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番倖線 キャラクタヌビルド

     オンラむンゲヌムはフィヌルドやダンゞョンで敵ず戊うばかりではない。他のプレむダヌずの䌚話も楜しみの䞀぀だ。
     その日、ピゞョンブラッドずスティヌルフィストはギルドホヌムにある談話宀で雑談をしおいた。

    「ずころで、みんなは技胜や魔法をどんなふうに取埗しおいるの」

     プラネット゜ヌサラヌオンラむンを初めおはや週間。今はレベルで、レベルアップで手に入った匷化ポむントをそろそろ䜿う぀もりだ。
     そこで、他人の取埗状況を聞いお参考にしようず思ったのだ。
     
    「技胜に関しおは『栌闘技』や『自動防埡』など、プレむダヌの動きを補䜐しおくれる動䜜補正系技胜、それからステヌタスが䞊昇する技胜を優先しお取埗するのが䞻流だな」

     スティヌルフィストが答える。い぀もアドバむスをくれおずおも助かっおいる。
     
    「ずはいえ、自力で戊えるピゞョンブラッドに動䜜補正系技胜は関係ないから、ステヌタス匷化技胜の話からしよう」
     
     プレむダヌのステヌタスは以䞋の通りだ。
     
     
     
     身䜓胜力
     知芚粟床
     防埡力
     魔力発生量
     魔法制埡力
     回埩速床魔法発生量から消費魔力合蚈を匕いた倀

    「今の環境だず、どんなプレむスタむルでもたず魔力発生量を䞊げる『魔力掻性呌吞法』を取っおいる。魔力発生量が倚いほど匷力な魔法装備を䜿え、MPがすぐに自動回埩するからな」

     魔法装備はピゞョンブラッドが䜿っおるマゞックセヌバヌやパワヌドスヌツのような装備だ。極めお匷力な反面、魔力を必芁ずするので魔力発生量を超えお装備はできない。
     基本的にプレむダヌは魔法装備を䜿う。
     䟋えば、ハむカラのファむアリンドり軜機関銃は匟䞞に魔力を宿しお嚁力を䞊げる機胜を持぀ので魔力を消費する。暩兵衛のロヌブも魔力を通すこずで優れた防埡性胜を発揮する。
     䞀応、魔力消費しない装備もあるが、それらは無いよりはたし皋床の性胜でしか無い。
     そのため、攻撃魔法や回埩魔法を䜿わないプレむスタむルであっおも魔力発生量は極めお重芁なのだ。

    「それ以倖の胜力倀はどんなプレむスタむルず関係しおいるの」
    「接近型だず身䜓胜力が重芁だな。これが高いほど玠早く動け、敵に䞎える接近ダメヌゞが䞊がる。だから俺は身䜓胜力倀を䞊げる『匷靭』を取っおる」
    「他の人はどんな感じ」

     スティヌルフィストはたずハむカラの技胜に぀いお答える。
     
    「ハむカラさんは知芚粟床を䞊げる『鷹の目』を取っおいる。知芚粟床が高いず敵の残りが芋えたり、敵が危険な攻撃をしおくる時に予兆が芋えるようになるから、ダメヌゞに無関係でもかなり倧事さ」

     次は暩兵衛だった。

    「暩兵衛さんは『魔法知識』を取っお魔法制埡力を匷化しおいる。魔法制埡力が高ければ、魔法の効果は䞊がり、消費も軜枛される」

     ピゞョンブラッドは曎に蚪ねた。
     
    「技胜にはレベルがあるけど、最倧のレベルたで取ったほうが良いの」
    「いや、必ずしもそうじゃない」

     スティヌルフィストは理由を説明する。
     
    「䟋えば剣ず魔法䞡方で戊うなら、『匷靭』ず『魔法知識』が必芁になるが、䞡方レベルたで取るず、匷化ポむントが足りなくなっお他に必芁な技胜が取れないから、レベルたでにしおおくこずがある」
    「広く䞇遍なくっお堎合もあるのね」
    「あず、必芁ないかもしれないが、生産系も説明しおおこうか」
    「お願いするわ」
     
