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幻獣戊争 章 滅亡に進む䞖界たずめ版

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    序章 章 滅亡に進む䞖界たずめ版

     䞀人の男が居た。か぀お英雄(ヒヌロヌ)ず謳われ、数えきれない栄誉を受け幻獣ず戊い続けた男は、敬愛する䞊叞、恋人、かけがえのない友、その殆どを倱う。それでも男は幻獣ず戊い続けた。英雄ずしおの責務、倱った戊友達の蚀葉が䜓を突き動かし、癒えぬ傷を抱えたたた、痛む䜓を匕きずりながらも男を戊わせ続け――倒れた。

       幻獣。第次䞖界倧戊終結から幎埌、か぀おラングず蚀われた囜にそれは発生した。突劂出珟した正䜓䞍明の化け物盞手に人類は床目の䞖界倧戊を始める。人類は開戊早期から幻獣の圧倒的な物量に敗戊を重ね続け、戊況を打開するためにあらゆる手を尜くす。しかし、幻獣に察抗できる兵噚を持ちえなかった人類は遂に栞兵噚の投入を決断。

     戊線ぞの栞兵噚投入によっお倚くの人間が攟射線障害に倒れ、欧州の䞀郚は塩に沈んだ――が、そこたでしおも人類は幻獣を殲滅するこずはできなかった。䞖界が幻獣によっお滅がされる。誰もがそう諊めおいた頃、転機が蚪れる。粟霊ず呌ばれる䞊䜍存圚の介入である。しかも、粟霊は人類に手を差し䌞べたのだ。これにより人類は幻獣ず戊う術を埗お、己が生存圏を守るために戊い続けるこずになる。開戊から幎䜙、人類は確実にその数を枛らしながら滅びの道を歩み続けおいた――

      自衛軍退官埌、情報郚の措眮で俺は名を倉え匟薬補造工堎で新たな人生を送っおいた。今日のシフトが終わり匕継ぎを枈たせた埌、真っすぐ曎衣宀に向かい私服に着替えタむムカヌドを切る。疲れた䜓を軜くほぐしながら駐車堎に出お、しばらく歩き愛車の軜乗甚車近くでロックを解陀。そのたた乗り蟌みシヌトベルトを締めようずしお唐突に手が止たる。

     俺は䜕をやっおいるのだろうか 敬愛する䞊官  戊友  恋人、その殆どを倱い垰還した䜐枡島の䜜戊。あれ以来俺は心に深い傷を負い、時々どうしようもない負い目を感じるようになった。
     俺は䜕をやっおいるのだろうか 死んでいった戊友達は今の俺を芋たらどう思うだろう 
     意味のない自問が始たりそうになり、頭を振っお思考を停止させシヌトベルトを締める。そのたた車の゚ンゞンキヌをひねり起動。ハンドルを片手にギアをドラむブに入れサむドブレヌキを抌す。

     早く垰っお䜓を䌑めよう。疲れおいるず䜙蚈なこずを考えおしたう  自衛官を蟞めた、逃げた俺にはもう関係のない話だ。そう無理やり自分を玍埗させ、俺は車を走らせ工堎を出お垰路に぀く。

     《ノりりりンピピピ ピピピ ノりりりンピピピ――》

     無心でい぀もの道を走行しおいるず、ゞャケットの胞ポケットに玍めおいるスマホが突然バむブレヌションず共に音を鳎らす。
     いきなりの事に驚き車を車道の路偎垯に寄せお停車。ブレヌキを螏んだたた、片手でハンドルを握りスマホを胞ポケットから取り出しお確認する。

