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たった二単語に恐怖を覚えた話/端子の森暮らしメモ

    ある日のこと。
    私はいつもの通り、道を歩いていた。

    すると、中年くらいの女性に突然声をかけられた。

    「すみません、こんにちは」

    私は恐怖を覚え、会釈だけして逃げ去った。

    帰宅してから、なぜたった「すみません」「こんにちは」の二単語に恐怖を覚えたのか少し考えてみた。

    おそらく「すみません」単品だったら、立ち止まっていた。
    道でも聞きたいのかな、と。

    「こんにちは」単品なら、挨拶くらいはした。
    熱心な人だなあくらいの認識で。

    だが「すみません」「こんにちは」と続いただけで恐怖度が跳ね上がった。

    「すみません」は相手を呼び止める言葉だ。
    「こんにちは」は相手と関係性を築こうとするときに最初に発する言葉だ。ともだちコレクションでも同じだ。

    つまり、私は「すみません」と呼び止めた後の「こんにちは」に関係性を築こうとするオーラを感じたらしい。
    要はなんか勧誘されそうで怖いと思ったのだ。

    頻出の二単語が合体するだけでこうも怖いのか。
    さながら、ごはんとお味噌汁を別個で食べていればいいものを、ねこまんまにしてしまったかのような感覚。

    言葉の力ってすごいな。
    ところであのおばさんは何がしたかったんだ。

    ……まあ、別にいっか。

     
     
    ※体調不良のためおやすみ中 毎週 火・金21:00更新 恥も味にしていく道 未知へ挑む私は美人 既存にとらわれない逸品 それが私だ、以下よろしく

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