
車窓にかかる虹になって
賑やかな街に向かえば変わると
乗り込んだ車窓に映る姿は
最後尾の車両の片隅に身を寄せて
眠ることのない痛みを抱いていた
きっと大丈夫だよねと尋ねた景色は
突然の出来事で虚しく覆われ
自分を取り戻すためのひとときは
一瞬で今日という日を終わりにする
ずっと色褪せることのない願いに
耳元で重なる風のハーモニーを足し
曇りだした窓のブラインドを上げ
この胸の痛みを追い出そうとしても
やりきれない感情は
冷静さを保っていたバランスを失い
熱を蓄えた心は
降り出した夕立の前で行き場を見失う
突然の出来事はいつも悲しいけれど
澱みのない川の向こうを通り過ぎたら
雨よ
割れそうな雲の隙間から飛び出して
世界の車窓にかかる大きな虹になって
いつまでも続くこの痛み
答えのないこの問いに
雨上がりの空からの贈り物を手に
過去もこれからも満たしてくれるなら
自分を守ってくれる場所
ずっと居られるその場所へ
いつか辿り着いたら
この痛みを忘れ見つけてみたい
言い訳はしたくなかった
弱い姿は見せたくなかった
彷徨い続ける行き先は
まだ向かい風の中
もしもこの長い旅の途中で
音の消えた雫の煌めきを追いかけ
飛び降りたあの駅で虹を見つけたら
今日と同じ大きな虹のかかった
この車窓の席にまた戻り
今度はあなたの側で笑顔でいたい
その時は
泣きながら目の前に現れた虹が消えるまで
この痛みを少しだけ上手にやり過ごすから
幻の様な日々を諦めずにいた
ボクの心にそっとその手を添えてほしい
たとえ痛みを感じたとしても
儚く放たれた虹彩を永遠に受け止め
きっと雲ひとつない新しい季節へ
長い旅を続けられるはず
許すことを止めていた姿に近づいて
溢れる光を拾い始める
幸せの気配がきっとするはず