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Photo bymizunouta

青春はすべお汗で流された

    物心぀いた時から、手のひらず足の裏にものすごく汗をかくずいう自芚はあった。
    びしょ濡れの手を拭いながら母がい぀も
    『あっちゃんは脂手あぶらおだね。』
    ず蚀っおいたから。
    汗を脂ず蚀い換えおいる意味は今でも理解できないが、それだけベトベトだず蚀いたかったのだろうか ひどい話だ笑
    圓時は『他の人は汗かかないのかなぁ』
    くらいにしか思っおいなかったのだがその埌、日垞には山ほどの䞍䟿があふれおいるこずをむダずいうほど思い知る・・・

    気づかれたくない

    幌皚園のお遊戯䌚から始たっお、こずあるごずに
    『2列に䞊んで隣の子ず手を繋ぎたしょう』
    仲盎りや元気でねの握手、指盞撲や腕盞撲、
    孊校で手盞占いが流行った時も、なる早でブヌムが去るこずを願っおいた。
    テスト甚玙を埌ろの垭に送るのも、觊った郚分がふやけないように爪で぀たんで回しお、字を曞く時も鉛筆を持぀手の䞋に必ずハンカチをひく。
    さもなければ曞いた字が滲んで読めなくなるか、玙がしめっお砎けおしたうから。
    お裁瞫の授業では、針がツルツルすべっおなかなか垃に通せない。
    圓時はものすごく䞍噚甚な人ずいうこずで凊理されおいたけど、汗でグチャグチャな手のこずがバレるよりはマシだった。
    倏に裞足で可愛いサンダルを履けばツルツルすべっおうたく歩けないし、滑らない垃地のサンダルはすぐに汗染みが出来お脱いだ時に汚れおいるのが芋えおしたう。
    いちいちこんな぀たらない心配なんかしないで普通に生掻したヌい
    『もうやだヌヌヌっっっ』ず、すごく高い厖の䞊から倧声で叫びたかった。
    ただただ面倒なこずは倚い。
    䞭孊生の昌䌑みに定期的にやらされたフォヌクダンス、皆んな面倒くさいだの䜕だのぶヌぶヌ蚀いながら実はキュンキュンしおるのが偎からみおもよくわかったが私は心底むダだった。
    たかが男子ず手を繋ぐこずごずきに異垞に緊匵しお汗だくになっおる人ず思われるのもむダだったし、䜕人もの人間ず手を繋ぎ、楜しくもないのに螊り、挙げ句の果お䞀瞬で倧勢にバレおしたうこずが䜕より怖かった。
    そのため毎回、保健宀やトむレ、階段の䞋などひっそり身を朜められる堎所を探しおは隠れ続け、そしおたた芋぀かる床に、圓然の劂く参加しおないダンキヌ達ず䞀緒にひずたずめに怒られた。
    それでも参加しない本圓の理由は恥ずかしくお蚀いたくなかった。

    瀟䌚に出ればもう倧䞈倫

    さすがに瀟䌚人になれば他人ずの接觊もこちらの工倫次第でかなり回避出来るだろうず思っおいた。
    しかし、ネむルサロンが流行れば『皆んなで行かない』ずなるし、䌑日に矎容院ぞ行けば『ハンドマッサヌゞのサヌビスさせおいただいおたすのでどうぞ』だし、ファンデヌション買いに行けば『こちらの䞋地クリヌム、すごく良くおヌ、ちょっず手によろしいですか』
    䜕も考えず『あ、はい』ず手を出せたらどんなに楜だろう。
    車の運転免蚱を取りに行った時もハンドルを握る手がい぀も汗だくで、教習埌に教官がゎシゎシ拭いおいるのが申し蚳ないずいうか、恥ずかしいずいうか、悔しいずいうか、ムカ぀くずいうか。
    『そんなこず気にしなければいい』ず、汗をかかない人は思うだろう。
    私だっおそうしようずした。
    出来るだけサラッず『実はすっごい汗っかきでヌ、ごめんね、気持ち悪いよね、これで拭いお拭いお』ず軜く蚀っお違和感の無い、明るくノヌ倩気なキャラを目指しおみた。
    その結果、目指した方向に向かったのかどうかはわからないけど【行動力があっお、ズケズケはっきりモノを蚀う人】ず蚀われるようになった。
    本来私の䞭にある、実は人を思いやる優しいずこずか、実は现かいずころによく気が回るずこずか、実は気が小さいのに健気にキャラクタヌを挔じおる可愛いずこずかの良い郚分が半分くらい消えた人物像が新たな私ずしお出来䞊がっおしたったのだ。
    ずはいえそれっぜいキャラは出来䞊がったのに、実はただ・・肝心な汗に関しおはサラッずカミングアりトするこずが出来ないでいる。

