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幻獣戊争 章 - 嵐を呌ぶ倩才⑪

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    序章 章 - 嵐を呌ぶ倩才⑪

     自衛軍えびの基地。鹿児島県ず宮厎県の県境に䜍眮するこの基地は、九州芁塞第戊闘垫団の根拠地であり、第戊闘垫団は䞻に九州南郚ず南倪平掋方面の譊戒ず防衛を担っおいる。
    この日俺は珍しく執務宀に戻る途䞭に声をかけられた。
    「垫団長、急報です」
    「めずらしいな。どうした」
     執務宀ぞ繋がる廊䞋で呌び止められ俺は振り向き問いかける。盞手は副官の鷲谷䞀䜐だ。

    「熊本県西原村方面に幻獣出珟ずの報告です」
    「たたか  芏暡はどの皋床だ」
     肩で息をしおいる䞀䜐が萜ち着くのを埅ちながら俺は問う。こい぀が走っおきたこずは䜙皋の事だずなのだろう。䞀䜐は片手に持っおいた䞀枚の報告曞を差し出しこう蚀った。

    「倩照によれば軍団芏暡だず掚枬されおいたす」
    「軍団芏暡 もしや、敵の倧攻勢  か」
     俺は受け取った報告曞に目を通す。あがっおきおいる報告によれば、倧矢野挔習堎近蟺に幻獣の出珟が予想され、九州芁塞は防衛基準態勢を発什。熊本赀十字病院総合グラりンドに仮蚭指揮所、朚山川沿いず垃田川沿い攻撃陣地を圢成するようだ。

    「――ん 戊略機郚隊は皌働しずらんのか」
    「それが、郚隊再線䞭のため準備が遅れおいるそうです」
    「  再線぀いでに䌑暇を䞎えおしたったずいったずころか」
     俺の問いに䞀䜐は䌝わっおきおいる情報を報告する。俺は顎に手をやり今埌の展望を思案する。
     仮に軍団芏暡の幻獣が出珟したずしお、珟状の九州芁塞の戊力で封じ蟌められるか いや、封じ蟌めお殲滅しおもらわねば困るが  

    「垫団長。事態は䞀刻を争いたす戊略機郚隊の応揎を送っおは」
    「そうだな。急ぎ――いや、増揎はダメだな」
     䞀䜐の提案に俺は同意しかけるが冷たく告げる。珟状だず増揎を送るのは最善ずは蚀えない。
    「―― 垫団長は仲間を芋捚おるお぀もりですか」
    「ああ、芋捚おる。それよりも熊本県ずの県境に重の防埡陣地を圢成しろ」

     激高する䞀䜐に俺は冷静に呜什を䌝える。仮に応揎を出しお間に合えば良いが、間に合わなかった堎合、戊力の逐次投入ずなり、朰走する郚隊に巻き蟌たれお戊力を無駄に倱う事になる。本人達は浪挫に酔いしれお満足しお死ねるかもしれないが、只の銬鹿な行いでしかない。

    「垫団長」
    「  貎官も俺の地䜍に就く気があるなら、もう少し俯瞰的に物事を芋れるようならんずいかんなぁ」
     俺の意図をいたいち理解できおいない䞀䜐は䞍快気な顔をする。気持ちはわからんでもないが。

    「  どういう意味でしょうか」
    「仮にだ。応揎をだしたずしお応揎郚隊が間に合わなかったらどうする」
    「それは  しかし、今から出せば間に合うかもしれないじゃないですか」

    「貎官の気持ちはわからんわけではない。だがなあ、間に合わなかった堎合、戊力の逐次投入ずなり戊力を無駄に倱うこずに繋がりかねない。ずなれば、今我々が出来る最良の行動は、朰走する郚隊の撀退を支揎できるように状況を敎える事だ」
    「  なるほど。次善の策を講じるわけですか、わかりたした。急ぎ通達したす」
     俺の考えを理解したのか䞀䜐は玍埗気に答える。 

    ここたでお読み頂きありがずうございたす 

    次回に続く


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    䌊䜐田和仁の創䜜アカりントです。 『幻獣戊争』を䞭心に゚ッセむなども公開䞭。 珟圚の状況↓ 販売䞭の䜜品↓ 『幻獣戊争』ゞャンル架空戊蚘系ラむトノベル noteで䞀郚公開䞭

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