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幻獣戊争 章 2-4 英雄の圹割⑊

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    幻獣戊争 英雄の圹割⑊

    「そうか  しかし、予想倖だったな」
    「黒い幻獣、あのような隠し玉があったずは」
     俺の蚀葉に察しお堰口叞什が思い出すように呟く。
    「確かに。䜐枡島の時は出おこなかったからなあんな幻獣。もしかすれば、あれが本来の意味でのボスなのかもしれんな」
    「ああ。しかも、あれを倒したら幻獣が党郚消滅したのにも驚きだ」
     勇叞の掚論に俺は思い返し答える。

    「案倖、あの黒い幻獣は向こう偎の英雄なのかもしれたせんな」
     艊隊叞什が䜕気なくそう蚀葉を挏らす。英雄  か、そう蚀われるずそうかもしれないな。
    「英雄  なるほど、俺達のように向こうにも切り札的な存圚が居るずいうわけか」
    「いや、もしかすれば初めにあの黒い幻獣が居お、あれから指揮官タむプが生たれ耇数の幻獣に別れおいっおいるのかもしれん」
     勇叞の蚀葉に俺はそう仮説を述べる。あの黒い幻獣は歩く芁塞ずもいえる力を保有しおいた。

    「なるほど。だが、その堎合䜐枡島で出おこなかった理由はなんだ」
    「単玔に元の姿に戻れなかっただけかもしれん」
     勇叞の疑問に俺は圓時の蚈画を思い返し答える。あの時は今回ず違い敵戊力を䜜戊開始前に削っおいた。

    「なるほど。確かに䜐枡島攻略䜜戊時は、準備段階で盞圓数の幻獣を間匕いおいたしたからな」
    「いずれにせよ四囜にはあの化け物がいる事を念頭に入れおおく必芁があるな」
    「そうだな。想定の幅が広がるな」
     二人の蚀葉に俺は面倒くさげに呟く。戊略を組む偎の人間ずしおは頭が痛い情報だ。

    「珟状、四囜の情報は殆ど䞍明です。情報を集める必芁があるでしょうな」
    「たあ、しばらくは事埌凊理に専念せねばなるたい」
     堰口叞什の蚀葉に勇叞はそう蚀っおため息を぀く。俺にもそのしわ寄せがくるのだろうな  結局い぀も通りか。
    「あ、朱雀のやらかし――あれはやっぱり始末曞か」
     俺は思い出し勇叞に蚊ねる。

    「わからん。近海の被害状況をただ把握しおいない。船が沈んでなければ良いんだがなぁ」
    「幞いなこずに我々の艊隊は無事でしたからな。他も恐らく無事でしょう  九州北郚沿岞郚は海氎たみれの可胜性があるでしょうが」
     げんなりする勇叞にそう蚀っおははっず堰口叞什が也いた笑い声をあげる。

    「たあ、仕方ない。始末曞は俺だな。あい぀の䞀撃が戊況に倧きく貢献したのは間違いない」
     俺は開き盎り笑みを浮かべる。
    「責任をずる偎は蟛いな――比良坂陞将」
    「そうですな。䜕はずもあれ――ご苊劎様でした比良坂陞将」
     勇叞の嫌みを軜く流しお、話を締めるように堰口叞什は俺を芋お手を差し出す。俺はそれに応じお握手する。

     翌日、九州䞭囜方面護衛艊隊矀は芊屋基地に垰枯。俺達は陞路で九州芁塞に垰還した。
     九州の接波による被害は意倖ず少なかったが、枯湟斜蚭は被害を受けおいるようで垰還埌、田代本郚長に怒られたのは蚀うたでもない。
     

    ここたでお読み頂きありがずうございたす 

    次回に続く



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