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Photo byhukugyouotaku

誠に申し訳ありませんが、記憶にございません

    「もう~それ言ったじゃない」

    「仕事ではコミュニケーションとれるのに、わたしとはコミュニケーションとれないのね」


    妻がオコである。


    どうやら彼女が一生懸命話しかけてくれる言葉を私が取りこぼしているらしい。


    「それ昨日も言ったんだけど、なんで初めて聞いたみたいなリアクションとるの?」


    だって聞いた記憶ないんだもん。


    確かに妻は言ったらしい。

    でも私は聞いた記憶はない。なんなら妻が言ったつもりになっているだけじゃないか、とすら思っている。


    でもこんなやり取りは一つや二つではなくて、毎日沢山あるのだ。


    ここまでくるとさすがにこう思わざるを得ない。




    私に擬態した誰かがこの家に紛れている。



    妻が話しているのは私に似た誰かなのだ。
    確かにそこでは会話が成立しているが、肝心の私は覚えていない。そりゃそうだ。別人なのだから。


    だから私に似た誰かさん。
    お願いが2つあります。



    妻と話したらメモを残しておいてください。
    後で私がその会話をフォローできるように。


    そして、もうひとつは仕事を手伝ってほしい。
    どうせならタスクも一緒にこなしてください。私にそれだけ似てるなら周りにもバレないはず。


    どうかこの2つ、よろしくお願いします。


    そろそろ妻も激オコになりますので。


    どうか。どうか。



    ところであなたはどこにいるんですか?



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    ティッシュ字検定TWE師範 | 岩男を笑わせろ杯特別賞 | モノカキングダム2024優勝 | 第六回灯火杯 変態道でも祝っちゃうで賞 | 京大薬博士の読むサプリ| #なんのはなしですかを文芸ジャンルにする |

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