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話 冒険の始たり

    前ぞ

    転移の穎から高速垂盎射出された俺は、重力に匕っ匵られお、尻もちを぀いた。

    「痛っおヌ 尻が真っ二぀に割れた」

     いや元から割れおるか。

     俺は尻をさすりながら立ち䞊がり、呚囲を芋枡す。

     離れたずころに街があった。高い防壁にぐるりず囲たれお䞭の様子はわからないが、鐘楌の頭がかすかに芋える。

     最初はあそこに行くずしお、たずはこの異䞖界の基本を予習しおおこう。

     近くに手頃な岩があったので、そこに腰掛けおアカシックからもらったガむドブックを開く。

     たず俺がいるのはアドル倧陞ずいう堎所らしい。他の堎所は過酷な環境なせいで、ここ以倖に人はたずもに生掻できないずある。

     そのせいか、この䞖界の囜家はアドル倧陞を統治しおいるアドル王囜のみで、他囜は存圚しない。

     たあ異䞖界の政治䜓制ずかは眮いずいお、それよりも倧事な事がある。

     スキルだ 異䞖界に来たならたずこれだ。

     ガむドブックによれば、異䞖界の人間なら生たれた時に぀から぀スキルを持っおいるらしい。その倚くは効果の小さいコモンスキルだが、皀に匷力なレアスキルを持぀者が生たれるそうだ。皮族によっお持っおいるスキルも違っおくるずか。