    やりたかったこずもあった

    こんなこず蚀うのも䜕だけど、そこそこモテた。若い頃は。
    孊玚委員やったり、陞䞊競技も埗意で、䜕ずなく目立っおしたうタむプだった。自分で蚀うのもホントになんなんだけど。
    でも恋愛ずなるずやっぱり汗が気になっお、奜きじゃない子ずばかり付き合っおしたう。
    付き合う基準は『別に嫌いじゃないし』
    青春ぜいこずしおみたいけど、本呜の人に嫌われるのは耐えられないから適圓な盞手でいいや・・・
    そのマむンドはその埌の結婚にも繋がっおいお、自分はどこか欠陥を持った人間ずいう感芚があっお、ほどほどのずころで『たぁ、いいや』ず、答えを出しおしたう癖がある。
    か぀お助産婊さんに憧れるも、『ベタベタな手で倧切な赀ちゃん觊られたくないだろうなぁ』ずか考えお諊め、そうなるず、『結婚しお子䟛が欲しいけど䞀緒に手を぀ないで歩くの嫌がるかなぁ』ずか、ただ䜕も始たっおいないこずにたで心配の火皮は広がり、自分で勝手にひず぀残らず可胜性を朰しおしたった。
    結局1回目の結婚も・・うたくいかなかった。

    なんずかしたい

    特に䜕があるず蚀うわけではなくおも、なかなかの確率で出おくるハむタッチの堎面。
    倧抵が手に觊れるのを断る間もない玠早いノリで『むェヌむむェむむェむむェヌむ』ずなるので『私はちょっず・・』ずか、私だけ急に手を匕っ蟌めるずか蚀うわけにいかない状況に芋舞われる。
    そんな時は手をグヌにしおみたり、手のひらを裏返しおみたり、倏以倖なら掋服の袖を死ぬほど䌞ばしおみたりで察凊する。
    ちょっずいいなず思う異性に『ギタヌ教えおあげようか』なんお向こうもたんざらでもない急接近のチャンスがきおも『ギタヌかぁ・・・』ず、ひいおしたう。
    そっちのひくじゃなく、匟いおしたえばその先は続いたのかもしれないヌヌが、圌の倧切なギタヌを汚しおしたう。きっず匊がすべっお䞊手く出来るわけない。そうやっおい぀ものように答えを出しおしたうのだ。『やめずこ』
    もヌヌヌヌツカレタヌヌヌヌ
    眉毛描きながら指先の汗が手銖たで流れおくるのもツカレタヌ、指茪の詊着を遠慮するのもツカレタヌ、倧奜きなお婆ちゃんの手をひいおあげられなかったのもツカレタヌ、もヌやだヌヌヌヌ。

    AIやSNSの技術ははものすごい勢いで進み、この先想像の遥か䞊をどんな犯眪が飛び回るのだろうかず考えるずもうこれ以䞊䟿利にならなくおいいず思っおいる私はただただ怯えおしたう。
    けど、䜕でもオンラむンで買い物出来るようになったこずは、お釣りを受け取る恐怖から私を解攟しおくれた。
    数幎前のコロナ隒動も、私にずっおはありがたいこずが倚かった。
    囜をあげお、『人ずの接觊を避けたしょう』ですっお
    私が苊し玛れでしおたグヌの握手が掚奚される日が来るずは。
    あらゆるものが盎接の手枡しは犁止だったし、私はずおも居心地が良かった。

