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簡単なことほど、丁寧に—社長の奥さんに教わったこと

    ヨーコ

    大恩人である社長夫妻のお話は、これまでも何度か書かせていただきました。

    社長の奥さんは、私たちと一緒に、本社総務の仕事をされていて、幅広い業務をこなされていました。

    社長が、奥さんを、とても大切にされているのは、見ていてよく分かりました。

    それでいて、まったく、偉そうに振る舞うことなく、いつもフラットに接してくださる方でした。

    私にとって奥さんは、
    年上の上司というよりも、
    綺麗で、優しくて、頼りになる、
    まるで友人のような存在でした。

    その会社では、お客様が、来店される際、季節ごとの飾り付けやイベントを大切にしていました。

    普段は、コーヒーやソフトドリンクをお出ししていましたが、お正月には、抹茶と和菓子をお出しすることになりました。

    茶せんも用意していたのですが、数が、足りず困っていると、

    奥さんは、自宅から、なんと!泡だて器を持ってきて対応されていました。

    お茶目なようでいて、とても真剣。
    そんなところも、年下の私から見ると、どこか、可愛らしく感じていました。

    また、クリスマスには、お子様向けに、小さなプレゼントを用意していました。

    透明の袋に、ミニサンタやお菓子を詰め、
    赤いリボンで結ぶ。

    すべて、一つずつ手作業で行う、
    地道な作業です。

    奥さんも忙しい中、その作業に加わり、一緒に、手伝ってくださいました。

    そのとき、何気ない会話の中で、言われた言葉が、今でも忘れられません。

    「〇〇さん、私はね、簡単な作業ほど、丁寧に心を込めてやるの」

    その一言に、「はっ」としました。

    些細なことをおろそかにして、
    大きな仕事ができるはずがない。

    家族を大切にできない人が、
    会社を守れるのか。

    そんなことにも通じる言葉だと、
    私は、感じました。

    それ以来、単純な作業や簡単な仕事ほど、丁寧に、心を込めてやろうと意識するようになりました。

    できているかどうかは、まだ分かりませんが、あの言葉は、今でも私の中に、残り続けています。

    背中で教えてくれる、素敵な奥さんでした。


    👇大恩人夫妻のお話はこちら


     
     
     
    60代女性、昭和の思い出や小さな幸せを文章で残しています。子ども時代の懐かしい日々や初恋の胸キュン体験をゆったり綴ります。よろしくお願いします💗

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