     《緊急事態譊報 幻獣出珟 今すぐ最寄りのシェルタヌぞ逃げおください》

     スマホの受付画面にはそう衚瀺されおいた。
    「シェルタヌっお蚀われおもな  」
     残念な事に近くに退避シェルタヌの類はない。俺は困り気味に呟きギアをパヌキング切り替え、サむドブレヌキを匕く。車を停車状態にしお運転垭の窓を開け呚囲を芋枡す。幻獣が出珟しおいるなら遠巻きにでもその姿が確認できるはず。そう思い芋枡しおいるず、埌方から軍甚トレヌラヌが物凄いスピヌドでこちらに迫っおきおいた。さらに運が悪いこずに、そのうしろには幻獣ず思しき䞭型の鬌のような角を生やした化け物が芋え、こちらに目を向けおいる。䜍眮からしお工堎に戻るのはあたり良い遞択肢ではない。状況から鑑みるに、軍甚トレヌラヌをやり過ごしお䞀緒に逃げるのが最良か。

     そう決め、ギアをドラむブに切り替えサむドブレヌキを抌し発進できる態勢をずる。軍甚トレヌラヌが車の脇を駆け抜けおいったこずを確認しお、アクセル党開で軍甚トレヌラヌを远いかける圢で車を発進――が、それも束の間、远走しおいる軍甚トレヌラヌの前に岩のようなものが着匟し爆裂。軍甚トレヌラヌはそれを回避するようにハンドルをきったようだが、バランスを厩し暪転、車道を塞ぐようにぞの字に滑走。

     俺は即座に急ブレヌキを螏み、サむドブレヌキを匕いお枛速する。が、既に遅く暪転した軍甚トレヌラヌに衝突するのは確実のようで、正面からぶ぀かるこずを避けるため急ハンドルを切る。車は暪滑りしながら軍甚トレヌラヌに激突。俺の芖界は黒色に染たった。
     

    「――教官 退官するっお本圓ですか」
     芋知った声が聞こえ振り向いお気づく。ああ、これは倢なんだず。しかも、退官しお九州芁塞を去る時のものだ。
    「ああ、本圓だ。最埌にお前を育おる事が出来お僥倖だった」
    「どうしおですか」
     あの時、俺は確かそう答え、溌剌ずしたやや幌さが残る女性はそう問い詰めおきた。少し前のこずなのにひどく懐かしく感じる。ひょっずしおこれが走銬灯ずいうや぀か こい぀は教え子の䞭でも特に手のかかる奎で、仕方なく最埌たで自分の手元においおいたんだっけな。それが功を成し、別れた時には俺ず倉わらない技術ず戊略県を持っおくれた。だから、どうしようもなく虚しくなった俺が自衛軍を去るこずが出来たんだよな  

    「俺の時代が終わったからさ。これからはお前が英雄になる番だ」
    「ふざけないでよ 䜕が英雄よ 銬鹿にしないで」
     泣きながら荒れ狂うあい぀に、俺は確かこう蚀ったな  本圓に懐かしい。
    「知っおいるず思うが、俺の所属しおいた郚隊で生き残っおいるのは俺ず䞀暹だけだ。俺を教導しおくれた先任達も、同期の戊友も、幻獣ず戊っお死んでいった。そい぀らは俺に䜕お残しお逝ったず思う」
    「えっ」
     圌女は涙を拭いながら聞き返す。

    「埌は頌んだ 英雄っおさ。だから  俺も蚗すんだよ  お前に」
    「どうしお私なんですか」
     再床圌女はそう聞き返す。本圓に懐かしくお涙が零れそうになる。だけど、オチが酷いんだよなこれ。
    「そうだな  お前は俺が教導した䞭で飛びきり飲み蟌みが悪く腕も悪かった」
    「――っ」
     圌女は俺の蚀葉に涙を止め、怒りを滲たせるように顔を玅朮させ始める。
    「しかし、今では思考は俺ず同レベル、腕は俺を超え぀぀ある。だから蚗すのさ。お前なら人類の垌望になれる。倚くの仲間を、悪倢に怯える人々を護っおいける――埌は頌んだぞ」
     そうカッコよく決めた぀もりだったんだけどなあ  
    「――嫌よ」 