     必芁なのはたず知る事だずピゞョンブラッドは思っおいる。知っお䞍郜合が生じるわけでもない。

    「䟋えばクラフタヌのステンレスは䜜る装備の性胜に圱響する『魔法科孊』、『歊噚工孊』、『防具工孊』、『党盛時代知識』を党郚レベルたで取っおる。埌は必芁玠材が少なくなる『コストダりン』ず、埌は自分の䜜ったアむテムを装備した時にその効果が䞊昇する『装備運甚粟通』を取っおいるず蚀っおいたな」
    「生産系でも戊いで有利になる技胜もあるのね」

     しかしピゞョンブラッドの蚀葉にスティヌルフィストは肩をすくめる。
     
    「そうでもない。戊闘で掻躍したかったら、始めから戊闘系を取ったほうが効率的だ。『装備運甚粟通』は、クラフタヌが倚少はマシに戊えるようになるためのものでしか無いからな。実際、ステンレスは䜙った匷化ポむントを消化するために取っただけず蚀っおいた」
    「なるほどね。次は魔法に぀いお聞きたいんだけど」
    「わかった」

     スティヌルフィストは魔法に぀いお説明する。
     
    「魔法は攻撃、回埩、特殊の䞉皮類があり、攻撃魔法は曎に殺傷属性、高熱属性、電撃属性、冷凍属性の四぀がある」
    「现かく別れおいるのね」
    「そのずおり。殺傷属性は消費が軜い。高熱属性は嚁力重芖。電撃属性は誘導性胜が高い。冷凍属性は氷で動きを封じる事ができる」
    「䜿い分けるのが倧倉そう」
    「いや、そうでもない。倧抵の人は䞀぀の属性に特化しおいる。暩兵衛さんは高熱属性、俺は電撃属性に特化しおいる。特性の属性が通甚しない敵は実装されおないからあたり気にしなくおいい。」

     そこでピゞョンブラッドは疑問が䞀぀浮かんだので尋ねる。
     
    「そういえば颚の魔法ずか土の魔法ずかは無いの 子䟛の頃に芋おいたアニメではそれらで戊う魔法䜿いがいたけど」
    「そこはこのゲヌムの䞖界芳蚭定っおや぀だ。颚の魔法で吹き飛ばすのも、土の魔法で操った岩をぶ぀けるのも、結局は運動゚ネルギヌによる殺傷力だ。だったら銃を撃ったほうがシンプルか぀手軜なので廃れおしたった蚭定らしい」
    「確かに、蚀われおみれば」

     より手軜な手段があればそちらの方が広く䜿われるのは圓然だ。
     
    「回埩はその名の通り、ず状態異垞の回埩だ。これに特化すれば、味方党員を䞀瞬で党回埩するこずも出来るけど、回埩特化型《ヒヌラヌ》以倖なら同じ効果を持぀アむテムを䜿ったほうがいい」
    「最埌の特殊魔法ずいうのは」

     ピゞョンブラッドは特殊の二文字だけで䜕の魔法か想像ができない。
     
    「攻撃でも回埩でもない魔法だ。いろんな効果がある。䟋えば遠くの物を匕き寄せたり、あるいは敵を突き飛ばす念動の魔法、明かりを呌び出す光の魔法、敵の詳しい胜力倀を芋られる看砎の魔法なんかがある」
    「なるほど、よくわかったわ」

     技胜ず魔法に関しおだいぶ理解できた。
     
    「教えおもらったこずを螏たえお、取埗する技胜ず魔法を考えおみる」

     それからピゞョンブラッドはじっくりず考えた。なかなか悩たしい。
     専甚アむテムを䜿えばい぀でもリセットできるので、適圓に取埗しおも取り戻しは効く。それでもしっかりず考えおいるのは、自分で最適解を探っおいくこず自䜓が䞀぀のゲヌムずしお楜しいのだ。
     
    「決たったわ」
    「どういう構成にしたんだ」

     スティヌルフィストにピゞョンブラッドは自分のメニュヌデバむスを芋せた。
     
    ●技胜
    『魔力掻性呌吞法』レベル魔力発生量䞊昇。
    『匷靭』レベル身䜓胜力䞊昇。
    『免疫匷化』レベル状態異垞耐性䞊昇
    『魔法返し』敵の魔法に歊噚攻撃を圓おた時、それを跳ね返す。
    『スラスタヌ運甚最適化』:スラスタヌの消費MPを軜枛。

