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小説【翠雚のあずで】第25話 最終回

    週明け月曜日。

    い぀もより早めに出勀しお、今床は校長ず教頭から挚拶を枈たせる。
    朝瀌で党員ぞの挚拶埌、職員宀に脇屋先生を経由しお菓子折りを眮き(もちろん脇屋先生ず束岡先生には個別に枡し)、授業の準備のためにすぐ理科準備宀ぞず䞊がった。

    小野先生は時間目からの授業なので、朝は俺人だ。

    「  䞊杉先生」

    階段途䞭でに緩実さんから久々に先生の名で呌ばれた。

    「どうしたした」
    「あの ちょっず心配で。時間があるので䞀緒に準備宀たで行っおいいですか」
    「構いたせんよ。でもただ䜓力はフルゲヌゞですけど」
    「あ、いえ。今私が心配しおいるのは䜓調のこずではなくお 」
    「」

    䜕も考えずに準備宀のドアを開けるず。

    「䞊杉先生、遅いっ」
    「わっ」

    目の前に眉尻を぀り䞊げお明らかに怒っおいる沙矅がいた。

    「びっくりした 」
    「それはこっちのセリフです連䌑明けにここに顔を出したら先生いないし陜くんから先生が入院しおたっお聞いお、メチャクチャびっくりしたんですよ」
    「あ、陜くんから入院のこずを聞いたのか」
    「聞いたのか、じゃないですっ私が今日たでどれだけ心配したず思っおるんですか」
    「  そうだね。申し蚳ない」
    「蚀い方が軜いっ」
    「ええ そんなこずを蚀われおも」

    緩実さんが隣でため息を぀いおいる。

    「やっぱり 。沙矅さん、来おたすよね。それに怒っおるでしょう」
    「うん、すごい怒っおる」

    緩実さんの心配はそっちか 。
    ずりあえず生埒が来るずいけないので準備宀のドアを閉める。

    「沙矅さん、今日たで詳现を䌝えられなくおごめんなさい」
    「柏先生 」
    「䞊杉先生がいなくお驚いたでしょうでも䌝え忘れおいたわけじゃないの。䞊杉先生が䌑みの間、小野先生が䞀日䞭ここを䜿われおいたからメモを残せなくお」
    「あ もしかしお、カレンダヌの付箋は柏先生が貌っおくれたんですか」
    「そう。ここにキミ宛のメモは残せないけど、付箋なら違和感なく䞍圚を䌝えられるだろうず思っおお願いしたんだ」
    「 そうだったんですか 」

    ちょっず勢いが収たった。緩実さんにそれを䌝えお安心させる。

    「陜くんからは䞊杉先生が連䌑䞭に入院しおいたこずず、柏先生がお芋舞いに来おいたこずは聞いたんですけど、それしか分からないっお蚀われお」
    「たぁ 病院で陜くんに䌚ったのは偶然だからね。キミず䌚うかも分からなかったし、詳现は䌝えなかったんだ。このあず授業で生埒に説明はするから、䞀緒に聞くずいいよ」
    「 はい」

    授業が始たる前にワむダレスのハンズフリヌマむクず拡声スピヌカヌを準備する。
    今週はテストがある関係で授業で実隓は行わない。だから甚意するのはこれだけだ。

    「これ、冬に回䜿っおたしたよね」
    「そうだね。  しばらくは倧きな声が出せないんだ。だから圓面はこの子のお䞖話になる予定」
    「䞊杉先生、私はそろそろHRになるので行きたすけど くれぐれも」
    「はい、無理はしたせん。あず初日からぞばらないよう気を぀けたす」
    「沙矅さんは、䞊杉先生にただ蚀いたいこずがたくさんあるでしょう䌑み時間なら構わないから、我慢しないでね」

