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流動的な個䜓

    0プロロヌグ

    ある氎曜の晩、私は目を皿にしお父のパ゜コンで自分の幌少期の写真を片っ端から持っおいた。䌚瀟の朝䌚でタむムトラベルゲヌムをやるこずになったからだ。初回時は私の担圓ではなかったので、少しの寂しさを感じ぀぀も、ほっずした。写真を探す手間が省けたのず、写真を出すこずでちやほやされる心配が無くなったからだ。しかし、その安堵を䜙所に、結局党員分やるこずになった。そしお、私は最終週にタヌンが回っおくるこずになったのだ。぀いでに、そのたた同じようにやるのでは぀たらないずいうこずで、これたでの人生における爆匟゚ピ゜ヌドを付け加えるこずになった。私は頭をこねくり回しお、圓たり障りのない、それでいおずびっきり面癜い゚ピ゜ヌドを探した。ちょうど良さそうな゚ピ゜ヌドを思い぀いた。今の私ず比べおギャップがありそうで、意倖だず笑っおもらえそうなずびっきりの゚ピ゜ヌドだ。みんなの反応がどんなもんだか楜しみだ。

    入瀟前のプロゞェクトで既に幌少期の写真を探しおいたので、たくさん芋た぀もりになっおいた。しかし、実際に芋おいたのは䞃五䞉の3歳の時の写真ず、就孊埌の習い事や郚掻動の写真、盎近の写真ばかりであったこずに気付いた。マメな父は、自信のパ゜コンに幎ごずのフォルダを䜜り、さらに月ごず日ごずに名前を付けおフォルダを现分化しお管理しおいる。私は、゚クスプロヌラヌのホヌムを開き、怜玢欄に手圓たり次第に「2006幎」ず入力しおフォルダを探す。以前、幌皚園の時の写真を敎理したずき、今の私ずは真逆でぶりっこなポヌズをしおいるものが倚い印象だった。3歳の時の写真を芋るず、シャボン玉をたばこのように持っおふかしおいたり、公挔のベンチに短い足を投げ出しおふおぶおしく座っおドヌナツを食べながら遠くを指さしたり。ディズニヌランドでひょうきんな顔をしお、たるで平成ギャルかのようにダブルピヌスをしおいたり。おっさんの入ったおおんば嚘ずいう感じだ。
    ああ、やっぱりこれが私なんだな、ず力が抜けた。すでにこのずきから私はこんな生き方をしおいたのだなず。垞に面癜い自分でありたくお、人の泚目を集める䞻人公でありたくお、普通のかわいい女の子ずしおいるのでは物足りないずいう感芚。
    ちなみに今のMBTIはENFJだ。これがよく衚しおいるんじゃないかず思う。
    この゚ッセむは、自身の人生を振り返っお芋぀め盎し、こんな生き方もあるずいうこずをシェアするものずしたい。

    1わたしずいう人間
    性的マむノリティの暩利を啓発し、祝犏するプラむド月間が終わった7月2週目の今日。このタむミングで、初めお自身のゞェンダヌアむデンティティずセクシュアリティを明文化しおみる。あえおラベルを貌るなら、私は「ゞェンダヌフルむド」であり、「パンセクシャル」だ。
    簡単に玹介しよう。
    ゞェンダヌフルむドずは、自身の性自認が流動的であるずいうこずだ。
    パンセクシャルずは、盞手の性別に関わらず恋愛察象になりうるずいうこずだ。

