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創作大賞感想文2025 : 山崎ももんがさん 『ヴァンパイア・ライフのすゝめ』

    ロズウェルの次はヴァンパイアかよ! とタイトルを見て読み始めたら、やっぱり作者の世界観に飲み込まれた。

    (そんな前作はこちらです↓↓↓ めっちゃ良かった)



    今作も主人公はモモカだ。

    おそらく前作からの読者の中で、一番気付いたのが遅かった自信があるが、モモカさん=ももんがさんだ。

    この物語は、前作から数年後のお話。

    モモカとサキ2人のその後が気になっている方は必読だ。



    前作の時も思ったが、ももんがさんの小説はある種独特の空気が流れている。


    例えば第2話。起こっている出来事は、かなり衝撃的な話だ。ヴァンパイアにつながる重要なシーン。

    映画なら、効果的な音楽と派手なカメラワークで印象的なシーンになるはず。でも、ももんが文学だと、決して騒がない。極めて淡々と静かに語られる。

    だからこそ、読み手が考える余白がある。
    自分のペースで噛み締めながら読み進めることができる。


    淡々としているのはもうひとつ理由がある。一人称は『私』、つまりモモカ本人だが、読んでいて気付いたのは、モモカの心情描写がほとんどないのだ。


    今作も、日本での日常と、海外での旅という非日常のコントラストが印象的だ。さらには、時間経過による登場人物たちの環境変化という軸も加わる。


    ずっと淡々として、モモカの主観のはずなのに、客観的な物語展開であることによって、日常と非日常のコントラストや、時間による変化がより際立つのが面白い。


    今回も魅力的な旅先での出会いがあった。

    そんな出会いもまた、時間の流れとともに、夜の闇に消えていくのが美しい。





    前作の感想文はこちらです。


    また、ロズウェルとヴァンパイアの間のお話はこちら。
    この作品でもいい出会いがあります。リトル・エルビスがいい味出してるんです😊 読んでくれ! イエェ👍

     
     
     
    ティッシュ字検定TWE師範 | 岩男を笑わせろ杯特別賞 | モノカキングダム2024優勝 | 第六回灯火杯 変態道でも祝っちゃうで賞 | 京大薬博士の読むサプリ| #なんのはなしですかを文芸ジャンルにする |

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