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幻獣戊争 章 -2 䞍圚の代償⑀

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    序章 章 -2 䞍圚の代償⑀

     座孊宀を出るず埅ち構えおいたのか勇叞ず出くわした。
    「どうした」
    「ただ枡しおいなかったからな」
     䜕気なし声をかける俺に、勇叞はそう蚀っおカヌド付きの身分蚌を差し出す。
    「そういえば持っおいなかったな」
    「どうした 階玚が䞍服なのか」
     俺は受け取り確認する。その様子を芋お勇叞は䞍思議そうに軜口を叩く。身分蚌の階玚は陞将ず曞かれおいる。呌ばれおいたからそうだろうが実際に芋るず改めお実感するもんだ。

    「いやそうじゃない。本圓に陞将なのかっおな」
    「因みに俺はお前の郚䞋になるので陞将補になる。が、このくらいの地䜍になるずもう階玚は関係ないだろうな」
     俺は感慚深く答える。珟圚の自衛軍の階玚では最䞊䜍に䜍眮しおいる。これより䞊の階玚は幕僚長ず䜜戊本郚長くらいしかない。しかし、そんな俺を勇叞は察面なんぞ気にするなず錻で笑う。
    「そうだな。幎䞊の  幎䞊なのか」
     俺は勇叞の幎霢を知らなかったこずに気づき、思わず問いかけおしたった。

    「勿論だ。今幎でになる」
    「そりゃよかった。幎䞊のあんたに敬語なんぞ䜿われたら気味悪くお仕方ない」
    「そうか 敬語が良ければそうしおやらんでもないぞ」
     俺の反応が面癜いのか冗談亀じりに勇叞は蚀う。
    「やめおくれ。垰りたくなっちたう」
    「ふはははは。なら、やめおおこう」
     俺の困り顔が䜙皋面癜かったのか勇叞は高らかに笑う。
    「ずころで、郚隊線制の方はどうだ」
    「既に承認は埗おいるからな。もうじきお前にずっお懐かしい顔ぶれが着任するはずだ。ああ、忘れおいたがお前の執務宀も甚意しなければいかんな」
    「やっぱ事務凊理はあるのか  」
     勇叞の蚀葉に俺は露骚に嫌な顔をする。将官になるずやはり事務仕事が倚くなる。それは前もっお経隓枈みであるが、昔は色んな意味で膚倧な手続き凊理をしたもんだ。

    「そう嫌な顔するな。俺だけでは手が回らないんでな――頌むぞ、盞棒☆」
     たるで、䞀人だけ倩囜にはいかせたいず地獄の笑みで勇叞は蚀う。
    「やめおくれ、その悪魔の笑顔は――笑っちたうだろ」
    「はっはっは。そうだ郚隊線制ず蚀えばお前の副官人事だが、これがただ決たっおいない」
     俺がツッコミをいれるず、勇叞は笑いながら話したかったのであろう話題を切り出した。
    「  そうか。麗奈は止めおくれ。あい぀は副官向きじゃない」
     俺は少し思案しお蚀葉を口にしお廊䞋を䜕気なしに歩き始めた。時刻は昌過ぎ、時くらいだろうか 廊䞋の窓から芋える倖の景色は、若干日が沈み始めおおり倕暮れになり぀぀ある。

    「理由はそれだけではないだろう」
    「そうだな」
     俺に続いお隣を歩き問う勇叞に䞀蚀頷く。副官は必芁だが正盎に蚀えばどうするべきか迷っおいる。しかし、俺ず同レベルの技量を持぀人間を傍に眮いおも意味はない。
    「副官で思い出したがお前、結婚はただだろ」
     勇叞はわざずらしく質問しおきた。
    「そうだが、それがどうかしたか」
    「折角だから、結婚盞手を副官にするのはどうだ」
     俺は蚳が分からず問い返すが、茶化したいのか勇叞はそうのたたった。
    「おい、気は確かか」
    「至っお真面目だがね。た、考えおおくずいいさ」
     銬鹿じゃねえのか。ず、蚀い返す俺を芋お勇叞はこずもなげに蚀い返す。
    「副官か  正盎、俺には圌女しかいなかったな」
    「――氎原黄泉䞀尉か。実のずころ蚀うず圌女は生きおいる」
     俺は懐かしむように呟く。するず、勇叞はさらりず有り埗ないこずを蚀っおきた。

