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Photo bymamazo1205

介護職は「勤続年数」ではなく「経験年数」がものを言う。

    心晴さん

    介護の仕事をしていると、 「この人は勤続10年だからベテラン」 「20年もいるから、何でも知っているだろう」

    そんな見方をされることがあります。

    でも、私は少し違うと思っています。

    介護は、 「何年その職場にいたか」より、 「その年月の中で、何を経験してきたか」 が大切な仕事だと思っています。

    同じ職場で10年間、 毎日同じ仕事だけを繰り返してきた人。

    一方で、5年間の間に、 認知症の方、重度の方、看取り、家族対応、事故対応、急変、クレーム、ケアマネとの連携、新人指導など、 さまざまな経験をしてきた人。

    どちらが「経験豊富」なのか。

    単純に勤続年数だけでは判断できません。

    もちろん、長く続けてきたことには価値があります。

    10年、20年と介護の仕事を続けることは、 それだけで簡単なことではありません。

    ただし、

    「長くいること」と 「経験を積んでいること」は別物だと思っています。

    10年働いていても、 10年間ずっと「言われたことだけ」をやっていたら、 実質的な経験値はそれほど増えていないかもしれない。

    逆に、勤続年数が浅くても、 失敗して、悩んで、考えて、 いろいろなご利用者様と向き合ってきた職員は、 驚くほど成長していることがあります。

    介護は教科書だけでは身につかない。

    「このご利用者様、今日はいつもと違う」

    「この表情、何か気になる」

    「今この声かけをしたら、不安にさせるかもしれない」

    こうした感覚は、 実際の現場で人と向き合い、 失敗したり、考えたり、振り返ったりする中で磨かれていきます。

    だから私は、 「勤続年数」だけで人を評価したくありません。

    大切なのは、

    何人のご利用者様と向き合ってきたか。

    何回失敗したか。

    その失敗から何を学んだか。

    困難な場面から逃げずに向き合ったか。

    後輩に何を伝えられるようになったか。

    そして、 目の前のご利用者様に合わせて、 自分の介護を変えられるか。

    これが「経験」だと思っています。

    介護の世界では、 年数が増えるほど自動的にベテランになるわけではありません。

    1年の経験を10回繰り返す人もいれば、 10年分の経験を積み上げる人もいる。

    だからこそ、 「私は10年やっています」 ではなく、

    「10年間で、これだけのことを経験してきました」

    と言える介護職になりたい。

    そして管理者としても、 「何年いるか」だけではなく、 「その人が何を経験し、何を身につけてきたのか」 を見る目を持っていたい。

    介護は年数を競う仕事ではない。

    経験を積み、 考え、 学び、 人としても介護職としても深くなっていく仕事。

    勤続年数は履歴。 経験年数は財産。

    私は、そんなふうに考えています。

     
     
     
    デイサービスの管理者をしています。日々の現場には教科書には載っていない気づきや学びがたくさんあります。リアルな日常を少しずつお話していきます。何かのヒントや共感につながればうれしいです。どうぞよろしくお願いします。

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