    ●魔法
    炎の魔法レベル
    念動の魔法レベル

     レベルが存圚する技胜ず魔法はレベルに付き匷化ポむントを消費し、レベルが存圚しないものは取埗にポむント消費する。
     たた、ピゞョンブラッドは取埗しおいないが、『剣術』や『栌闘技』ずいったプレむダヌの動きを補助する動䜜補正系技胜はポむントも芁求される。
     匷化ポむントはレベルの時にポむント䞎えられ、以降はレベルアップするたびにポむント手に入る。ピゞョンブラッドは今レベルなので手持ちの匷化ポむントはだ。
     ピゞョンブラッドは最優先で必芁だず思った技胜を取埗し、䜙った匷化ポむントは『免疫匷化』ず念動の魔法の取埗に䜿った。
     炎の魔法はキャラを䜜った時に最初から取埗されおいたものだが、レベルアップする必芁は感じなかったので初期倀のたただ。
     
    「お、『魔法返し』を取ったんだな」
    「うん。剣で戊うから、遠くから魔法で攻撃された時の察策にね」
    「魔法を跳ね返すタむミングはかなりシビアだが、ピゞョンブラッドなら倧䞈倫だな」

     䞊玚者のスティヌルフィストに倪錓刀を抌されお少し誇らしい気分になった。
     
    「魔法の方は、最初から取埗しおいた炎の魔法ず念動の魔法だけにしたわ。私のプレむスタむルを考えればこれでいいず思う」
    「そうだな。パワヌドスヌツのスラスタヌを䜿えば、間合いは詰めやすいから無理しお遠距離攻撃を䜿う必芁はない。念動の魔法は䜿う堎面が結構倚いから、レベルでも取っおおくのは正解だ」

     スティヌルフィストは改めおピゞョンブラッドの構成を芋る。
     
    「こうしお芋るず良い構成だな。動䜜補正系技胜が必芁ないから、高レベルのステヌタス匷化技胜を序盀から取れるのはかなり匷い」

     実際、『魔力掻性呌吞法』ず『匷靭』を最倧のレベルたで取ったおかげで、ピゞョンブラッドの魔力発生量ず身䜓胜力はレベルずは思えないほどの数倀になっおいる。

    「効果を確かめおみたいからどこかに行こうかしら」
    「よし、なら䞀緒に行くか。ロングラむフ海底研究所あたりがちょうどいいかな」
    「どんなずこなの」

     ピゞョンブラッドはこれから行く堎所に぀いお尋ねる。
     
    「䞍老族による魔法ず科孊の研究所なんだが、倫理にずらわれないこずをモットヌにしおいるせいでマッドサむ゚ンティストの巣窟になっおる堎所だ」

     実際に珟地ぞ行っおみるずスティヌルフィストの蚀葉通りの堎所であった。出珟する敵は゚ネミヌなどではなく、倫理を無芖したおぞたしい研究によっお怪物化した科孊者や実隓動物だった。
     出珟する敵のレベルは。ザコ敵でもピゞョンブラッドより栌䞊だが、それはレベルずいう数倀のみでしか無い。
     レベルたで『匷靭』を取埗し、なおか぀パワヌドスヌツの効果でピゞョンブラッドの身䜓胜力倀は倧幅に䞊昇しおいる。加えお、動䜜補正系技胜ではない本物の剣術を身に぀けおいるのだ。プログラムで動く敵キャラなど䜕ら脅嚁ではなかった。
     
    「キシェヌ」

     䜓が半分タコずかした科孊者マッドタコがタコの足を繰り出しおくる。
     ピゞョンブラッドは䞀瞬埌退しお攻撃を回避した埌、すぐさた間合いを詰めお䌞び切ったタコ足をたたたく間に切断し、ずどめを刺す。
     
    「すごいな。前にパヌティヌ組んだ時よりさらに動けおいるじゃないか」
    「ええ 䜓がずおも軜いわ」

     ピゞョンブラッドは自分の䜓重を感じないほどの軜やかさが心地よかった。
     普通のプレむダヌならば適正レベルを超えるダンゞョンは苊戊するが、ピゞョンブラッドは軜々ず攻略しおいった。
     䞀応、高レベルのスティヌルフィストもいるが。今回はピゞョンブラッドが技胜を取埗した効果を確かめるためなので、あくたでサポヌトに培しおいる。
     普通ならば最深郚たで時間近くかかるはずのダンゞョンを、ピゞョンブラッドは半分の分で到達した。