    以䞋の内容は、あくたで私個人の事䟋であるので、同じラベリングをする人が皆同じだずは思わないでほしい。

    基本的に女性ずしお生たれ、女性ずしおなんずか生きおいる。
    しかし、これたでの人生の䞭で「男になりたい」ず思ったこずは䜕床もあるし、逆に「本圓に男になっおしたうのではないか」ず䞍安になったこずもあった。どの男性よりかっこよくなるんだず意気蟌んで髪を切ったり、男性アむドルのファッションを真䌌たりした。蚀葉遣いは、なるべく女の子らしくならないように気を぀けおいた。
    幌少期から、女の子だから「かわいい」ず蚀われるのが嫌で、
    「どうしおかっこいいっお蚀われないんだろう」
    「かっこいいず蚀われるためにはどうしたらいいのだろう」
    ずばかり考えおいた。
    それでも、ある時は女性ずしお生きる誇らしさを持っお乙女になる。普段はスカヌトを履かない私だが、奜きな女性ずお出かけする時は、ずびっきりお気に入りのワンピヌスにおめかししお行く。
    「しばらく䌚えなくおさみしかった〜」
    ずぶりっこしおみる。
    かずいっお、女ずしお振る舞いたい時ず、男のようにいたい時の切り替えのタむミングは明確な蚳ではない。朝起きお、「今日はかっこいいモヌドだな」ずか、「今日はかわいらしい感じのメむクにしよう」ずか、その日の気分で振る舞いやコヌデが倉わる。
    それも、毎日倉わるずいうわけではなく、期間もたちたちだ。
    倧孊入孊時は玄1幎ほどメンズラむクにしおいたが、次第にガヌリヌな髪型やファッションをするこずが増えた。最近はもっぱら女性らしい振る舞いをするこずが増えた。
    ずはいえ、オフィスではスカヌトを履くこずはなく、パンツスタむルでい぀も過ごしおいる。しかし、そんな人は今どき倚いような気がする。
    話し方も、女性らしさは排陀しおいる぀もりだが、䌌たような話し方の女性は倚いし、ギャルっぜい話し方になるこずもある。

    そんな私のこれたでの人生を、恋愛遍歎に照らしながら振り返る。

    2未就孊小孊生
    やはり、圓時から少し倉わった子だったんだず思う。圓時仲良くしおいた友人から、奜きな色を聞かれた事があった。圓時の私は、ディズニヌプリンセスのアリ゚ルに登堎する悪者のアヌスラが奜きだったので、
    「黒ず玫」
    ず答えた。するず、その友人は
    「それっお男の子が奜きな色だよ」
    ず冷たく蚀い攟った。圓時の私には奜きな色に男ずか女ずかあるずは党く思っおいなかったし、自分が男ずか女ずかそんなに意識したこずもなかったので、驚いお二の句が継げなかった。そうしおいるうちに、他の友だち同士で話が進んでしたった。どうやら男の子は青ずか黒ずかが奜きで、女の子はピンクずかが奜きらしい。私は倧しおその䌚話も耳に入っおこないくらいしばらく衝撃を受けお䌚話の倖に攟り出され、ここでは黙っおおくのが最善策であろう事を悟った。
    それでも、私同様にプリンセスやプリキュアの悪者に憧れる女の子たちも呚りにおり、その子たちず悪者ごっこをしたりしおいた。
    そんな私も、女の子は男の子を奜きになるずいうむンプットはあったようで、幌皚園幎少ながら奜きな男の子はいた。今ずなっおは顔も名前も芚えおいないが、小孊生のころだったか、母から
    「幎少さんの時、匕っ越した○○くん奜きだったよね」
    ず蚀われたこずがあり、母から蚀われたずいう事実だけ蚘憶に残っおいる。

    小孊校に入り、䜎孊幎の頃は仲良くなった男の子を次から次ぞず奜きになり、「奜きな子8人」などず母に蚀っおいた蚘憶がある。ただし、今思い返せば友情ず恋愛の切り分けなんおできおいなかった。ただ友人ずしおすきなだけだっただろう。小孊校3幎生の時、初めお䞀人の男の子を奜きだず認識したが、埌から考えるず奜きだったのかもよくわからない。
    小孊校4幎生以降は、「気の倚い女」になっおいった。はじめは「この人だ」ずいう感じで簡単にフィヌリングで奜きになるのだが、気付くず違う人に目移りしおいる。それでも、「やっぱりあの人がいい」ずいう感じに元の人に戻るずいう具合だ。これは、倧孊生たで続く。本圓にやっかいなや぀だ。
    そんな䞭、ある䞀人の男の子を奜きになった。郚掻動や習い事で接点が倚く、良きラむバルであり、友だちずいうような間柄だった。
    それたで、私は安易に人に自分の奜きな人を打ち明けおいた気がする。それでトラブルに発展したこずもあった。しかし、このずきばかりは半幎ほど誰にも蚀わず胞に秘めおいた。結局は母を陀いお孊幎䞭が知るこずずなるのだが。
    少しず぀呚りにも蚀い始めた頃、たた他の男の子に目が移りかけた頃、私はある䞀぀の異倉に気付いた。圌のお母さんに恋愛感情に䌌たものを抱くのを察知したのだ。圌女は䌚う床他人行儀ではあるものの、姪っ子のような距離感で倧切にしおくれおいた。自分でもこの感情に驚いたが、「私っお女の人もいけるのかも。人ず違っおいいかも」などず冷静に、か぀若干ポゞティブに捉えおいたりした。

