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東京から地方に戻って6年。手放して見つけた穏やかな日々、ときどき旅

    期間限定の通勤が終わり、コロナ禍になった2020年、東京での生活に区切りをつけ、生まれ育った地方の町に戻りました。といっても、東京暮らしはざっと3年ほど。2016年にフリーランスになってから1~2年は、オーストラリアやマレーシア、ヨーロッパ諸国など、気持ちの赴くままに一人旅をしながら1か月単位で滞在してという生活を送っていました。

    地方での派遣暮らし、海外でのワーホリ生活、東京での通勤と在宅フリーランスの生活を経て、今のライフスタイルに辿り着きました。
    なんだかんだ、自分にはこの生活が一番合っているのかもと今は思っていますが、また変わるかもしれません。
    「一度生活水準を上げると下げられない」とよく言うけれど、私には当てはまらなかった。というより、収入は減っても生活水準は下がっていないのかもしれません。
    もともとファッション好きで、ブランドものにも興味がありました。
    東京に居たときは、外食やブランドバッグ、お洋服、旅行などにお金を使い、それなりの家賃を払って、都心にも住んでいました。
    そうした目に見える豊かさが、「私もなんとか東京でうまくやっている」という安心感につながっていたのだと思います。

    地元へ戻ることを決めたとき、自分の価値が下がってしまうのではないかと不安に感じたこともあったはず。人の価値はそんなことで決まらないのに。
    東京生活では、いわゆる「いい大学」を出ている人によく出会いました。大卒であることは当たり前の雰囲気のなか、高卒の私は学歴コンプレックスを今まで以上に感じるようになっていたのでしょう。
    自分で選択したことなのに、コンプレックスと一言で片付けるのはどうなんだということは一旦置いといて。
    でもその結果、そんなもので自分の価値を判断されたくないと思っていた自分が、そうした色眼鏡で人を見るようになっていたのかもしれません。

    地元で一人暮らしをはじめると、コロナ禍のおかげもあって、支出がぐんと減りました。フリーランスという不安定な仕事で、実際に仕事の依頼も少なくなっていたので、最初は支出を抑えていたのかもしれません。
    とはいえ、一人暮らしのアパートは東京よりも広いのに、家賃は半分以下。ウーバーイーツなども流通していなかったので自炊も増え、通勤もないので洋服代もかからなくなりました。ブランドへの興味もゼロではないものの、以前ほど欲しいと思うことがなくなりました。
    そうなると、東京のときのようにあくせく働く必要がなくなり、おのずと割に合わない仕事を断れるようになりました。
    昔読んだ本の中に、こんなことが書いてありました。
    「嫌なことをきちんと断れるように、ある程度お金は必要なんだよ」
    地元に戻ったタイミングで、旧積立NISAをはじめました。
    東京のときよりも収入は下がったものの、無理して節約することもなく、年に数回海外旅行に行き、継続して積立投資ができています。そんな今だからわかること、それはいくら稼ぐか(収入)よりも、使ったあとにいくら残るか(収入ー支出)のほうが大切だということ。

    がむしゃらに収入を増やすことより、快適な生活を追求することを選んだわけですが、そうなると、自分が何にお金を使いたいのか、自然と優先順位を付けるようになります。収入が特別多いわけでもないのに適当に使っていたら、いつまでも自分のやりたいことができないから。
    私にとってのそれは旅でした。日常生活ではあまり無駄遣いせず、というかお金を使いたい欲もあまり湧かず、年に数回の旅を楽しんでいます。

    コロナ禍では内省することも増え、友人関係を見直すようになりました。他人の目や自分の発言を気にしすぎるところがあったので、一定の距離を保つようになり、気心知れた姉家族や母親との時間が増えたことで気持ちが楽になりました。
    実家暮らしではなく、一人暮らしを選んだのも正解でした。あまり人に干渉しすぎず、自分も干渉されない生活は、私にとってとても心地のよい環境だったのです。

    在宅フリーランスという働き方も相まって、ひとり時間が増え、人と比べることも少なくなりました。人の価値に上も下もないという本来の考えを取り戻し、自分のやりたいことに集中できるようになりました。もちろん、他人の評価が気になることは今でもありますが、そんなときもあるよねと少しずつ思えるようになってきたかなと。

    そう思うと、ひとり旅での一期一会の出会いは、私の性格に合った「人との触れ合い方」なのかもしれません。
    海外でひとり旅をしていると、地球上のほとんどの人はいい人なんだと実感します。ニュースではネガティブな出来事を伝えることが多く、その国のことを知る機会がなければ、それがすべてかのように捉える人もいるでしょう。
    ある国の人に嫌なことをされたとして、それが2回、3回と続くと、その国の人はこういう嫌な人が多いんだと脳が思い込んでしまうかもしれません。私自身もそういうことがありました。
    でも、基本はどの国もいい人の方が絶対に多いはず。じゃないともっと争いが絶えない世界になっていると思うから。
    それを肌で感じるだけでも、心の豊かさにつながっていると思うのです。

    そんな私も現在、長めの過渡期に入っているように感じています。まだ次の答えは見つかっていないので、引き続き今ある仕事を頑張りつつ、これからも心身健やかに自立した生活ができるよう試行錯誤していきたいと思っています。

     
     
    自分にとって心地よい生き方を探求するブログ | フリーランス11年目 | 30代後半 | 女 | 旅好き 「ウェルネス探求」をテーマに日々の気づきや旅のことを綴っています。旅行は年に数回。これまで訪れた国は20か国以上。

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