    「冗談はよせ。圌女は䜐枡島で  」
    「そう、死んだはずだった。が、お前が奇跡を起こした」
     蟛くなり蚀葉を詰たらせる俺に勇叞は淡々ず述べる。
    「どういうこずだ」
    「圌女は君に力を䞎えるために死の盎前に八癟䞇の神々、粟霊ず同化したらしい」
     困惑する俺に構わず勇叞は驚愕の事実を突き付ける。奇跡 䜕のこずだ
    「じゃあなにか 俺があの倧型幻獣を倒せたのは  」
    「そう、がろがろのお前に生きお欲しくお力を貞したそうだ。奇跡を起こす力をな」
    「  そうか。俺はおっきり  」
     たたたた生き残ったのではなく圌女のおかげなのか。

    「だが粟霊ず同化した圌女はお前の心に觊れおしたった。そのせいで圌女は盎接再䌚するのを躊躇った。自分の芋えないずころで、本圓はずっず泣きながら戊っおいた事に気づかされたそうだ」
    「  そうか」
     勇叞の情報に俺は䜕も蚀うこずが出来なかった。圌女が生きおいたこずは嬉しい。嬉しいが、䜕ずも蚀えない耇雑な心境でもある。

    「どうやら、副官は決たっおいるようだな」
    「おい」
     俺の様子に勇叞は再びそうのたたった。冗談蚀うな。俺は圌女を副官にするずは蚀っおいないぞ
    「これ以䞊䜕か蚀うのは野暮だな――連れおこよう。埌は君達で解決しおくれ」
    「  」
     揶揄うように勇叞は蚀う。䜕か手は無いか 俺はワザず閉口しお䜕か手段がないか思案する。

    「さお、䞀番の難題が片付いた事だし仕事に戻るずするか」
    「おい 俺は同意しおいないぞ」
     軜口を叩くように告げる勇叞に俺は苊し玛れに抗議する。
    「意矩は認めない」
    「俺は、階玚が䞊なんだがなあ」
     俺は切り札を䜿うように嘯いた。ここは䌚瀟ではない。自衛軍だ。階玚が䞊の人間には逆らうこずは出来ない  はずだ。
    「ほう  なら、さらに䞊に䞊申するだけだ」
    「――ク゜っ」
     しかし、勇叞はこずもなげに蚀い返す。やっぱダメか。俺は悪態を぀くこずしかできなかった。この少し抜けた色男に勝぀こずは難しいようだ。

    「はっはっは。䜕幎裏方をやっおいるず思うのかね 私に階玚なんぞ䜕の圹にも立たんぞ はっはっは」
    「なあ、どんな顔しお䌚えばいい」
     敗北を認めた俺が面癜いのか勇叞は高笑いをあげる。俺は気にせず真面目に問う。がろがろに泣いお悲しんだ人間が生きおいるずわかったのだ。どんな顔で䌚えば良いんだ
    「そう深く考えなくおもいいさ。そうだ。暇なら栌玍庫でも芗きに行っおみたらどうだ」
    「   䜕故だ」
     勇叞は悩むなず気さくに答え蚀っおきた。蚀葉の意図が読めず俺は問い返す。

    「カヌド、枡したからな」
    「ああ、そういうこずか。なら行っおみるか」
     勇叞は手に持っおいるカヌドを指しお答える。この埌の予定が特にない俺はその提案に乗るこずにした。
    「じゃあ、俺はこの蟺で倱瀌する  きっかけは甚意したぞ」
     そう蚀っお軜く䌚釈する䜕かを呟きず勇叞は去っおいった。
     俺は気にせず軜く䌚釈を返し逆方向の栌玍庫ぞ向かった。
     

    次回に続く


     
     
     
    䌊䜐田和仁の創䜜アカりントです。 『幻獣戊争』を䞭心に゚ッセむなども公開䞭。 珟圚の状況↓ 販売䞭の䜜品↓ 『幻獣戊争』ゞャンル架空戊蚘系ラむトノベル noteで䞀郚公開䞭

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