
どこにいるのか、
火曜の朝、半地下カフェのいつもの席でタイピングをはじめる。ちょっとお腹が痛い。通路をはさんで前の席に座る女の人はトーストセットのトーストをかじっている。確か、ゆで卵に激しく塩を振る女の人だ。
休暇を取った昨日は朝から免許の更新に向かった。強く雨が降る道を歩いて免許更新センターに向かう。時間があったので途中でみつけた喫茶店に入ってモーニングセットをいただく。普通にコーヒーが美味しい。客はぼく1人だったが、途中で常連な感じの警備員風のおじさんが店に入ってきた。
モーニングセットを食べ終わり店を出て歩いて免許更新センターに到着すると月曜の朝なのに、けっこうな人が並んでいる。みな午前中に終わらせたいのだろう。おそらく今日の日以外に二度と会わないだろう人たちに紛れて更新手続の受付を済ませる。
「8時40分からの人、こちらに並んでください」と警察OB再雇用風のおじさんから声をかけられたあとはソーシャルディスタンスを守りながらひたすら流れ作業に身をまかせる。
免許証を回収されてパスワードの再設定、更新手数料を支払い、なんとか協会への加入勧誘を断って視力の検査、それら書き込まれた書類を窓口で提出して写真撮影、部屋に案内されて映像を眺める講習を経て無事に免許証交付。
帰りの道も強い雨が降っていて、モーニングセットを食べた喫茶店の前を通ると、席に座ってテレビを眺めている警備員風のおじさんの姿がガラス越しに見えた。
お昼ご飯はどうしてもお寿司が食べたくなって、ランチで寿司を食べる場所を考えても思いつくことができなくて、乗換駅にある百貨店の地下食品売場で「魚屋のお寿司」なるものを購入して帰宅する。アマノフーズのナスのみそ汁をお供にして寿司を喰らうというぜいたくなお昼ごはんの時間を過ごす。
午後から向かった大きな本屋で偶然入手した千葉雅也著「勉強の哲学」は昨日の夜から読み始めて今朝の半地下カフェでの時間で読了。リーディングルーラーのおかげでとにかく読むことができるようになってきている。
本の内容は、おそらく著者が素で語ると難しい内容を極力捉えやすい言語に変換して受け取りやすく書かれている。読んでこれからどうするか、ということが大切なことなんだろうけど、ひとまず勉強するということに関してとても勉強になった。変な日本語になるが、そういうこと。
生きていると知らないうちに縛られている世界があって、それは言語なんだなと感じた。だから言語で越えていくというか、自分ではつくりだせないような言葉を仮につくっていくと、縛られている世界から飛び出していけるのかも知れないと。
飛び出した次の世界でも当然また縛られることになるけど、そこをずっと飛び回り続けるということが学びということなのか。言語と革命。できれば面白く生きて行きたい。