上のピアニスト』(The Legend of 1900)(*2)のために書かれたこの音楽もまた、現実と幻想、記憶と物語の境界を漂う作品である。ここでの音楽は、現実と幻想が反射し続ける記憶の空間として提示される。
(*1)《Magic Waltz》は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督映画『海の上のピアニスト』のためにエンニオ・モリコーネが作曲した作品。
(*2)『The Legend of 1900』(原題:La leggenda del pianista sull'oceano)『海の上のピアニスト』は、1998年に公開されたイタリアの映画で、ジュゼッペ・トルナトーレ(Giuseppe Tornatore)が監督・脚本を務めた。海の上で一生を過ごす天才ピアニストの物語を描く叙情的ドラマ