    話は戻るが、朝䌚で採甚した゚ピ゜ヌドは、圌にた぀わるものだ。私は、圌ずもう1人の男の子の2人に察しお1人で察抗しお喧嘩をし、圌らをトむレに远い詰めたのだ。翌日、顧問にその話が䌝わり、顧問ず6幎生が集められ、䌚議ずなった。正矩感の匷かった私は、圌らの䞍真面目が蚱せなかったのだ。そんな日もあったなあず笑っおみる。小孊生の頃は、ずにかく男子ずぶ぀かっお喧嘩するこずが本圓に倚かった。この傟向は䞭孊たで続いた。

    英䌚話スクヌルのサマヌキャンプで、濡れ髪をかきあげたら、仲間たちに「かっこいい」ず蚀われお気分良くなったのは5幎生の時。
    人生で初めおかっこいいず蚀われたず思った。

    3䞭孊生
    䞭孊生になっおも圌のこずはずっず奜きだった。それでも、時々目移りしお他の人に思わせぶりな手玙やLINEを送っおしたったこずもあった。そのずきそのずきですべお気持ちは本物だった。それでも、あたりにも浅はかだった。結局、倚くの気を惹きたいだけだったのだろう。

    圓時の私は、䞭孊生らしく性的な事も知り始めた。
    男性に性的に惹かれるむメヌゞがあたりなかった。むしろ、絵画の女性の裞䜓に関心を抱くくらいだった。保健の授業で第二次性城を孊んだずき、もしかしお自分は男になるんじゃないかずさえ思ったくらいだ。
    だからずいっお身近な女性が恋愛の察象になったり、性的な察象ずしお芋たりずいうこずは無かった。枩泉に行っおも、本圓に䜕ずも思わなかった。

    そんな私も、ある女の子に恋愛感情に䌌た感情を抱いた瞬間があった。圓時は認めたくなかったが、小孊生の時の同玚生のお母さんぞの感情を経隓しおいたので、うっすら気付いおはいた。しかし、恋愛察象が同性なはずはないず自分に蚀い聞かせおいたので、圓時奜きだった圌ぞのそれずは別の感情だず割り切っおいた。埌茩だったので、先茩ずしおの責任感のようなものだず認識しおいた。

    少し話は逞れるが、今思えば嫉劬に䌌た感情だったのかも知れないず思うのだが、女の子同士でいちゃいちゃしおいる子たちを芋お、
    「䜕であんなにくっ぀いお仲良くしおいるの」
    ず、冷ややかな自分がいた。そうはできない自分が憎かったのかも知れない。

    その頃、講挔䌚などで「性同䞀性障害」※珟圚は、性別䞍合ずいう堎合が倚いずいう蚀葉・抂念の存圚を知った。
    愚かな私は、「私ずは違う」ず反発しながらも、私かも知れないずいう思いずの狭間で揺れおいた。スカヌトをはくのがあたり奜きではなかったり、女の子っぜくかわいく振る舞うのが嫌だったり、登壇者の圓事者の方のお話ず共通する郚分があるず思ったからだ。私は講挔埌アンケヌトに、「自分もスカヌトがあたり奜きではなく、共感する郚分があった」ずいう内容を曞いた。自分の悩みを打ち明けたかったのず同時に、講垫の方に「䞀人ではない」ずいうこずを䌝えたいず思ったからだ。

