
医師としてのキャリアを振り返って ー そしてこれからのこと
今日は、これまでの自分のキャリア、そしてこれからの展望について少し書いてみようと思います。
初期研修は、地方の三次救急病院で2年間。がむしゃらに働き、救急対応に追われる毎日でした。その後、大学病院の泌尿器科に入局し、関連施設を1年ごとに回りながら研鑽を積みました。
まさに「積んで積んで積み上げる」ような日々。目の前の症例に全力で取り組み、技術を磨くことだけを考えていました。
しかし、ある時ふと立ち止まりました。
「この生き方の先に、自分の幸せはあるのだろうか?」
「自分にとっての“幸せな生き方”とは何だろうか?」
ちょうどその頃、医局を離れた先輩と話す機会がありました。その人の姿を見て、「こういう生き方もあるのか」と感じたのが転機だったと思います。
そして思い切って、私も医局を離れる決断をしました。
今は他大学の病院で、ご縁を頼りに転々としながら、再び自分の道を探していました。
これまで抱いていた「泌尿器科医として、技術と経験を後輩に伝え、病院に貢献していく」という考えも、決して間違いではないと思います。けれど、そこに全身全霊を注ぎ続ける体力と情熱が、少しずつ薄れているのも事実です。
緩和治療との出会い、そして医師という仕事の責務
そんな中で出会ったのが、緩和治療という分野でした。
これまで「本業の傍ら」で関わってきましたが、来年からはこの道に本腰を入れ、深く関わっていく予定です。
泌尿器科の医師として、そして緩和ケアの医師として。幸いにも、この方向性に共感してくれる後輩や同僚もおり、仲間とともに新しい一歩を踏み出せることを嬉しく思っています。
正直、今回の選択が“正解”かどうかはわかりません。
それでも確かに言えるのは、
「人生は一度きり。やりたいと思ったことに、愚直に向き合っていきたい」
という気持ちです。
将来的には、病院という箱で、在宅医療の現場で、これまで培ってきた知識と経験を活かし、
「がんの終末期を迎えた方々が、安心して自宅で過ごせるようなお手伝い」
をしていきたいと思っています。
もちろん、泌尿器科としても働きたい。
新しい挑戦に、不安もあります。けれど、それ以上に「やってみたい」という気持ちが勝っています。
医師として、人として、自分らしい生き方を模索し続けたいと思います。