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ハゞマリハ深い谷底から 二章 滅びの足音⑊

    はじめに

     そこそこ原皿の蓄積ができたしたので、短期集䞭的に曎新を再開したす。
    今回の曎新内容党䜓をざっくり述べるず、嵐の前の静けさずいうずころでしょうか。
     ですので、ちょっず足りないなず感じるかもしれたせんが、ご了承ください。
    今回で䞀旊曎新は終了したす。次回を気長にお埅ちください

    ※著䜜暩等は攟棄しおおりたせんので、転茉等はやめおください。Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.
    圓サむトのテキスト・画像の無断転茉・耇補を固く犁じたす。

    二章 滅びの足音⑊

     幻獣襲来に備え北海道東北地方が混乱しおいる最䞭、宮䞭石橋の間では䌚芋の準備が粛々ず進めれおいた。石橋の間は坪皋床の広さで桃色の絚毯が敷かれ、䞭倮奥偎の壁には花の掛け軞が掛けられおおり、郚屋の䞡端には怅子ず䌚芋甚のテヌブルが準備されおいる。

     本日僕が同胞に向け䌚芋にするにあたり、この間を䜿甚するため䟍埓達がせわしなく準備に远われおいる䞭、僕は自宀で原皿の準備をしおいた。原皿を甚意しおくれる䟍埓は居るのだが、僕自身の蚀葉で同胞に声をかけたい。そんな思いで今筆をずっおいる。

     軍郚からの報告では既に暺倪は厩壊しおおり、北海道にい぀䞊陞しおもおかしくない状況らしい。僕はこれから嘘を吐かねばならない。同胞を速やかに非難させ、少しで倚くの呜を救わねばならない。

     そうしなければ僕達の代わりに黄泉路ぞ旅たった倚くの防人にあわせる顔がない。吉田君達はどうにかなるだろうずたかをくくっおいるようだが、そう䞊手く事は運ばないだろう。

    「僕の代でこの囜は終わるかもしれないな  」

     僕は原皿の執筆しながら思わず぀ぶやいおしたう。倧陞ず暺倪の報告からしおみおも幻獣が容易ではない存圚であるこずは確かで、先代はせめお戊えるようにず呜を代償に粟霊を降し、粟霊ず察話するため倚くの技術者がその身を粟霊に捧げ同化した。その結実が神霊機関であり、戊略機であり、蚀霊ずいう魔法だ。それらをもっおしおも戊況を打開するこずは胜わず、今民族滅亡の危機を迎えようずしおいるのかもしれない。

    「・・・・・・父䞊、私も芚悟を決めるべきでしょうか」
     僕の問いに答える者は誰もいない。しかし、安心しお芚悟を決められるかずいうず、懞念すべき事案が倚すぎる。嚘はただ若く政治に翻匄されおいるし吉田君達は自分の野心にしか興味がない。

     僕ずいう政敵を倱脚させたい連䞭は山のようにいる。この状況ですら、圌らにすれば絶奜の機䌚ず考えおいる節すらある。囜が滅んだ埌に暩力を手に入れおも䜕も意味がないず思うのは僕だけだろうか

    「――悲芳的になっおも始たらないか  ただ結果は出おいないしね」
    「倱瀌したす。陛䞋準備が敎いたしおございたす」
    「わかった。盎ぐに行く」
     入宀しお報告する䟍埓に僕は頷き、原皿を奉曞に収め怅子から立ち䞊がり奉曞をゞャケットの内ポケットに収める。

     襟を正し怅子の埌ろに備え付けられおいる窓に目を向けた。自宀から芋える銖郜はい぀もず倉わらない高局ビル矀に車ず人の流れを映しおいる。銖郜はこんなにも平和なのに、他方で地獄絵図ず血の倧河が広がっおいる。このアンバランスな状況が僕や倚くの人間に誀解を䞎えおいるのかもしれない。

     正盎僕も今䞀぀珟実味を感じおいない。同胞が今日の報告を聞いおも、果たしお胞の内に届くだろうか むしろ倧々的に実斜する避難蚓緎による衝撃が倧きいかもしれない。

    「  さお、行くか」
     そう思うず自然ず笑みが零れ僕は笑顔で自宀を出お石橋の間に向かう。
     石橋の間に入るず䞭で埅機しおいた䟍埓達が䞀瀌しお僕を迎える。

     石橋の間の奥には僕がスピヌチする垭ず机に音響マむクが間の䞭倮に準備されおおり、僕は真っすぐ向かい着座する。着座しお奉曞を手元に眮き、正面に芖線を向ける。芖線の先には配信甚のカメラが数台こちらに向けられおいる。準備は䞇党のようだ。

     僕は奉曞から原皿を取り出しお、右カメラ傍に控えおいる䟍埓に目配せを送る。䟍埓は頷き、配信の準備を始めた。
     しばらくしお、䟍埓から開始のサむンを貰い僕は頷きカメラに芖線を送る。

    「――緊急事態にあたり、本日は内閣総理倧臣に代わり私から囜民の皆さんに察しお、䌝える事がありたす。さる九月䞭旬、ラシア倧陞に掟遣しおいた郚隊が幻獣の手により壊滅したした。ラシア倧陞における防衛基地は突砎され、我が軍は暺倪半島においお幻獣ず亀戊。防衛戊闘の最䞭ずの事です。珟圚の戊況は䞍確かではありたすが、最悪の堎合、北海道本島に幻獣の䞊陞が予想されたす。我が軍は最倧限努力するこずは勿論の事、皆様の盟ずなり剣ずなり散る芚悟ではありたすが、最悪の状況に備え、皆様には心構えをしお頂きたく、この床北海道においお避難蚓緎を実斜するこずず盞成りたした。北海道に䜏たう囜民の皆様におかれたしおは、どうか萜ち着いお政府の指瀺に埓い、事に勀しんでください。たた、避難蚓緎参加においおの生掻の保障は政府に良しなに察応するようお願いしおおりたすので、囜民の皆様におかれたしおは安心しお参加願いたすようお願い申しあげたす」

     芖線を送ったたた原皿を読み終えるず、カメラマンたちは撮圱を止め傍に控えおいた䟍埓の合図に頷き僕は原皿を片付け懐に仕舞い襟を正す。この埌吉田君からより正確な情報が䌝えられ、北海道避難蚓緎を実斜するこずになるだろう。僕は石橋の間を埌にしお自宀に戻るべく廊䞋を歩く。

    「  賜は投げられた、か」
     窓からさす倖の晎倩暡様に目を向け、僕は小さくそう呟いた。果たしお我々は勝おるのだろうか あの幻獣ずいう存圚に。

    2023.04.06 前䜜『幻獣戊争』より絶賛発売䞭

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    䌊䜐田和仁の創䜜アカりントです。 『幻獣戊争』を䞭心に゚ッセむなども公開䞭。 珟圚の状況↓ 販売䞭の䜜品↓ 『幻獣戊争』ゞャンル架空戊蚘系ラむトノベル noteで䞀郚公開䞭

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