    「っ痛ぅ  倉なずころで目が芚めたな」
     俺は痛む肩をおさえ状況を確認する。暪転した軍甚トレヌラヌに突っ蟌んだのは間違いなく、運転垭は軍甚トレヌラヌの車底郚で芖界が埋たり、ドアを開けられる状態ではなかった。俺はシヌトベルトを倖しお助手垭のドアから倖に出お、改めお蟺りを芋枡す。近くには、軍甚トレヌラヌに乗っおいた隊員らしき男が車倖に投げ出されおいた。俺は軜く深呌吞しお盎前の状況を思い出す。確か、軍甚トレヌラヌの前に爆発が起きお暪転したんだよな  

    「――あっ」
     慌おお埌ろに目を移す。空は暗闇の雲に包たれ、遠くで䞭型の鬌のような角を生やした幻獣が建築物を砎壊しおいるのが芋える。これはたずい  が、俺にはどうしようもない。
    「卑怯者、勝手に決め぀けお逃げるな、だったな。あい぀の蚀った通りかもな」
     じきにあの幻獣に芋぀かり成す術なく吹っ飛ばされるのだろう。逃げた俺には盞応しい最埌なのかもしれない。そう諊めため息を぀く、その時だった。

    『        答しお      れか      れでもいい    願い』

     埮かに聞こえる声に目を向ける。どうやらトレヌラヌの無線はただ生きおいるようだ。俺は暪転したトレヌラヌをよじ登り助手垭のドアを開け、無線を握ったたた意識を倱っおいる隊員から無線機を取り䞊げる。

    「乗員は倚分党員死んでいたすよ」
     隊員の代わりに応答し流れるノむズに耳を傟け盞手の反応を埅぀。数秒の間を持っお無線から声が聞こえおきた。
    「気のせいかしら 私の知り合いによく䌌た声が聞こえるわ」
    「気のせいでしょうね。私はあなたを知らない」
     声質からしお恐らく女性だず思われる亀信䞻はどこか怒っおいるようだが、俺はあっさりず切り返す。顔が芋えないのに盞手が誰か分るわけがない。

    「そうでしょうねぇ。私の知り合いなら絶察そう答えるわ」
     付き合っおいられない  逃げるか。
    「埅っお。トレヌラヌの埌ろに戊略機があるわ。貎方の運がよければ動かせるはずよ」
     そう無線から手を攟そうずしお、無線越しに告げる女性の蚀葉に俺は耳を疑う。自衛軍の最新兵噚に乗れず蚀っおいるのだ。
    「乗っお぀いでにそこにいる幻獣を倒しお垰っおきお欲しいのよ。最䜎限の教育はうけおいるでしょう」
     女性はさらに蚀葉を続ける。戊えず。無論、普通の人間に動かせる代物ではない。戊略歩行人型戊闘機、通称戊略機には適性がいる。いわゆる霊感がある人間、霊力がないず動かせないのだ。

    「今それができるのは貎方しかいないわ。私達がそちらに行くにはただ倧分時間が掛かる。貎方がそこにいる本䜓を倒しおくれれば倚く人間が助けられるのよ」
     俺は無線を握ったたた女性の蚀葉に耳を傟ける。
    「  貎方がどういう理由で逃げたのかは知らない。でも、疲れおいたのは䜕ずなく気づいおいたわ。あの埌皆に怒られたもの、止めるなっお  」
     気づくず俺は無線を攟り投げ、その足は埌郚車䞡に向かっおいた。䜕をやっおいるのだろう 俺はもう戊わないず決めたはずだ。

     『ごめんなさい。貎方が知り合いの声に䌌すぎおいるからくだらないこずを喋っおしたったわ――早く逃げなさい』
     

     運転垭に備え付けられおいる無線機越しに避難を促す声が聞こえるが、俺は無芖しお戊略機にかけおあるカバヌを倖し、ハッチを開け乗り蟌んだ。
     トレヌラヌが暪転しおいるせいで戊略機も暪になっおいるが、構わず起動の手順を螏む。電源が入り駆動音ず共にずが立ち䞊がり、コックピットモニタヌに倖の映像が映し出される。起動には成功したようだ。ずいっおも少し前たでこい぀に乗っお戊っおいたのだ。動かせるのは圓たり前で問題はこの埌。戊略機は通垞皌働の状態では戊車の圢態を維持しおいる。

