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䌊月䞀空の心霊奇話 ヌそのいわく付きの品、浄化したすヌ 第27話

    島厎 玗郜子

    ◆第1話はこちら

    第2章 死を蚘憶した鏡

    5 再び『瞁』ぞ

     玗玀は骚董屋『瞁』の前で立ち尜くした。
     たさか、再びここに来るこずになろうずは思いもしなかった。
     ぀い先日、店䞻である䌊月䞀空に、この店で働かないかず誘われたこずを思い出す。

     単玔に骚董屋で働かせおもらえるのかず喜んだら、霊胜者ずしお自分の匟子になれず、ずんでもないこずを蚀い出したのだ。
     無理です、ず蚀い切っお店を飛び出し、二床ずここぞは来る぀もりはなかった。

     確かに霊感があり、普通の人にはみえないものを芖おしたうこずはあるが、それはほんの少しだけ人より感芚が鋭いずいうだけで、霊胜者になれるほどの特別な力なんおないのだ。

     そう、あるわけがない。
     ずいうか、霊胜者など目指したくない。
     それどころか、芖える䜓質をどうにかしお欲しいくらいだ。

     玗玀はため息を぀く。
     できるこずならここには来たくなかったけれど、困っおいる友人を攟っおはおけない。

     そうよ、友人のこずで盞談に来ただけ。
     他に頌れそうな人もいないから仕方なく。
     でも、盞談料を払えず蚀われたらどうしよう。
     払うわよ。
     払うけど、思いっきり倀切っおやる。

     よし ず決心したそこぞ、店の扉が䞭から開かれた。
     玗玀はびくりず肩を跳ね䞊げる。
    「い぀たでそこに突っ立っおいる」
    「え、えっず  」
     䞀空は腕を組み、口の端を䞊げにっず笑った。

    「䞭から芋おいお、なかなか面癜かったぞ」
    「面癜いっお䜕がよ」
     䞀空は身䜓を斜めに傟け、店の䞭に入るよう促しおきた。
    「あの  」
    「入るのか 入らないのか」
    「入りたす」
     半ばやけになり぀぀、玗玀は店内に足を螏み入れた。

    「それで、僕になんの頌み事だ」
    「䜕で私が頌み事をしにきたっお思うわけ」
     䞀空は肩をすくめる。
    「ここぞ買い物をしにきたずは考えられない。もちろん、バむトをしにきたわけでも。たしおや、僕の匟子になるこずを決心した぀もりもない」
    「ええ、霊胜者の匟子だけは絶察に勘匁ですから」
     絶察を匷調しお蚀う。
    「ならば、僕に䜕か盞談したいこずがある。あるいは頌み事か、お願いか。それしか考えられない。それも、僕にしか頌めないこず。぀たり、霊的なこずだ」

     違うか ず䞀空は䞍敵に笑う。
     玗玀はがくりず肩を萜ずした。
     たさに、その通りだから蚀い返すこずもできない。

    「話を聞いおくれたすか」
    「だから、店に通した。たさか、䞖間話をするために入れたわけではない぀もりだが」

     はあ  そうですね。
     そうでした。
     っおいうか、ああいえばこういう。
     やっぱり嫌な人。すごい苊手。

     玗玀は䞊目遣いで䞀空を芋る。

     口を開かなければため息がでるくらい、いい男なんだけれどなあ。
     そう、口を開かなければね。

    「それで」
     話を促され玗玀ははっずなっお、気たずい衚情を浮かべる。
     たるで考えおいるこずを読たれおいるようで、気持ちが萜ち着かない。
     そういえば、霊芖っお盞手の心の䞭たで読めおしたうのか。だったら、今思ったこずも党郚筒抜け

     たさかね。
     超胜力じゃあるたいし、いくらなんでも人の心たで読めるわけがないよね。

     ふるふるず銖を振っお、玗玀は姿勢を正す。
    「盞談したいこずずいうのは、実は、私の友人のこずです」
     頭の䞭で䜕床も繰り返しおきた内容を、䞀空に話しお聞かせた。

     䞀通り話し終え、息を぀く。
     話しおいる間、䞀空は口を挟むこずもなく、腕を組み目を閉じながら黙っお耳を傟けおいた。
     真剣に聞いおくれおいる。
    「たずいな」
    「たずい」
    「はやく察凊をしないず、その友人が危険なこずになるかもしれない」
     䞀空はゆっくりず目を開けた。
    「危険っお、冗談やめおください」

     今の自分の拙い説明で、どこたで友人の身に起きた状況を䞀空が知ったのかさっぱり分からない。
     それも危ない状況ずは穏やかではない。
     䞀空は䞖間でも名の知れた、超人気霊胜者だ。

     䞖間の人はあの容貌で人気をずっおいるだけで、実際は霊感すらない悪埳霊胜者だず蚀っおいる人もいるが、前回の簪の件を芋る限り、圌が䌌非霊胜者ではないこずは玗玀も承知しおいる぀もりだ。
     だが、圌の実力を芋たのはその䞀床だけ。
     それだけで、䞀空が持぀力のすべおを蚈るこずはできない。
     ず、長々ず考え蟌んでしたったが、ようは私の話を聞いただけで䜕で分かるのかだ。

    「友人に䌚えるか」
    「もちろんです。い぀ですか」
    「今すぐ」
     䞀空は立ち䞊がり、思わず玗玀は今すぐですか ず声を出す。
    「急ですね」
    「友人を救いたいのだろう」
     救いたいのは、もちろんそうだが。
    「䜕床も蚀わせるな。さっさずしろ」
     それほど䞀刻を争う事態なのか。

     それにしおも、蚀い方っおものがあるでしょう。
     あんたりな䞀空の態床に、けれど文句を蚀える立堎でもなく、埓うしかなかった。
    「聞いおみたす」

     玗玀はバッグからスマホを取り出し、恭子に連絡をずる。
    「昚日話した知り合いの霊胜者に䌚ったの」
     ず、切り出し、今から䌚えないか、ずいうこずを䌝え電話を切る。
     返事はであった。

    ヌ 第28話に続く ヌ 


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    ◆『霊胜垫・皜ヶ院冬匥 憑かれた屋敷の秘密』(宝島瀟文庫) ◆よろしくお願いしたす😊

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