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Photo byshinsukesugie

ねむいねむいの魔法つかい

    ただのはる

    もうずっと、ねむいねむい魔法にかかっている。

    この魔法はどんなときにもかけられる。
    特にかかっちゃうのは、座っているとき。それから、することが一段落したとき。
    でも他のときだって、魔法が切れるわけじゃない。ずっとうっすら、ねむいねむい魔法にかかっている。


    ねむいねむい魔法は、ひとをねむくさせる。
    それなのに、眠りの魔法ではないから、寝かせてはくれない。

    魔法使いは、まだ0歳。
    かけ方は知っているのに、この魔法のとき方を知らないのだ。


    ねむいねむい魔法がかかったら、ねむいねむいのまま一日を過ごすことになる。
    ああ、ねむいねむい。そう言いながらご飯を食べ、洗濯物を干し、仕事をして、買い物に行く。
    大人として生活するその何もかもの間じゅう、ずっとねむい。


    5年前にも、うちにはねむいねむいの魔法使いがいた。だからわたしは知っている。
    この魔法使いは、いつかこの魔法を使わなくなること。


    魔法がとけたらしたいのは、実は朝まで眠ることじゃない。
    目が覚めるまで、夢の中で遊ぶこと。
    誰かに起こされるんじゃなくて、自分で目を覚まして、朝を迎えること。

    そしておはようって、元魔法使いたちとにこにこ笑うこと。


    叶うのは何年あとかな。わからないけれど。
    それまでは、ちいさな魔法使い(たち)が、わたしに魔法をかけ続けるでしょう。


    今日の記事は、書く部のみんなで書こう企画「あなたの夢を聞かせて!」をテーマに書きました

    おしまい

     
     
     
    恋愛創作家であり創作愛好家。7歳と2歳のおかーさん。 ここは感情を書いて置いておくところ。 おはなしづくりのヒントや創作の楽しさを綴っています。

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