メインコンテンツへスキップ
見出し画像

広東語夜話(48)-あきれた時の「もう!」や足元が滑ったりする「ツルツル」ってどこから来たんでしょうか?広東語の世界を見てみましょう。

    もう!大変。
    もう!いい加減にして。
    もう!まだ?などと、よく「もう」という言葉が出ます。
    「もう」ってなんでしょう?

    なんだかイライラしている雰囲気ですね

    広東語の世界をみてみます。

    「失意的様子」の意味がある「惘」[mong5]という漢字があります。
    あきれるや慌てる、思いがけないのに驚くなどです。
    「惘然若失」はがっかりして、ぼんやりすることです。

    「惘然若失」と同意語で、日本ではこんな漢字が使われます。
    「茫然自失」(途方に暮れる)或いは「呆然自失」(予想外の出来事にショックを受ける)。ぼうぜんとしてぼーっとすることです。

    広東語の「惘」はモウ。
    あきれて驚いて「もう!」って怒っている時は、「惘」と言っているのでしょうか。

    もう一つ気になるオノマトペがあります。
    「ツルツルだから足元気をつけて」などと言います。
    「お肌ツルツルね」なんて言われると嬉しいですね。

    ツルツルって言葉は滑る時の音で擬音語でしょうか?
    オノマトペの説明は難しくて「ツルツル」は「ツルツル」だからということしか言えないです。
    しかし広東語の世界をみてみると「おや?」と思うものが出てきます。

    光光滑滑[gwong1 gwong1 waat1 waat1]
    この漢字を見ただけでもツルツルのイメージが湧きます。

    これはどうでしょう。
    滑脱脱[waat6 tϋt1 tϋt1] ワッ トゥ トゥ
    テカテカ、ツルツル滑るという意味です。
    「トゥ トゥ」は、ツルツルに近いですね。

    これはどうですか?
    滑捋捋[waat6 lϋt1 lϋt1 ]  ワッ ルッ ルッ
    これもすべすべしている、つるつるしているという意味です。
    皮膚滑捋捋[pei4fu1waat6 lϋt1 lϋt1] 皮膚がすべすべしている。

    「トゥトゥ」「ルッルッ」 非常にリズミカルです。
    合わせるとトゥルッ トゥルッ。



     
     
    駐在家族として1990年代に、韓国ソウルで2年過ごす。帰国後、日本語教師として教える経験をもつ。2009年から11年間、香港で暮らし、太極拳や中国書法を10年間学ぶ。50歳で慶應義塾大学に入学。夫の故郷長崎と香港を行き来する中で、気づいた広東語と日本語のつながりを綴っています。

    あなたへのおすすめ