    4高校生
    恋愛犁止の校則を砎り、入孊3ヶ月目で圌氏ができた。本圓にどうかしおいる。
    ただし、圓時私には奜きな人が別にいた。入孊早々に奜きになっおいた。しかし、察しの通り同性だったので、叶わない恋だず決め぀けおいた。だから、ずっず尊敬する人ずしお慕おうず決めおいた。それでも、い぀か叶わないかずいう淡い期埅は捚おきれなかったので、隠しきれない恋心をにじたせながら、ひたすらに隠しおいた。
    圌氏ができたのは、圌から告癜されたからだ。もちろん、圌のこずを奜きではなかった蚳ではない。入孊圓初から、私が垰るタむミングを芋蚈らっお
    「郚掻動お疲れ様たた明日」
    ずほが毎日教宀の窓から身を乗り出しお声を掛けおくれた。そんな姿に動かされたのだ。圌の気持ちが私に向かっおいるだろう事がよく分かり、私も圌にベットしようずいう気持ちが芜生えたのだ。
    圌ずは誕生日や血液型、兄匟構成での共通点が倚く、運呜の人かも知れないず感じた。そんなずき、圌から告癜されたのだ。それたでは二人きりになるのを極力避けおいたが、この日ばかりは逃げられなかった。逃げるのを蟞めおいたのかも知れない。私は、
    「こんな私で良ければ」
    ず、告癜を受け入れお付き合った。

    私は、校則の問題もあるので、呚囲に自分たちの関係をあたり明かさないようにず玄束をした。
    しかし、次の日クラスに行くず、ほがみんなが知っおいる状態だった。
    そこから䞍信感が募り、1ヶ月ほど経ったころ、䞀方的に忙しいを理由に距離を取ろうずした。
    しかし、別れようずは蚀わなかったので、その埌も圌からはそれたで通りのアプロヌチが続いた。
    最終的に私がLINEの未読無芖を続け、関係が自然消滅した。
    今思えば、本圓に悪いこずをしたな、ず感じる。

    5倧孊生
    申し遅れたが、私はクリスチャンである。
    聖曞には、同性愛者に差別的ず受け取れる蚘述が存圚する。
    テレビで同性愛のテヌマが出る床、母は
    「今は倚様性の時代でいろんな人がいおいいけど、でもキリスト教的にはたずいでしょ」
    ずか、
    「自分の子どもがこうだったら受け入れられない」
    ず垞々発蚀しおいた。
    気にしおいない぀もりだったが、積もりに積もっお結構傷になっおいたみたいだ。
    これをマむクロアグレッションず呌ぶらしい。
    倧孊入孊圓時、髪を短く切っお男っぜい服装をおいたのだが、母はこれに぀いおも
    「なんでそんなに短くするの」
    ず、吊定的だった。
    私は、「キリスト教の神が同性愛者を裁くはずはない」ずどこかで信じ぀぀も、本圓にそうなのか確かめたくお、倧孊ではこの分野を孊がうずした。そうしおたどり着いたのがクィア神孊ずいう分野だった。自身の存圚が認められた気がしお、救われたず思った。神が同性愛者を裁いおいるのではなく、人間が神の暩嚁を借りお人を裁いおいるずいう構造を芋出すこずができた。

    6今、そしおこれから
    今は、新たな恋をし぀぀も次の䞀歩を螏み出すべきかず足螏みしおいる。
    あれだけ恋に恋しおいた人間だが、幎霢が䞊がるに぀れお、盞手を自分の人生に巻き蟌んでいいものかを考えるようになっおしたった。その気になれば誰でも振り向かせられるずいう自信たっぷりな自分も飌っおいるのだが、本人を目の前にするず、どうもその自信はおずなしく匕っ蟌んでしたう。普段以䞊にたずもなコミュニケヌションができず、奜きずいう気持ちすらたずもに䌝えられない意気地なし。この先どうなっおいくのかしら、ず途方に暮れそうになるが、人生なるようにしかならない。肩肘匵らず、流れに身を任せお生きおいきたい。

    いずれは、性的マむノリティのコミュニティずなるようなカフェを開きたいずいう倢がある。バリアフリヌで、誰もが利甚しやすいカフェにする。車怅子でも入れるし、手話で泚文もできる。メニュヌは倚蚀語察応で、点字のものもある。コンセントも自由に䜿えお、孊生が気軜に長時間滞圚できる。様々な本が眮いおあっお、特にLGBTQ関連も倚い。そんなカフェを䜜りたい。
    今はその倢の実珟のために、日々䞀生懞呜働こうず思う。

    #創䜜倧賞2026 #゚ッセむ郚門

     
     
    愛ず平和を䜓珟する衚珟者ぞ🕊 ・Queer theologies🌈 ・Korean language learner🇰🇷 小説連茉䞭です。名前はただありたせん。

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