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毎週ショートショートnote『ひらめき膝』

    時は23世紀ーー。

    人類は地球温暖化を食い止めることに失敗し、太陽の熱線が容赦なく降り注いでいた。
    地球上の生体環境は大きく変化し、灼熱の砂漠が広がる。

    まさに世は世紀末。

    北斗や南斗の漢が登場する代わりに、人体は進化していた。

    最もエネルギーを消費して熱を産生する器官、それが脳だ。
    太陽に近いため熱くなる頭から脳は徐々に避難し、ついには膝にまで移動していた。

    つまり、人は膝で物事を考えるようになっていた。

    人を好きになり、感動し、アイデアをひらめく膝の誕生である。


    〜進化生物学レポート『ひらめき膝』2024年9月刊行〜




    「随分と愉快で的外れな進化予想をしていたものだな。」

    「本当に」

    「確かに人類が住める環境では無くなったところは合っているけどね」


    23世紀ーーー。

    地表に生命は存在しない。


    地下100メートルに広がる巨大な空間。
    そこには体を捨て脳のみになった『元人類』がコードで繋がれ無数のネットワークを形成している。


    膝はひらめかない。





    (410字)


    たらはかにさん、創作大賞中間選考通過おめでとうございます😊

    今週は裏お題の『ひらめき膝』も考えてみました。
    いやー難しすぎてひらめかないかと思いました。

    ギリギリですがお納めください!


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