昔々のお話だよ。
昔々、或るところにある高貴の屋敷があった。屋敷には主がいた。
主は言った。
「今宵、夕映えになるころに屋敷を開き、私の花嫁を探す」と
街の女性たちは大騒ぎで素敵なドレスを着て屋敷に訪れようとしていたが屋敷は街はずれにあり、馬車で行くのは困難であった。
「私共には無理ですわ!」
「諦めて次の人を探しましょう」
女性たちは次々に辞めていき、主は屋敷から眺めていたときだった。
「初めまして。主様」
屋敷の門の前で裾を持ち上げて正装とは遠い服を着ている女性が立っていた。
「私、街のケーキ屋をしております。以後、お見知りおきを」
主は大層、気に入りその女性を屋敷に引き入れた。
時間はちょうど夕映えになり、パーティーが始まれば他にきた女性たちが次々に来ていた。
何故だが街はずれで馬車も通れない道なのに、夕映えになった瞬間に馬車は遠れたのだ。
「ねぇ。おばあちゃん」
「なんだい?」
「この話、シンデレラに似ているけど・・本当なの?」
「どうだろうねぇ~これは昔々のお話だからねぇ」
「ふ~ん」
話して居る場所は大きな屋敷でおばあちゃんと使用人しか住んで居なく孫娘は大層この屋敷を気にいっていた。