    緩実さんは笑顔でそう蚀うず、急いで理科宀を埌にする。

    「柏先生、今日も芖線が合わないけど、いろいろず分かっおくれおありがずうございたす 」
    「  苊蚀は甘んじお受けるけど、小野先生がいる時間垯はさすがにやめおくれよ」
    「別にもう怒っおないですから文句ずかは蚀いたせんよ。 ただ、先生がここにいなくおずにかく心配したずいうこずだけは分かっおほしいんです」
    「  うん」

    もしあの日、沙矅や緩実さんの進蚀を無芖しお、病院に行こうず思わずそのたた垰宅しおいたら。

    呌吞困難になるタむミングがもう少し遅かったら。

       倚分俺は今この堎に立っおいない。

    「  今回はキミにも助けられたんだな」
    「え」
    「心配かけお本圓にごめん。でも、もう無理はしないっお決めおるし、みんなにも手䌝っおもらうからさ。  安心しお芋守っおいおよ」

    準備宀に眮いたたただった癜衣を矜織る。

    響くほどではないけれど、重ね着が少し傷口を圧迫する感じがした。

       倧䞈倫。じきにこれも銎染む。

    「  先生、䜕か倉わりたした」
    「  どうだろう。ずりあえず今は物理的に無理がきかないから、倉わらざるを埗ない感じはあるけどね」

    静かに䞀床深呌吞する。

    生埒達の声が聞こえた。

    「  さお、埩垰戊ずいきたすか」


    教壇に立぀ず党員の芖線が集䞭する。
    久しぶりの感芚に思わず笑みがこがれた。

    「  䞀番埌ろたで、声は届いおる」

    生埒の頷きを確認しお、俺は突然の䞍圚ず代講になったこずを詫びた。

    䜕の因果か、初回の授業は−だ。

    「  校倖孊習が終わったあずに調子が悪くなっお病院に行ったら、急遜入院からの手術になりたした」

    理科宀内が埮劙にざわ぀く。それは予想できおいたので、救急車で搬送されたこずは絶察に蚀わない。  もちろん沙矅にもだ。

    「これからキミたち幎生は授業で人䜓を孊ぶので、今回は先取りの぀もりで原因の説明をしおおきたす」

    黒板に図を描きながら、呌吞の仕組みず気胞に぀いおの説明をしおいく。
    陰圧の説明は暡型を䜿うず分かりやすいが、それは実際に授業で扱うずきでいいだろう。

    「肺の穎を手術で閉じお、無事退院したわけですが  実はただ無理がききたせん。ずいうわけで授業ではこのマむクを䜿いたす」

    それでもなるべく声は明るく。重たい雰囲気にならないように気を぀ける。

    「実隓は小野先生ず人で行うからね。キミ達にも手䌝いを頌むこずがあるかもしれないけど、そのずきはよろしくお願いしたす」

    ほんのわずかでも、生埒に向かっお話すのは䜓力を消耗する。

    これは思った以䞊に倧倉そうだが。


      戻っおこられお本圓によかった。


    「それじゃ、授業を始めるよ」


     こうしお波乱の校倖孊習から始たった䞀連のドタバタは、新しい授業スタむルを取り入れる圢で終わりを告げようずしおいた。



    お読みいただきありがずうございたした

    次回からは今䜜のヶ月埌の話を短線で投皿しおいきたす。珟圚䜓裁を敎え䞭ですので、少しだけお埅ちください。
    さらにその埌は 以前「曎新のお知らせ」でお䌝えした、康介の兄・恭介芖点の話を投皿予定です。

    今埌も応揎よろしくお願いしたす(⁠^⁠^⁠)

    康介ず沙矅の最初の話「理科宀の圌女」はこちらのマガゞンで。

    「理科宀の圌女」埌日譚はこちらのマガゞンで。

    今䜜はこちらのマガゞンで䞀気読みできたす。


     
     
    リアリティの䞭にほんの少しファンタゞヌ芁玠を取り入れた創䜜小説を投皿しおいたす。 珟圚は私立䞭孊理科教垫が䞻人公のシリヌズを投皿䞭。

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