     人型に圢態を倉えなければ戊略機は暪転したたただ。぀たり戊うこずも逃げるこずも出来ない。人型ぞ圢態を倉える堎合、専甚のパむロットスヌツを着甚したうえで、霊力を行䜿しお搭茉されおいる神霊機関を起動する必芁がある。圓然、今の俺はパむロットスヌツなんお着おいない。䞇事䌑すかずいうず、もう䞀぀方法がある。そう、蚀霊(こずだた)を䜿うこずだ。人類が悪しき倢、幻獣ず戊うためにもたらされた唯䞀の魔法(術すべ)。願い、想いを蚀葉にするこずで発珟する力  正確には粟霊の力を行䜿するらしく、粟霊がそっぜ向けば䜕も起きない。

    「  今再び、力を貞しおほしい。粟霊達よ」
     俺は静かに願いを玡ぐ。

    《倧䞈倫――貎方(俺)はただ戊える》 

     数秒の沈黙を砎り、静かに動力音がコックピット内に響き始める  粟霊達はこんな俺にただ力を貞しおくれるらしい。
    「音王照䌚完了。神霊機関非垞モヌドで皌働を確認――おかえりなさい。比良坂陞将補」
     女声のナビゲヌションのアナりンスに俺は内心驚愕する。自衛軍にただ軍籍が残っおいるのだ。
    「生憎珟圹は退いおいる。別の呌び方で頌む」
    「わかりたした。比良坂元陞将補、こうお呌びすればよろしいですか」
     俺が皮肉亀じりに䌝えるずナビゲヌションは淡々ず蚀葉を返しおきた。

    「ああ、そうしおくれ。さお、機䜓を人型に切り替えおくれ」
    「了解。機䜓を起こしたす」
     構わず指瀺する俺にナビゲヌションが答えるず戊略機が可倉を始める。砲塔郚が巊右に別れ、䞊半身が完成するず片腕で機䜓を芆っおいたカバヌを完党に匕き払い、トレヌラヌを空いおいるもう片腕で抌し暪転しおいた車䜓を無理やり接地させた。ようやく正垞な圢で倧地に足を降ろすず、間を眮かずしお車䜓が垂盎に立ち䞊がり䞋半身が完成する。

    「匏戊略歩行人型戊闘機タむプ、癜兵戊モヌドに倉曎完了。広域戊闘管制システム倩照ぞの接続を開始したす」
     ナビゲヌションの宣蚀に俺はため息を぀く。面倒なこずになるな  倩照に繋ぐずいうこずは、通信が完党に回埩するこずを意味する。
    「ダむレむクトラむンで通信がきおいたす――繋ぎたす」
     ナビゲヌションが通信を繋ぎ回線を開かれる  俺は色々ず諊めた。
    「繋がったずいうこずは、貎方は運が良い――っおぇ やっぱり貎方だったんですね」
     通信が繋がり、コックピットモニタヌの䞀郚に映し出された劙霢の女性は、驚きの声を䞊げる。が、䞀瞬で平静を装い冷めた声で蚀う。

    「状況を確認する。こちらにいる幻獣が芪玉で間違いないか」
     俺は構わず質問する。倩宮麗奈、階玚は分からないが俺の元郚䞋にしお教え子だった女性だ。
    「  」
     しかし、麗奈は答えようずせず拗ねたように沈黙する。その仏頂面からはでは、怒っおいるのか悲しんでいるのかよくわからないが  たずもに答えるわけないか。

    「敵性反応、䞭型幻獣タりロス型䜓を確認。倩照からのデヌタ受信  呚蟺地域における指揮官タむプず掚枬されたす」
     麗奈の沈黙を砎りナビゲヌションが代わりに報告する。
    「わかった。確認するがあれを倒せばいいんだな」
    「  」
     再床麗奈に確認をずる。しかし、麗奈は答えようずしない。
    「麗奈」
    「  」
     その子䟛じみた応察に俺は䞀床だけ怒鳎るが、麗奈は態床を倉えようずしない。

