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Photo bywitty_bee486

逆光のみくじら【毎週ショートショートnote】

    羽根宮糸夜

    うちの近くには県立公園がある。
    ジョギングをする人たちや犬の散歩をする人たちの姿をよく見かけ、土日になると、グラウンドで少年野球のチームが練習をしている広い公園だ。
    その公園の真ん中に「くじら山」と呼ばれている小山がある。
    小さい頃は親に連れて行かれて、その山で寝転んだり、転がり降りたりしていた。
    毎年秋になると、公園で沢山の屋台が出る祭が開催され、父親が早めに行って山の斜面に敷物を引いて場所を取っていた。
    くじら山という名前の由来は分からない。海が近いわけでもないし不思議だった。
    子どもの頃はよく来ていたけれど、社会人になってからは足を運ぶことはほとんどなくなっていた。
    転勤が決まって、そのタイミングで彼女にプロポーズをしたら見事にフラれ、失意の中歩いていて気がついたら公園にいたのだ。
    最近の秋祭りも一緒に行ったのになんて思いながら、目線の先にある日暮れ間際の山を見る。
    逆光に浮かんだ山は、ススキの波間を泳ぐくじらに見えた。

    (410文字)


    こんにちは。羽根宮です。
    たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
    裏お題「逆光のみくじら」です。

    逆光で写された画像が好きです。
    なんだか雰囲気がある気がしてしまうのです。
    自分で撮る景色の画像も、逆光のものが多い気がします。
    撮ると言ってもカメラではなくスマホでですが。


    今までに毎週ショートショートnoteに参加したものはこちら


    読んで下さってありがとうございます。
    羽根宮でした。


     
     
     
    本が好き。ぬりえ好き。手芸好き。インドア派。 昼夜逆転傾向。短歌。日記や雑文。創作文。 過酷な環境で働いていた結果メンタルダウン。 親の価値観の中で生きてきた。おふとんマン13号サラブレッド。 Amazonのアソシエイトとして、羽根宮糸夜は適格販売により収入を得ています。

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