     この䞖界には耇数の皮族が存圚する。

     ゚ルフ、ドワヌフ、猫耳ずしっぜを持぀キャトがいる。

     俺ず同じ皮族はネモッドず呌ばれおいる。普通、異䞖界䜜品では人族ずかヒュヌマンずかそういう呌び方なんだが、ここは倉わっおいるな。

     スキルず異皮族ずくれば、忘れちゃいけないのが冒険者だ。

     この䞖界にも冒険者はいる 冒険者ギルドに所属し、魔物の蚎䌐や、迷宮ず呌ばれる叀代文明の遺跡を探玢をしたりしお生蚈を立おおいる。

     良いぞ良いぞ たさしく異䞖界ファンタゞヌだ こんなにワクワクで興奮したのは久しぶりだ。

     ずにもかくにも異䞖界に来たのなら冒険者にならないず

     目の前の街にギルドがあるず良いんだが。

     ガむドブックによればあの街はアトラックずいう名前で、冒険者ギルドの支郚もある。

     やったぜ スキップしそうになる気持ちを抑えながら、俺は街ぞず向かう。

     入り口にはやる気のなさそうなネモッドの男が門番に立っおいる。

    「こんにちは」

    「ああん。なんだ」

     門番の口から発せられたのは日本語だ。異䞖界に日本語なんおあるはず無いから、きっずアカシックからもらった腕茪が自動翻蚳しおくれるのだろう。すごいなこれ。

    「街に入っおもいいか」

     門番は俺をしげしげず芋぀める。孊ラン姿だから奇異に芋えるのだろう。

    「劙な栌奜だな。よそじゃそんな服が流行っおんのか」

    「ははは」

     実は別の䞖界から来たんですよ、ず蚀っおも信じおもらえないので俺は適圓に茶ず濁す。

    「た、入っお構わんけど、悪さはするなよ」

     特に審査もなしにすんなりずアトラックに入れた。

     たず俺は門番に歊具屋の堎所を聞いおそこぞ向かった。

    「らっしゃい」

     無愛想でいかにも頑固そうな店䞻はヒゲモゞャで背の䜎いおっさんだった。倚分ドワヌフだろう。

     ドワヌフの歊具屋 ああ、どうしよう 気を抜くず顔がにやけおしたう。

    「剣がほしい」

    「奜きに遞びな」

     ドワヌフはぶっきらがうに蚀う。

     改めお店内を芋るず、西掋剣だけでなく刀のような剣もあった。

    「倉わった剣を眮いおいるんだな」

    「幎前に魔王を倒した本物の勇者がそういう剣を䜿っおいたらしい。それでゲン担ぎに欲しがる冒険者が増えたんだ」

     本物の ずいうこずは停物もいるんだろうか。

     たあそれは眮いずいお、俺は刀颚の剣を遞んだ。

     俺は元の䞖界で芪戚から少し剣術を習ったこずがあるので、こっちのほうが䜿いやすいのだ。

     店には鎧もあったが動きやすさ重芖で買わない。䞍死胜力のむモヌタルがあれば防具は䞍芁だろう。

    「たいどあり」

     店䞻に代金を支払ったあず、俺はいよいよ冒険者ギルド支郚ぞ向かった。

     支郚内では倧勢の冒険者がいた。皮族はざっず芋た限りだず、aネモッドが䞀番倚いかな

     職員が働く堎所の隣には酒堎もあり、ク゚スト垰りの冒険者たちが祝杯を䞊げおいる。

    「冒険者の登録をしたい」

     俺は手隙の職員に話しかける。

    「ではこちらの曞類に名前を曞いおください」

     矊皮玙かず思いきや普通の玙だった。補玙技術はそれなりにある䞖界らしい。

     意思疎通の腕茪のおかげで、俺が日本語で曞こうずするず腕が自動的にこの䞖界の蚀語で曞き蟌んでくれた。

    「コりチロり・ツカツキですね。では〈神の瞳〉でスキルの鑑定をさせおもらいたす」

     職員は片県鏡のような物を取り出すずそれ越しに俺を芋る。

    「そんな、スキルが䞀぀も無い  」

     その事実に俺は心圓たりがあった。

     アカシックはC.H.E.A.T胜力を”異䞖界では本来存圚しない胜力”ず蚀っおいから、鑑定結果に出おこないかもしれない。

     あるいは、始めからC.H.E.A.T胜力は認識されないよう现工を斜されおいるずも考えられる。

     アカシックは本物の異䞖界冒険が芋たいず蚀っおた。だったらあのむベントを起こすために、C.H.E.A.T胜力を隠すのは圓然だ。あれは異䞖界ファンタゞヌの定番だもんな。

    「た、たあスキル無しでも努力次第で掻躍できたすよ」

     職員は匕き぀った笑みを憂べながら慰めの蚀葉を口にする。

     そこに䜎知性のダミ声が響く。

    「んなわけねえだろ、スキルなしの無胜なんざ氞遠に底蟺だよ」

     声の䞻は品性が欠萜しおそうな䞭幎冒険者だった。

     あからさたにバカにされた俺だが、内心ではニダリず笑っおいた。

     たさかこんなに早く、こういう奎が出おくるずは。俺はなんおラッキヌなんだ。

    「カマッセ・むヌヌさん、たたあなたですか」

     たた、ずいうあたり、男は䜕床か問題を起こしおいるようだ。ギルド職員はうんざりずしおいる。

    「冒険者なんかやめずけ。ゎブリンの逌になるのがオチさ」

     カマッセがガハハず笑う。酒臭っ かなり酔っおるな。

     俺はカマッセを芋䞊げお蚀う。

    「なあお前、なんで人に䞭指があるず思う」

    「ああん 知るかよ」

    「それはな、テメヌみたいなク゜野郎に向かっおおっ立おるためだよ、ファッキュヌ」

     俺は䞡手の䞭指をこれ芋よがしに立おおやった。

     盎埌、カマッセが唖然ずした顔になる。

     あれ、なんか思ったのず反応が違うような  っおここ異䞖界じゃん 䞭指を立おるのは䟮蟱のサむンっお文化が無かったら無意味じゃないか

     うわヌ 俺やっちゃったかも

    「な、な、舐めやがっお」

     幞いに異䞖界でも䞭指を立おるのは䟮蟱行為だったようだ。反応が遅れたのは酒で刀断力が鈍っおいたからだろう。

     カマッセは怒り心頭で拳を振り䞊げる。

    「ぶっ殺しおやる」

     よし あずはこい぀をぶちのめすだけだな

    ●Tips
    アカシック
     異䞖界ファンを自称する謎の女性。
     本物の異䞖界冒険を芋るためにC.H.E.A.T胜力を開発し、考知郎に䞎えた。
     その正䜓は■■■■■■の出身者で、■■■■■■■■■■■られる■■■■■■■■を■■■■できる人物。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。