    「そうか  残念だ。俺はこのたた離脱する。埌は君たちで頑匵るんだな」
    「䜜戊宙域より離脱されたすか 珟状ならば可胜です」
     俺はため息亀じりに告げるず意図を汲んだのか、ナビゲヌションが問いかけおきた。
    「ああもう ええ、そうです。我々は珟圚個垫団芏暡の幻獣ず亀戊しおいたす。そちらに向かうのは珟状では難しいですが、貎方は民間人です。そのたた逃げお頂いおもかたいたせんよ」
     同時に麗奈は顔を玅朮させ、粟䞀杯の嫌みの぀もりかそう吐き捚おる。

    「了解。これより指揮官タむプタりロス型幻獣を撃砎する。匟薬は残っおいるか」
     俺はため息亀じりに述べ通信をきり、続けおナビゲヌションに問い兵装を確認する。コックピットモニタヌには兵装情報がず衚瀺されおいた。
     正盎に蚀えば、蟛くおこれ以䞊麗奈の顔を芋たくなかった。

    「情報を曎新  頭郚二十ミリ機関砲残匟れロ。右腕郚䞀〇五ミリ滑空砲残匟数」
    「なるほど。こい぀は挔習垰りの機䜓ずいうわけか」
     返っおきた回答ず曎新された情報を芋お俺は諊め亀じりに呟く。同時にこちらに気づいた幻獣が顔を向けコックピットモニタヌ越し目が合う――やれやれ。

     タりロス型幻獣は雄叫びを䞊げ、すぐさた右手から生䜓ミサむルを生やしこちらに狙いを぀けおきた
    「回避プログラム䜜動」
     俺はそう宣蚀。機䜓を幻獣に向かっお走らせる。砎壊した街䞭に立぀幻獣はそれに合わせお生䜓ミサむルを発射。
    「――了解。回避シヌケンスを䜜動させたす」
     ナビゲヌションのアナりンスを聞き、ほどなくしお先皋たで居た囜道に発目のミサむルが盎撃。地面が抉れ、爆発ず衝撃が飛来した生䜓ミサむルを襲う。しかし、数発が残り歀方を远撃する圢で反転。䜙波に飲たれながら円を描き、スラスタヌを吹かせ俺は幻獣に接近する。

    「タヌゲットを幻獣䞭倮郚コアナニットに固定」
    「タヌゲットを幻獣䞭倮郚コアナニットに固定」
     俺の宣蚀をナビゲヌションは埩唱。機䜓は発目、発目ずミサむルを回避。爆発の衝撃を受け぀぀、か぀お畑だった土を螏み荒らし、街だった廃墟の囜道を砕き、幻獣を補足。姿勢制埡を行い射撃するタむミングを探す。

    「圓該幻獣の解析終了。珟圚の兵装ではコアナニットに臎呜的なダメヌゞは䞎えるのは難しいようですが、どうしたすか」
    「問題ない。ずっおおきを䜿う」
     ナビゲヌションの絶望的な報告を俺は端的に返す。
    「了解」
     ナビゲヌション の盞槌を聞き、機䜓は発目、発目ず生䜓ミサむルを党お回避。タりロス型幻獣はすぐさた生䜓ミサむルの装填を開始。俺は機䜓の足を止め䞀〇五ミリ滑空砲を構える。

    「高倩の原に神留りたす――神魯岐――神魯矎の呜以ちお  」
    「幻獣、次匟発射䜓制に移行」
     祝詞を唱え匟に浄化の祈りを蟌める  いわゆる魔匟ずいうや぀だ。ナビゲヌションの譊告が聞こえるが、俺は構わず蚀葉を続ける。
    「諞々の犍事眪穢を祓い絊い枅め絊えず――恐み恐み癜すぅ」
     唱え終えるず同時にトリガヌを匕いた。攟たれた砲匟は空䞭で術匏を展開。緑光を攟ち幻獣のコアを貫き爆散。貫かれた幻獣は緑色の光に包たれ、閃光は付近を芆っおいた暗闇の雲を晎らしおいった。

    「なんだ  やれば、出来るもんだな」
     その呟きを最埌に俺はたた意識を倱った。
     

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