
スペインの子どもたちが一年でいちばん楽しみにしている日 ― Reyes Magos
こんにちは。スペインでエッジの効いた娘11歳と重度知的+ASDのエキセントリックな息子9歳を育てている大阪出身オカンのWooです。
今日は1月6日。
スペインでは祝日で、子どもたちが一年でいちばん楽しみにしている
Reyes Magos(レジェス・マゴス)の日です。
スペインでは、サンタクロースよりも
『Reyes Magos(レジェス・マゴス/東方の三賢者/三博士)』の存在がとても大きいです。
Reyes Magosとは、メルチョール(Melchor)・ガスパール(Gaspar)・バルタサール(Baltasar)の三人の賢者のこと。
キリスト誕生の知らせを星で知り、
遠い東の国からベツレヘムまで旅をして、
それぞれ贈り物を携えてやってきたとされています。
スペインではこの三人が、毎年1月6日に子どもたちの家を訪れ、プレゼントを届けてくれると信じられています。
1月5日の夜は、街全体がお祭りになる
Reyes Magosの前日、1月5日の夜。
この日はスペイン各地で大きなパレード(Cabalgata)が行われます。
もちろん、私たちの町も例外ではなく、
毎年このパレードを見に行くのが我が家の恒例行事。
このパレードを、スペインの子どもたちは本当に、本当に楽しみにしています。
なぜなら――
お菓子が大量に配られる(というか、投げられる)から。
山のような飴や甘いお菓子が宙を舞い、
子どもも大人も袋を片手に必死で拾う。
たまに、ボールやぬいぐるみが投げられることもあり、その瞬間、空気が一変してみんな本気モード。
見ているだけでも、その熱量に圧倒されます。
毎年拾った飴ちゃんの数を数えるのですが、今年は242個もあったそうです。
毎年食べきれず、キッチンの棚の瓶の中に翌年まで残ったままになっています。
パレードのあとは、王冠のケーキ
パレードが終わって家に帰ったら、晩ごはん。
そしてデザートは、王冠の形をしたケーキ「ロスコン(Roscón)」。

ふわふわの甘いパン生地に、生クリームが入ったこのケーキは、Reyes Magosの時期には欠かせない存在です。
ケーキの中には、小さな陶器の人形がひとつ隠されていて、それが当たった人には役目がある。
「来年のロスコン代を払う」
これが我が家のルール。(それぞれの家庭で色んなルールがあると思います)
ちょっとした罰ゲームのようでいて、なぜか毎年盛り上がります。
翌朝、Reyes Magosはやってくる
そして翌朝、1月6日。
クリスマスの朝と同じように、
リビングにはたくさんのプレゼント。
我が家にも、ちゃんとReyes Magosは来てくれました。
子どもたちの笑顔を見ると、
この文化が長く大切にされてきた理由が、なんとなくわかる気がします。
昔は「1月6日」だけだった
実は、昔のスペインでは
プレゼントをもらうのは1月6日だけだったそう。
12月25日のクリスマス当日にプレゼントをもらう習慣はなく、
それは比較的最近、アメリカなど他の国の影響で広まったもののようです。
その結果どうなったかというと――
今のスペインの子どもたちは、
(もちろん家庭によって考え方はさまざまですが…)クリスマスとReyes Magos、2回プレゼントをもらえる
という、なんとも羨ましい状況に。
日本ではあまり知られていないReyes Magos。
でも、スペインの人たちにとっては、
子どもの頃の記憶と強く結びついた、大切な行事のようです。
こうして、Reyes Magosが過ぎると、
長い長いスペインのクリスマスは、ようやく終わりとなります。