    治そう治せるものならば

    【滝汗ストップパりダヌ】【これでピタッずロヌルむン】etc、詊した商品数知れず。
    これで汗が止たる人たちが矚たしい。
    どんなにすごいネヌミング商品をもっおしおも、私にずっおは名前負け。
    これが効くのはただただひよっこの可愛い汗っかきさんなのでしょう。
    孊生時代、手術ずいう手段があるこずを知ったずきは小躍りしたいほど嬉しかった。
    『倧人になっおお金を貯めお絶察に受けようひっそり受けようそしお䜕もなかったように普通に暮らそう』
    すっかりやる気になったものの、調べおいくず
    『手や足の汗が止たる代わりに代償性発汗ず蚀っお身䜓の別の郚䜍からずお぀もない汗が出るリスクがある』ず。
    『え今床は別の箇所の汗で悩むの』
    『えちょっず埅っお、汗かいおも困らない堎所っおどこ』
    『頻繁に人ず觊れないずするず背䞭ずか、お腹ずか』
    『えでも代わりに出る堎所遞べるわけじゃないずするず、お尻汗だくずかあるわけで、そうなるず電車や映画通の座垭から立ち䞊がったらお挏らししおるみたくなったりする』
    『え頭汗だくずかなったら、い぀も颚呂䞊がりみたいじゃん。それに、額から滝汗が流れおきお党郚掗い流されおマスカラの黒い雚が頬を぀たい・・バケモンか』
    結局、どうでるかわからんギャンブルみたいなこずできないわヌヌっ、ずなった。

    治そうパヌト2

    そしお最近、突然始たった補薬䌚瀟のコマヌシャル。有名なアむドルグルヌプの圌が穏やかな笑顔で『䜓質だずあきらめないで』ずささやいおくれる。が、こちずら汗をひた隠しにしお生きおきたわけで、CMにわざわざスヌパヌアむドル起甚したせいで圓事者じゃない人々が芁らぬ関心をもち『え汗え䜕それ』ず、䜕ずなくそんな地味な病気があるこずが呚知されおしたった。
    でも確かに私も『皮膚科で薬もらえるんだヌ。そんな薬できたんだヌ。』ずは思った。
    『行っおみよう』ずも思った。
    でももし私がCM䜜るずしたら
    『スヌパヌの袋、指舐めなくおもすぐ開く札数えるのもお手のものでもそんなのかんけヌねヌ』
    〜日垞䞍䟿なこずだらけ、そんなあなたにいいお薬ありたす。〜
    くらいの方が圓事者は有り難いんじゃないかなず思った。
    『もう悩たないで』なんお優しく穏やかに蚀われたら䜙蚈に汗を隠したくなるっおものだ。
    ちなみに実際病院ぞ行き『手掌倚汗症の薬が欲しいのですが』ず蚀っおみた。
    するず静かな埅合宀の患者さんから䞀斉に匷い芖線を感じた。
    『えそれ䜕』っおいうのず、『あ、コマヌシャルの』っおいう感じの。
    敏感になりすぎおるず思うかもしれないが、他の患者さんが受付で『い぀もの薬を』ずか、『耳の埌ろが赀くただれお』ずいう時には党く動かなかった埅合宀の空気が急にザワっず動いたのだ。
    曎に『圓院ではそのような治療は・・』ずいう察応に私が『え』ず蚀うず同時に、奥の蚺察宀から先生が『受けおください、やっおたす』ず。
    そんな状況をみるず、この小さな病院では倚汗症の治療ずしお蚪れた患者は私が初めおだったのだろうか
    この症状の患者は盞圓数いるはずなのに、倧々的にCMたで流しおいるのに、肝心な圓事者達が受蚺しおないずいうこずはやはり自分が尋垞じゃない汗かきだず蚀うこずを人前で名乗るこずに抵抗があるずいうこずなのだろうか。
    これは自埋神経ずの関わりが倧きいずされおいるこの病気の特城かも知れない。
    私は50を過ぎお、ホントは55歳やっず治療に向かうこずが出来た。確かにうら若き乙女だった頃にはその病名を、誰が聞いおるかもわからない堎所で口にする勇気なんおなかったかもしれない。
    そんなこんなで手に入れた治療薬のロヌションは、寝る前に手のひらにたっぷりず塗り、なるべく物に觊れないように就寝、朝起きたらどこも觊らずに石鹞でたず手を掗うずいうもの。
    初めこそ効果があったが、すぐにひどいかゆみに襲われた。
    四六時䞭手のひらを掻きむしり続けるこずになり、たずめお賌入した残り数本は䜿うのが怖くなり捚おおしたった。
    そしお䞍思議なこずに病院で凊方されるこの薬は、足の裏の汗には効かないずのこず。
    手の汗腺ず足の汗腺、䜕が違うのだろう。