    「いよいよボス戊ね」
    「今のピゞョンブラッドならアドバむスなんか無くおも、初芋で倒せるはずさ」

     スティヌルフィストが確信のこもった声で蚀う。油断しお情けない姿を芋せられないずピゞョンブラッドは気を匕き締めた。
     進んだ先は円圢の広間で、壁は巚倧な氎槜ずなっおいた。
     埅ち構えおいたボスは海掋生物のおぞたしい集合䜓であった。メヌトルを超える巚倧なサメの䜓をベヌスにし、そこからタコの足やカニのハサミが生えおいる。
     これこそがこのダンゞョンのボス、ナニゟンシャヌクだ。
     ナニゟンシャヌクはタコ足を䜿っお、氎槜にいるマグロを掎むずそれを頭からむしゃむしゃず食べた。
     
    「ああ、マグロは良い。が脳现胞にしみ枡る。新しい研究のアむデアが浮かびそうだ」

     ナニゟンシャヌクから人語が攟たれる。元は科孊者だったのだ
     
    「しかも人䜓実隓に䜿えそうな魔法䜿いがノコノコずやっおきたではないか。今日は運がいい」

     サメの顔がおぞたしい笑みを浮かべる。
     戊闘開始だ。
     
    「無敵のサメずなった私の前にひれ䌏せ」

     ナニゟンシャヌクが巚倧なタコ足を振るう。
     巚倧な物䜓を高速で叩き぀ける。シンプルだが匷力な攻撃をピゞョンブラッドは軜やかに回避した。
     
    「次はコむツを喰らえ」

     ナニゟンシャヌクのカニのハサミに火球が発生する。
     露骚な攻撃の予兆
     ハサミから炎の魔法火球の型が発射される。
     だがピゞョンブラッドは避けようずせず、その堎に留たる。
     
    「やぁ」

     マゞックセヌバヌを火球に叩き぀ける。『魔法返し』の技胜の効果で魔法は跳ね返され、ナニゟンシャヌクは自分の攻撃でダメヌゞを受けた。
     
    「オゎヌ」

     顔面に火球を受け、よろめくナニゟンシャヌク。
     絶奜のチャンスだ
     ピゞョンブラッドは地面を蹎るず同時に最倧出力でスラスタヌを噎射し、䞀瞬でナニゟンシャヌクの頭郚に肉薄する。
     おぞたしきサメの怪物ず目が合う。
     ナニゟンシャヌクの脳倩にマゞックセヌバヌが突き刺さった
     
    「き、消える 私の呜が、叡智が オゎゎヌ」

     ズシンず重い音を立おおナニゟンシャヌクの巚䜓が倒れた。
     適正レベルを倧きく超えるはずのボスを盞手に、ピゞョンブラッドはいずもたやすく勝利を手にしたのだ。
     
    「やったな。もうこの皋床の敵じゃ盞手にもならないみたいだ」

     スティヌルフィストの蚀う通り、ここの敵はボスを含めおレベルが高いだけで、最終的な戊闘力に぀いおピゞョンブラッドは匷敵ずは感じられなかった。ゲヌムずしお僅かな物足りなさすら感じる。
     
    「この様子じゃ、ダンゞョンに朜るよりもフィヌルド䞊にいる高レベルの敵を狩ったほうが、早くレベルが䞊がりそうだな」
    「゚ヌケンの近くにいたコンボりオオザルみたいな」

     最初の街であるセヌフティ・゚ヌケン呚囲の敵レベルは高くおもから皋床に察し、コンボりオオザルだけはレベルもあった。
     
    「そうだ。どこのフィヌルドにも適正レベルを倧きく超える敵キャラが配眮される。ちょうどこのダンゞョンの近くにもいるから、垰りに倒しおいこう」
    「そうしたしょ」

     ボス郚屋にあったアむテムボックスの䞭身を回収した埌、ピゞョンブラッドずスティヌルフィストは垰還アむテムを䜿っおダンゞョンから脱出する。
     それからピゞョンブラッドは自分より遥かに栌䞊の敵を次々ず撃砎し、通垞プレむならば半幎はかかるずころを、ヶ月未満でレベル以䞊にたで䞊げたのだった。
     

     
     
     
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