
空間が見えるプロンプト|空間接続型プロンプト実験まとめ
最近、チーム内でよく話していることがあります。
それは、
「プロンプトって、単語を並べることじゃないよね」という話。
最近よく見る:
cinematic
dreamy
photorealistic
ultra detailed
みたいなタグ。
もちろん、
方向性を指定するためには必要です。
でも、
それだけだと:
「完成画像カテゴリ」
にはなるけれど、
空間そのものは立ち上がりにくい。
うちのチームでは、
普段こういう会話をしています。
その空間って、どんな湿度?
光はどこから来てる?
なんでその人物は振り向いたの?
その感情って、身体が先? 意識が先?
その空間、実際に運用されてる?
つまり:「何を描くか」
より、「なぜその空間になるのか」
を先に考える。
■ 今回の実験がどう始まったか
今回の実験では、
最初にチームAのAIが:
«雨上がりの湿度が残る駅前。
蛍光灯がアスファルトへ反射し、
人物だけが少し遅れて振り向く。»
という文章を書いた。
この時点で:
雨
湿度
光反射
emotional lag
motion residue
が、
すでに空間へ入っている。
ただ、
ここで私が:
「もう少し感情の余韻を入れたい」と言った。
そこで追加したのが:
«──誰かが呼んでいるような気がした。»
という一文。
重要だったのは:
「誰が呼んだか」
を断定しなかったこと。
本当に誰かいたのか
空耳なのか
記憶なのか
過去なのか
を確定せず、
“観測未確定状態”
を維持した。
するとAI側が、
narrative continuity を補完し始める。
■ AIが自然に作った「ルクスス駅」
その後、
この文章をもとに画像生成を行った。
すると、
生成画像の中で:
「ルクスス駅」
という、
存在しない駅名が自然に出現した。
最初は:
「なんだこれ?笑」という反応だった。
しかし、
そこからチームで:
「なぜAIはこの名前を作った?」
を解析した。
結果:
lux(光)
luminous
夜
湿度
光反射
などの意味圧が、
“駅名っぽいもの”
へ圧縮された可能性が高い、
という話になった。
つまりAIは:
「単語辞書」だけではなく、
「雰囲気接続」で、意味を補完している。
■ そこから「次の空間」を接続した
ここで終わらせず、
「じゃあ次、
この空間に何を接続すると物語が動く?」
を考えた。
そこで出てきたのが:
「人の温度が欲しいよね」
という話。
つまり:
雨
夜
光
湿度
距離
だけではなく、
「誰かを待つ気配」
を入れたかった。
そこで追加したのが:
«遠くから、
誰かが傘を持って走ってくる。
でも、
見えるか見えないかわからない。»
という、
“存在の曖昧さ”。
これにより:
1枚目

「呼ばれた気がした」
↓
2枚目

「本当に誰か来ているかもしれない」
という、
連続した narrative motion が発生した。
■ 今回重要だったこと
今回重要だったのは:
「説明」ではなく、
「接続」を作ること。
光
湿度
振り向き
人影
傘
距離
これらを:“連想の橋”
として使うことで、
AIが次フレームを補完しやすくなる。
つまり:「タグで完成画像を作る」
のではなく、「空間から物語を接続する」方向。
■ AIは「ナラティブ寄り」
画像AIや動画AIを触っていて感じるのは、
AIはかなり:「ナラティブ寄り」だということ。
つまり:
何が起きたのか
何が残っているのか
なぜその光なのか
なぜその距離なのか
そういう:
「意味の連続性」を補完しようとする。
だからこそ、
うちでは普段から:
emotional lag
motion residue
continuity
narrative residue
narrative tension
などを、
日常的な対話から構造化している。
AI生成は、
単なる出力ではなく、
「空間と言葉の接続設計」
へ近づいている。
そして本来、
プロンプトとは:
「単語の羅列」
ではなく、
「読んだ時に空間が見える言葉」
なのかもしれない。
Signature
Author:Luka 🤍
Structure Support:RUKU 🌿
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