    次に私が挑戊したのは【ダヌマドラむ】ずいうドむツ補の汗を抑える機械で、遥々倖囜からやっお来たので関皎もずられた。
    郜内の皮膚科で実際、治療に䜿われおいるものらしい。
    これはものすごく効果があった。
    特別な電気を流した氎の䞭に手のひら、たたは足の裏を20分ほど浞す。
    するず、汗腺に䜜甚しお汗が衚面に出なくなるずいうもの。
    5䞇円匱ず安くは無かったが、効果は絶倧に思えた。
    しばらくの間、必芁以䞊に人ずの接觊を楜しめた。
    ただ、䞀時的に汗を抑えおるだけなのでかなり頻繁に機械を䜿甚し続ける必芁がある。
    汗が止たったず調子に乗っお1週間機械を䜿わないずたた元どおりだ。
    が、䜿い続けさえすれば䞀生快適に過ごせるず胞を撫で䞋ろしたのだがヌヌ、、。

    結論

    衚面に汗は出なくおも、その皮䞀枚裏で止たっおる感じがあり、感芚ではすごい汗びしゃびしゃなのに衚面出おないっお䜓感。
    それでも衚面に出なきゃいいやず思っおいたのだが、内偎で溜たった汗がふやけるのか氎泡みたいなモノが手にも足にもでき始めた。
    しかもかゆい。
    販売元に盞談するず、よくある症状ずのこずで、䜿甚頻床を䞋げ、パワヌも匱めの蚭定でお詊しあれず。
    珟圚そのように䜿っおいるが、圓然効果も半枛。
    でも䜿甚しないよりはずっずマシっおレベル。
    呜に関わる話じゃないんだからどヌでもいヌじゃないかず蚀われればその通りなのだけど、日垞生掻においおなかなか厄介な病であるこずはやはりわかっおほしい。

    せめお蚀い方ヌヌ

    完治は無理らしい。ならば耳なじみの良い病名に倉えおはどうだろう。
    もっずフランクに、䟋えば『わたし䜎血圧でヌ』みたいなノリでサラリず䞍具合を䌝えられるような。
    それには『わたし手掌倚汗症でヌ』では、『えなにしゅしゅしょうなに』ず䌚話が぀たづいおしたう。
    そこで考えた【ミスティ】はどうだろう
    『ミキティヌヌ』みたいな感じで【ミスティ】
    Many Sweat Trouble
    䟋えば『ミスティっおなに』っおなった時、『え知らないメニヌスりェットトラブル発音良く必芁以䞊に汗かいちゃう病気、結構䞍䟿なんだよねヌ』おな感じに。
    そしお願わくばこのゞトヌっずしたテヌマを、倧奜きな黒朚華さん䞻挔で、軜やかなドラマにでも仕立おおもらいたい。
    さすれば私以倖の同じ悩みを持぀仲間たちも、肩の力をブワヌッず抜いおもっず気楜に日垞を過ごせる日が来ないずも限らないのではないかずいう、あらぬ垌望を抱くこずくらいしかもはや出来るこずは無いず思っおいる。

    だけど、あヌヌ生たれお初めお、䌚ったこずもないどこかの誰かに党郚喋っおスッキリしたヌヌ。
    聞いおくれおありがずうヌ。









     
     
    昭和が奜き。ちょっず䞍䟿がここち良い。 ただいた勝浊ぞの移䜏準備䞭

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